降雹一過

2014-08-24 04:02:12 | 日記




 

 余りも凄い降雹で被害状況を見に行く気力も無くなる。農業委員の役職がら地区内の東部、隣地区の田麦野周辺の被害状況を見に行く。薄暗い夕方の時刻で園地には人影は見られない。それでも狭い山沿いの農道を車で走って行くと果樹の落葉や雑草が倒れているのを見ると降雹の被害が大きいようだ。
 水田の減反に播いた蕎麦の丈が15cm程の幼苗は今年は湿気が充分で降雹前までは圃場一面見事な生育だった。それが芯が半分程で折れ切りされて茎毎葉っぱがどこかに吹っ飛んでいって丸裸な茎だけになっていた。
 隣地区の山間地の田麦野地区は出穂したばかりの稲が倒伏したり土手の草がなぎ倒されたり豪雨の爪あと。途中知り合いの農業仲間に会い降雹の状況を聞いて見る。「いや~凄かった雷と豪雨で落雷したのか電話が不通だったり携帯電話も圏外で連絡ご取れない状況だ」と話をしていた。それでも降雹は無く俺達の降雹状況を話するとビックリしていた。 どうする事も出来ず諦めて公衆浴場に家内と一緒に温泉に行く。時間も時間なので混雑はしていないが浴場内は降雹の酷さにビックリして賑やかに喋っている。市内でも雷の強い雨だけで降雹は無い地域もあった。やっぱり雹が降るのは局地的なので園地の被害も場所によっては違うのだ。
 まだ経営の主体が酪農だった25年程前に7月始めサクランボのナポレオンが成っていた時期にも凄い降雹害があった。サクランボの雨除けハウスの被覆ビニールが破れる程の凄い降雹。飼料作物のデントコーンの葉っぱは降雹でそぎ落とされ茎だけ残って立っていた。
 摘果の終えたばかりの小さい幼果には傷だらけで仕上げ摘果で障害果を落とした。収穫時期には傷りんごはジュースや障害果で出荷したが安価で話にもならない。中には押し傷、切り傷のりんごは腐れず凸凹の跡の付いたりんごを笑窪ちゃんりんごで規格外で出荷した。いろんな思い降雹害の農作物で今回は摘果作業は主に雇用人がやってくれて仕上げ摘果は家族で後は収穫を迎えるばかりで経費の相当な今額で精の出ない農業だった。
 夜のテレビ放送で全国版で福島、寒河江、天童の降雹が放送されていた。朝食後家内と一緒に6ケ所ほどの園地を巡回して見て廻る。ヤッパリ酷い状況で知り合いの年配者とも行き会い降雹害を語り合う。互いのどうしようも無く比較するのは気の毒だが広島県の土砂崩れよりは増しとし、互いに健康であればと諦める。
 降雹の被害状況園地によりまちまちで酷いのから比較的軽い園地もあり安堵する。贈答品は今年は作柄が良かったのでどうにか間にあうようだがまだはっきりは分からない。家内はガッカリして言葉数が少なく上の空で喋っている。赤く熟した切り傷のりんごには早くも甘さに誘われてスズメバチが付いてガリガリを食用旺盛に食べている。