<職業としての小説家 村上春樹>
村上春樹さんの 懐の深さ ここにあり!!
作家の苦労や 孤独。
村上さんの受けた批判や批評。
小説の書き方や 登場人物の作り方
赤裸々に描かれていて いちいち納得できる。
小説家というより 忍耐と努力の職人さんのようでした。
<望郷 湊かなえ>
瀬戸内海の小さな島に住む 6人の昔と今の短編集。
死んだり殺されたりするけれど
「そんなことがあったのね・・・」
と ちょっと深いい話で 終わるラストがいい♪
セリフも表現も丁寧で
短編なのに その世界観に どっぷりはまれる すばらしい湊さん♪
<人はどうしてキスをしたくなるのだろう みうらじゅん 宮藤官九郎>
文科系 おとなしめないい人 二人の ゆるい会話がおもしろい♪
ほとんどエロで
時々まじめ。
「親友」とは 親を合わせる友達のこと
「結婚」とは 我慢の中に小さな幸せをみつける作業
とか さらっと言っちゃうw
みうらじゅんの つっこみ?ぼけ?が 吹き出しちゃう~。
40代 50代の男性が読んだら もっとおもしろいんだろうな~。
↑下ネタについて 深く考える系 おやじエロ 多すぎ~。
<殺人出産・村田沙耶香>
10人産めば 1人殺していい世界。
1人殺しても 10人産めば いい 少子化対策の合理化システム。
10年越しの殺意だけど
「殺意は人間のふつうの感情だからいいのよ」と言い合い、
「死に人」も 盛大に感謝される存在。
生と死と性。
恋愛と出産は別 という考えが 主流な100年後。
その設定が 衝撃的で おもしろかった♪
自分も「望郷」読みましたよ。
いい作品ですよね。
どの話も閉鎖的な空気が流れていると感じました。
でもラストに希望が持てるところがあったので良かったと思いましたよ!
それに「殺人出産」も読みましたが、この作品も面白いですよね。
正しい世界とは何だろう?と考えてしまいました。
そのうえ設定や着眼点もすごいと思いましたよ!
望郷 閉鎖的な空気の中なのに、 瀬戸内海の海の広さや 海のきれいさや 話のスケールが大きくかんじて その大きさに反する 狭さが さすがだな~と 思いました。
殺人出産 すごいですね~。
短い小説なのに インパクト大で 心に残る作品になりました。