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次代を担う農業青年が集う 「平成21年度埼葛地区青年農業者研究大会」を開催

2010年01月14日 19時22分08秒 | 宮代ニュース
埼玉県埼葛地区の農業青年が、日頃の農作業で感じた問題点などを調査・研究し改善活動を行った成果を発表する「平成21年度埼葛地区青年農業者研究大会」が14日、春日部市の春日部エミナースで開かれ、最優秀賞に幸手市農業後継者部会の中山研二さんの「水稲の省力化を目指して」が、優秀賞に春日部地区4Hクラブ連絡協議会の折原透高さんの「キウイフルーツの収穫作業後効率化」が選ばれた。



この大会は次代の日本農業を担う埼葛地区の農業青年が交流をはかると共に、農作業を行う中で出てきた若い目から見たさまざまな問題点や課題を農業改良普及指導員と共に課題解決に取り組んだ事例などを発表しあい、農業技術の向上や新たな研究活動への取組の起点としてもらおうと開かれたもの。



発表はプロジェクト活動成果と意見発表の2部門で行われたが、いずれも先進的で、新しい視点からの研究・取り組みと若さに溢れた活動発表で、90名の来場者もパソコンを使ったわかりやすい発表に聞き入っていた。審査に当たった地域指導農家の皆さんも「甲乙付け難い素晴らしい発表ばかり」と評した。



最優秀賞に選ばれた中山さんの「水稲の省力化を目指して~不耕起V溝直播栽培の取り組み」は、作業時間短縮、農薬などのコスト削減、農作業の集中時期分散などを図るため、平成20年度から取り組んでいるもので、作業時間は半減、コストは人件費を込めて考えると半減、収量も慣行栽培以上と大きな成果が得られている。



優秀賞に選ばれた折原さんの「www.折原果樹園.jp~キウイフルーツの収穫作業後効率化」は、梨と並ぶメイン果樹に育てたいキウイフルーツだが、収穫後のダスト処理、追熟などに課題が多い。このため、ダストクリーナーの開発を行ったほか、追熟庫の導入と温度管理の研究を行い、果実品質の向上と省力化を積極的に進めている。



優良賞には久喜地区4Hクラブの服部裕一さんの「県内一の4Hクラブを目指して」と



越谷市グリーンクラブの金子昌義・坂巻慎一さんの「ぼくらとクサネムの150日戦争」が選ばれた。



同大会では研究発表に続いて、新規就農者が紹介されたほか



「第30回埼玉県農業青年海外派遣研修報告」やイメージコンサルタントのちとせさんによる講演「野菜も人も見た目が大事」などが行われ、交流を深めた。