すべては愛する宗像のため

福岡県宗像市在住、井上正文のブログです。

知事懇談会(その1)

2006年04月21日 | 大会・対談・取材・講演・研修など
18時半から福岡県麻生渡知事との懇談会に出席して来ました。会場は知事公舎の和室です。福岡県内21青年会議所の理事長からLOM(各地青年会議所)の活動報告後、各エリアから出されたテーマ「第1エリア:市町村合併」「第2エリア:災害ボランティア」「第3エリア:福岡オリンピック招致」「第4エリア:総合学習の問題と道徳教育」「第5エリア:県南の振興」について麻生知事のご意見を拝聴しようという趣旨です。
私からは「災害ボランティア」について質問させていただきました。簡単に紹介致します。

井上:一昨年の暮れに「福岡県災害ボランティア連絡会」が設立され、翌年3月に西方沖地震が起きました。その際に青年会議所として災害ボランティア活動を体験したのを機に、宗像青年会議所では宗像市・福津市・古賀市で「災害ボランティア地域連絡会」を設立しようとしています。防災と災害ボランティアについて麻生知事のお考えをお聞かせください。

麻生知事:新潟の場合は救援物資の管理が充分にできず、県外からのボランティアの申し出を断ったこともありました。問題は受け入れ態勢で、これは簡単なことではないのです。ボランティアは有り難いのですが、何人必要なのか、ボランティアの生活をどうするのか。ボランティア活動を効果的にする方法論を確立することが大事です。
昨年の西方沖地震の場合ですと、避難所の九電記念体育館に食料等は大量に集まりました。ところが一番求められたのは「心のケア」だったのです。被災者の方は物凄いショックを受けられています。それをどう緩和していくかということで、専門家(カウンセラー)を派遣しました。こうしたことは早く手を打たないと後遺症が残るのです。災害の中でも地震は心の準備ができないから大変なのです。災害ボランティアをやってやろうという方は増えておりますが、災害の状況に応じてどのように組み合わせ効果的にやっていくかというところが未発展のように思います。

平島消防防災安全課長:今年、福岡県では「ボランティア・コーディネーター」の育成をやろうとしています。

植村会長:九州で災害ボランティア連絡会があるのは福岡県だけです。災害が発生した地域では、そこのボランティアは被災者ですから、県外のボランティアに来てもらわないといけません。そこで麻生知事には知事会の中で各県に災害ボランティア連絡会を設立していただけるよう、ご提案いただきたいと思います。

麻生知事:それとですね、義捐金の使い途のことがあります。今までは被災者の方々全員に配っていたのです。ただ薄く広く配ってもね、確かに被災者の方にとっては有り難いのですが、将来的には災害ボランティアの活動やボランティア・コーディネーターの育成資金にも使っていくべきですね。そして一番大切なのは地域連携と相互協力ですから、青年会議所が災害ボランティアに積極的に取り組まれているのは大変素晴らしいことです。

この他にも「オリンピック招致運動のありかた」「教育基本法改正について」など、麻生知事のお考えにとても感銘を受けました。
これについては、また後日紹介させていただきます。

さて、明日から24日までブログを休みます。

明日、宗像青年会議所と国際的に姉妹締結をしております韓国・昌原青年会議所を訪韓します。
現在、竹島問題など外交的には複雑な時期ですが、そういうことも踏まえて、真の国際平和の実現に向け、青年会議所として互いに何をすべきであるのかを意見交換したいと思うのです。
この海外ミッションには宗像青年会議所から17名が参加します。
留守中は2名の副理事長さんに理事長職を代行していただきますので、どうぞよろしくお願いします。

最後に、本日の知事懇談会を企画・設営いただきました福岡ブロック協議会の植村会長、渕上副会長LOM支援委員会向江委員長、そして宗像青年会議所からLOM支援委員会に副委員長として出向しております中村洋一室長に感謝申し上げます。