宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

ハッブル宇宙望遠鏡も系外惑星の撮影に成功

2008年11月21日 | 宇宙 space
ハッブル宇宙望遠鏡が初めて系外惑星の撮影に成功しました。

系外惑星とは太陽系以外に存在する惑星。
これまでは惑星による影響で恒星の光が変化する“間接的証拠”で発見するしかありませんでした。

今回、ハッブル宇宙望遠鏡が可視光での撮影に成功したのは、
“みなみのうお座”の1等星“フォーマルハウト”のまわりを回っている天体。
太陽から25光年の距離にあり、質量は木星の3倍以下の天体です。

実は1980年の初めには、
“フォーマルハウト”の周りに大量の塵が存在することが分かっていて、この塵の存在から系外惑星が存在すると考えられていたんですねー

ハッブル宇宙望遠鏡による2004年の観測では、
その塵がリング状に集まっており、なぜか内側の縁がくっきりしていました。

この謎を解くヒントは、形状が似ていて太陽系外縁にある“エッジワース カイパー ベルト”にあります。

“エッジワース カイパー ベルト”は元々今より太陽に近い場所で形成されていた塵が、海王星の重力の影響ではじき出されたと考えられています。

そして塵が外側にはじき出された影響で、内側の縁がはっきりしたリング状になったのではないかと…

まぁー 簡単に言うと海王星がエッジワース カイパーベルトに影響を及ぼしたように、
何かが“フォーマルハウト”のリングに影響を及ぼしたのではないかと。

その何かが系外惑星である可能性が高いんですねー

そして2006年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では、2004年の観測で見つかっていた光源の一つが移動している事が分かりました。

ついに系外惑星を可視光で捉えることに成功したということです。