宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

弘法も筆の誤り…? 月と太陽を間違えたNASA

2015年09月14日 | 宇宙 space
2015年9月8日にNASAがTwitterに投稿した写真をめぐり、
ちょっとした騒動が起きているんですねー


息を呑むほど美しい写真

この日NASAは、「太陽と地球」の写真をTwitterに投稿。

この写真は、国際宇宙ステーションに滞在中の、
スコット・ケリー宇宙飛行士が撮影したものでした。

無数の星々を背景に、まるで地上に星がちりばめられたような夜の地球と、
そして青白く輝く太陽が一緒に写っていたんですねー
息を呑むほど美しい写真でした。


輝く天体の正体

ツイートは、公開直後から多くの人々にリツイートされていて、
NASA自身もお気に入りのようで、
Twitterのプロフィールのヘッダー画像に設定されています。

ところが、この写真とその説明に、疑問をもった人も大勢いたんですねー

それは、この青白く輝いている天体が本当に太陽なのだとしたら、
このように写真に写るはずがないから…

背景にある星の光や、地上にある都市の光は弱いので、
露出を長くしないと、それらを写真に写すことができません。

でも、もしそこに太陽があると、
強すぎる光のせいで真っ白な写真になるか、
少なくとも背景の星はかき消されてしまいます。

っということで、実はNASAが太陽と紹介したこの天体の正体は、
月だったんですねー

太陽の光を反射して輝く月は、肉眼だとこれほど輝いては見えません。

でも、背景や地球の光を取り込むために、長時間露光して撮影されたことで、
まるで太陽のようにも見えるほど、まぶしく輝く姿で写っていたということです。

このツイートに対しては、多くの人から指摘が寄せられているのですが、
現在のところ、NASAは訂正を出していません。

まぁー NASAが間違っていても、
この写真の美しさになんら変わりはありませんけどね。