宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

おつかれさま “フェニックス”

2008年11月14日 | 火星の探査
NASAの火星探査機“フェニックス”の長かったミッションに幕が引かれました。とうとう“フェニックス”からの発信音が途絶えたからだそうです。

当初の予定を上回る活動期間を働いた“フェニックス”。
幕引きの原因はバッテリー切れ、太陽光を十分に浴びることが出来なくなった事にあります。

残された最後の希望は“ラザロ・モード”
聖書に登場するキリストが蘇らせた人物の名前から取った省エネ機能です。

可能性は低いのですが、これで火星の長い冬を乗り切れるかもしれません。

すでに“フェニックス”はラザロ・モードに入っていて、バッテリーの残量は毎日底をついているものと考えられています。

これまでデータの送信を終えると“フェニックス”は休眠状態に入り、バッテリーの充電を行っていました。
でも今は再起動が可能なほど充電が行われていないようです。

まぁー充電が完了しても、バッテリーを温めるヒーターも無い状態で摂氏マイナス140度に耐えないといけません。

その間に“砂嵐”や“二酸化炭素の氷”が、どういう影響を与えるかが心配ですね。
これらを乗り切れば春には目覚めるかもしれません。
でも、火星に春が来るのは地球でいえば2009年の10月なんですよねー

かなーり低い可能性ですが、“フェニックス”が無事冬眠から目覚めるの待ちましょー (^^