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宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

雷が示す生命の可能性

2008年11月07日 | 土星の探査
またまた生命誕生のお話しです。
今度は土星最大の衛星タイタン。

事の始まりはタイタンで電気現象が確認されたこと。

NASAの宇宙探査機“カッシーニ”から切り離された、欧州宇宙機関(ESA)の小型探査機“ホイヘンス”が検出した地球で観測されるような電気共振。

地球上で雷が発生したときにエネルギーが放射される現象とよく似ているそうです。

電気共振が検出されたのは、“ホイヘンス”がタイタンの雲の中へ突入した直後のこと。
タイタンを覆う分厚い雲の中で、自然電場が存在する可能性が出てきました。

地球では雷の放電によって引き起こされた化学反応が、生命の誕生に大きく関わっていたと考えられています。
もしタイタンでも雷の放電があれば、生命が誕生しているかもしれませんね。

しかも、タイタンでは今年の初めに炭化水素の湖が確認されています。
(地球以外の場所で、液体物質が露出状態で発見されたのはタイタンが初めてだとか)

湖には有機分子である炭化水素が大量に存在するので、適当な条件さえ揃えば生命が誕生する可能性があるようですよ。

ただ、タイタンの大気温度は摂氏マイナス180度。
私たちが想像するような生命体が存在する可能性は低いそうです。

一方、タイタンには宇宙線を遮断する磁場が存在しないことから、生命の存在を否定する意見もあるので何ともいえませんが…

生命誕生のアミノ酸や、タンパク質くらいは出来ている可能性はあるんですかねー