藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

縄文杉まで行ってきたよ。

2015年03月04日 | 山登りはじめました
前回からの続きです

屋久島2日目。いよいよ縄文杉へ向かう日です。

朝4時半起床。部屋のカーテンを開けると外はまだ真っ暗だけど雨は降っていないようだ。
昨晩、宿の人にお願いして作ってもらってた朝・昼2食分の弁当を持ってきたら
着替えなどをしつつ朝の方の弁当を8割ほど食べて宿を出発。

登山口に行くための登山バス乗り場がある屋久杉自然館駐車場に到着すると
思っていた以上の人がバスの順番待ちをしていてバスに乗れるのか不安になる。



で、その不安は的中し、第一便のバスにはギリギリ人数オーバーで乗る事ができず
次のバスまで20分待ちをするハメに。

そして次のバスに乗って約40分かけて到着したのが
縄文杉ルートの入り口となる荒川登山口。



ここで完璧にトレッキング用の装備に整えて、念のためにトイレも済ませたら
いよいよ縄文杉まで往復約10時間&20kmのトレッキングがスタート。



朝6時30分。まだ薄暗い中を歩き出します。
この荒川登山道の場合、縄文杉までのルートの8割は森林鉄道のトロッコ道を歩く事になります。



スタートしてしばらく行くとトンネルが出てきたり



橋の上から屋久島の森や川を見て楽しんだり



手すりも無い橋を渡ったりして楽しいのですが
30分も歩いていると同じような景色の繰り返しばかりなので最初の感動もすっかり薄れてしまい
ただただ歩き続ける刑を受けてるような気持ちになってきました。



気がつけば休憩場所では作業的に何枚か風景写真を撮ったりするものの
移動中は何を撮っても同じような景色ばかりなのでカメラを出すのも面倒になってしまい
感動もへったくれもない状態まで落ちぶれていました。



スタートから約2時間程でようやく屋久島のパンフレットでも紹介されている「三代杉」に到着。

ただ、ネットで見ていた時には三代杉の成り立ちとか結構ワクワクして読んでたはずなのに
ここに来るまでに完全にやさぐれちゃってて杉の木への興味がほぼ消滅。
一応、証拠写真程度は撮ったものの立ち止まると次に動き出すのが辛くなりそうだったから
ほぼスルー状態で先に進みました。



そしてまた同じような森の中のトロッコ道という景色の中をさらに1時間歩き続けたところで
トロッコ道の終点に到着。(まだ全然ゴールじゃない)



ここから先は縄文杉に行って帰ってくるまでの4時間近く常設トイレが無い状況になるので
ちょっと長めの休憩を取りつつ、搾り出すようにトイレを完璧に済ませておきます。

で、いよいよここからはアップダウンのある大株登山道を進んでいきます。



スタート直後はハシゴ状の木の階段が続きますが



すぐに岩と土だけの道になります。



時にはこんな巨大な木の間を通ったりもするので
景色のほとんど変わらないトロッコ道に比べると楽しさは格段にアップしてきて
ようやく今回のトレッキングが楽しくなってきました。



登山道に入ってから20分ほどでウィルソン株に到着。

このウィルソン株は人が数人入ることが出来る空洞が空いており
縄文杉を見に来る人はこの切り株の中に入ることも楽しみの一つだったりします。
もちろん自分もこの切り株の中に入ってみたいと楽しみにしていたのですが
僕達が到着した時には写真のように切り株の中に入るための行列がズラッと出来ていたので
今入るのは諦めて帰りに立ち寄るという事にして先に進みました。



ウィルソン株から先のルートではアップダウンが激しいところは木道がしっかり整備されていて
トレッキングというよりは、まるで巨大なアスレチック施設にいるかのような道が続きます。

ただ、この木の階段ってのが結構なクセ者で
自分の歩幅で歩けないうえに踏んだ時の衝撃が土よりも強く足に戻ってくるので
一軒楽そうに見えて実はじわじわと確実に体力を削り取っていきます。



スタートから約4時間(大株登山道に入って約1時間)で世界遺産地域の看板が出てきました。

・・・って、今までの部分は世界遺産じゃなかったの!?
てっきり屋久島=世界遺産だと思っていたから 
空港に到着した瞬間からすでに世界遺産に居ると思ってましたよ。これには正直ビックリ。

いよいよ本当の世界遺産地域に入って歩き続けること30分。



疲労で意識が朦朧とした虚無の世界に飛びそうになりつつも最後の斜面を登りきると


最終目的の『縄文杉』登場

おぉー、これが噂の縄文杉かぁ~、やっぱスゲーなぁ超感動だよ!!

