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4議員が質問 一般質問初日 宮代町議会3月定例会

2012年03月06日 20時01分17秒 | 宮代ニュース

宮代町議会は6日、本会議を開催し一般質問を行なった。一般質問初日は4人の議員が質問に立ち道路整備など様々な問題について質問を行なった。

主なやり取りは次のとおり。

○須賀地区の町道76号線整備について
関係する両自治会(区長)から要望が出されているが、両地区の整備方法に違いがあり、これを両地区で統一して欲しいとの回答を行なっている。

○和戸駅西側の事業化に向けた、本年度の取組について
今年度予算に意向調査実施を計上した。 

○中学校の武道必修化について
町内3つの中学校とも柔道を必修とするとの考え方で、そのための柔道場(畳)の整備を行なった。柔道は安全性に問題があるとの報道等もあるが、安全第一での教育が前提であることは言うまでもない。

○職員の組織改革について
新人事考課制度を4月から導入すべく、検討を続けている段階だが・・・。可能であれば新年度から実施したいという状況だ。

○町道252号線暫定開通について
大型車の通行についてはなお、杉戸警察署と協議しながら検討をしていきたい。延伸については様々に検討を行なったが、3億8千万円が必要なほかバイパスとしての機能に問題が出そうなところから計画路線には位置づけるが具体化には進んでいない。

○町道の整備について
通学路の安全対策として10箇所程度を整備している。

○防災対策の見直しについて
公助の検討を進める一方、自助、共助の取り組みを強化していきたい。自主防災組織の組織率が96.36%となっており、この質、活動内容のレベルアップを支援していきたい。自主防災組織化が行なわれていない地域や自主防災組織に加入していない住民にどう対応していくかも問題だ。第4次総合計画の実行計画である「防災コミュニティ促進事業」を推進し、防災・減災の宮代町としていく。現在、見直しを行なっている宮代町地域防災計画については、8月にパブリックコメントを実施して、9月にも公表を予定している。

○宮代町の防犯対策について
宮代町では現在、18団体、22自治会、1民間団体が自主防犯活動を行なっており、犯罪発生件数は、杉戸警察署の活動等もあって減少してきている。犯罪の多くは自転車の盗難だが、ロックの啓発活動や放置自転車対策が進んでいること等で減少しているものと思う。

○東武動物公園駅西口整備について
東武鉄道が昨年12月から旧杉戸工場の撤去作業に着手し、この3月には事業認可の見通しとなっている。開発行為の主体は東武鉄道であり、商業・業務施設の建設が想定されるが、今のところ具体的な計画はわかっていない。宮代町としては、駅前商店街の空き店舗対策等を商店会と検討するなど、賑わいの街づくりを検討・具体化していきたい。東口については今年度を予定していた都市計画決定が遅れており、来年度の都市計画決定としたい。このため、まず西口の整備を着実に進め、魅力ある宮代町の向上に努めていきたい。

○都市計画道路整備事業について
宮代町として22560mが都市計画道路となっているが、2月末現在の整備済み路線は2854m(12.7%)、着工済み路線が6160m(27.3%)で、合計9014m(40.0%)が具体化している。

なお、一般質問第2日は明日7日、午前10時から行なわれ5人の議員が質問に立つ予定。

 

【一般質問初日を傍聴して 宮代NOW】

質問に立った4議員のうち、3議員が「道路整備」について質問した。24年度当初予算を対前年度比で数字の面だけから見ると、農林水産業費20.4%減、衛生費10.8%減、教育費6.8%と減少している中で、商工費31.9%増、土木費14.7%増と「コンクリート関係予算」が大きくふくらんでいる。

町がこの方針なら、議員としても乗り遅れてはならない。わが街の道路を良くすることが、この選挙で投票してくれた町民への恩返しというのではないだろうが・・・・。

そんな、いやみの一つも言いたくなるほど、一般質問初日は旧来の「人よりコンクリート」の質問が目立った。

人口を増やし、税収を上げるには、直接目に見えないソフト事業より目に見えるハード事業ということなのだろうか。

あまりの要望の多さに、執行側も食傷気味といった感じで、「厳しい財政事情の中で、選択と集中、優先順位もありますので・・」と、気のない答弁。

それでも、運よく具体化したときには、「私が取り上げたから・・・」と議員の手柄になるのだろう。 

宮代町では、現在、道仏地区で区画整理事業を進行中である。区画整理事業には様々な見方があるが、「人口を増やすために」と事業が進められている。

6日の一般質問では、道仏に続く土地区画整理事業として、和戸駅西側の土地区画整理事業を「意向調査」する問題が取り上げられた。

宮代町内には東武線の3駅がある。それぞれを発展させ「コンパクトシティ」とするというのが庄司町長の考え方のようである。このためには、東武動物公園駅の開発に続いて、和戸駅を、そして次には姫宮駅という長期構想である。

ところが、これは長期構想にとどまらず、道仏土地区画整理事業の帰趨がはっきりしない中で、早くも和戸駅西側の「意向調査」費を24年度予算案に計上したのである。

様々に論議のあるプロジェクトの場合、通常、パイロットプロジェクトに一定(成功)の見通しがついた段階で次のステップに進むものだと思うのだが・・・。道仏土地区画整理事業は一部の保留地を処分(売却先決定)した段階で、今後どのように展開するかは今のところはっきりとした見通しが立っている状況ではない。

にもかかわらず、同じ手法の次を「意向調査」するという。

厳しい財政事情の中で、何故「意向調査」を急ぐ必要があるのか疑問に思った。

議会対策なのかなあ・・・。

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