日を追うごとの降霜被害果の症状が表れてくる。無数の茶色に変色した押し傷、小さい切り傷、表皮が砕けて腐れている果実。下から眺めて見るには大した被害果は見えないが脚立に上って上部から見ると酷い物。
テレビ、新聞等のマスコミでも酷い被害面積で被害果の写真を載せて報道をしている。葉摘みを終わり収穫を始めるがあまりの障害果が多くガッカリする。これから早生種、中性種、晩性種、他にラ・フランスの収穫が降雪まで続く。傷果は捥いでジュース用に軽い押し傷障害果で出果、残った正常果は販売で農家の懐は大変。
暴風での落果果実の場合も大変だがこんなに酷い降雹被害は初めてでこの先どうなるのか。年末には農薬代金、肥料代金等いろんな購入代の請求が待っている。高齢者の農業は年金が入って来て生活は大丈夫だが担い手達の若者主体の農業経営は大変。自分達の年金、保険等の掛け金、子供養育費と様々な出費、まさかのこんなに大きい降雹被害とは誰も考えても見なかっただろう。
要件で地元のJAに寄って来た家内開口一番、降雹被害で新車が凸凹になって共済支払いの手続きをやっていた話をする。家内は自分の車の屋根を見るが大粒の降雹で凹凸は無く一安心している。俺の軽トラックをどうせ作業用なので屋根の凹凸は関係ないので見る気にもならない。
降雹の当たる角度が悪いのか?車の窓ガラスが割れたとか天童の街中では駐車中の車の屋根の凸凹被害があり大変な話ぷり。特に街中展示場の新車、車屋さんで他所からの持ち込んで預かって駐車の修理は大変だ。事故とは違い天災の降雹ではどうにもすべは無い。保険の支払いの該当に当てははまるようだが保険金を貰うと今度は次回の保険金の掛け金が上がる。
野菜栽培、花卉栽培等の農作物も大変な被害状況だが稲作だけは被害の話は聞えて来ない。それでも今年は米の作柄が良く豊作で余り米が多く発生して受給バランスが崩れ価格に心配が噂さされて来た。天災、豊作と相反する農作物の生産で営農はどうなるのか?変な年。