・・・って、言えればいいけど
ネットの情報で知ってはいたけど、縄文杉を守るために展望デッキが設置されており
そこから遠くにある縄文杉を眺めるだけなので縄文杉の根元に近づいて見上げるようなことは出来ず
巨木や老木ならではの自然の圧倒的な迫力というのは全く無くて正直ガッカリ。

縄文杉を見て感極まって泣く人もいるらしいけど
僕的には「とりあえずこれで縄文杉も見れて良かった」っていうだけの非常に薄っぺらい感想。


ひきで見ると森のコテージでちょっと太い木を眺めている程度にしか見えない。

でもまぁ、ゴールデンウィークや夏休みシーズンなどは
1日に1000人以上が縄文杉を見にやってくるらしく
デッキに上がるだけでも30分待ちのあげく、立ち止まってじっくり見るなんてほぼ出来なくて
移動しながら写真を数枚撮るので精いっぱいらしいので
今回みたいにマッタリと縄文杉を飽きるまで眺めることが出来たのは良かったのかもしれないですね。

そんな感じで一通り縄文杉を堪能したら来た道を黙々と登山口まで戻ることになります。

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帰り道は行きと全く一緒の道を戻るだけなので特にイベントらしいイベントも無いのですが
行きに人が行列を作っていてスルーしたウィルソン株に立ち寄りました。



到着すると僕達以外は誰もいませんでした。読み通りです。
荷物を降ろしたらさっそくウィルソン株の空洞の中に入ってみます。



空洞の中は小さな祠が置かれており、湧き水も出ていてとても神秘的な空間が広がってました。

この空間はパワースポットとしても人気だそうで
空洞の上に空いている穴を決まった場所から見上げるとハート型に見える為
特に恋愛に効くパワースポットだそうです。

ということで、僕もそのハートに見える場所からこの日一番一生懸命に撮影。


多少いびつながらも確かにハート型に見えました。

この穴はハート型に空いているんじゃなくて
色々な木の出っ張りや朽ち落ちた場所などが組み合わさって偶然ハート型に見えているだけなので
何年後かにはこのハートも見れなくなっちゃうかもしれないので見れて良かったです。

ちなみに、このハート型の画像を待ち受けにすると、より恋愛効果が高いっていうから
さっそくスマホのホーム画面に設定したけど俺に効果は出るのでしょうか?

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ウィルソン株を見終わったら特に何の見所も残っていないので
あとは黙々と約8kmのトロッコ道を3時間かけて歩いて戻るだけです。


正直、足は一歩ごとに痛みが走るし、帰りのトロッコ道はかなり辛かったです。

で、日も沈み始めた夕方の4時に荒川登山口に到着。



とりあえず怪我も無く、雨にも降られず、無事に縄文杉を見て帰って来れました。

まぁ、今回は縄文杉を見れたことよりも
10時間のトレッキングをやり遂げたことの方がよっぽど嬉しかったです。
今後はもう少し体力をつけて体重もしっかり標準体重まで減らしてトレッキングできるように
運動をしっかりとやって体作りをしておきたいですね。

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今回、屋久島に行ったことで
僕の山登りの愛読書「山登りはじめました」しりーずの副題である
「めざせ!富士山編」と「いくぞ!屋久島編」の両方の場所へ行ったことになり
個人的にそれが結構嬉しかったりします。(屋久島は縄文杉までしか行ってないけど・・・)

っていうか、今見たら「山登りはじめました」のAmazonの評価のところで
自分の間違えなのに星1つとか付けてる人がいて、ちょっと(#゜Д゜) プンスコ!

この本ぜったい良い本だからみんな買ってぜひ見てね!

この本の本当の評価はこっちにあるよ!
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