降雹

2014-08-23 05:22:48 | 日記



 33度越す猛暑の中急いでつがるリンゴの葉摘みをする。この残暑もう少しで落ち着いて真夏日まではならなくなる天気予報。上空には少し雲がかかって日差しが遮られて来ると涼しい風で一瞬汗が引いて来る。こんな涼しい気候の中葉摘みが出来れば仕事も捗るにな~なんて考えながら首に巻いたタオルで汗を拭き々葉摘みをする。
 この暑さでは日当りの良い場所のりんごは日焼けで障害果になって廃棄をしなければならない不安もある。何時も猛暑なのでと暢気に構えて葉摘みが遅れてはもう直ぐ9月に入ってしまう。早期出荷でないと値段が取れない果物価格で葉摘みが終った後は又玉廻しをして裏側も万遍無く着色しないと出荷は出来ない。難義な仕事だが生活がかかっているので仕方は無い。着色が必要なふじ、昂林、つがる等の全てのリンゴは着色管理に手間がかかり市場出荷だけで生計を立てるには大変。
 何時もとは違う涼しい風で上空を見上げると黒い雷雲がニョキニョキと西空から向って来る。ポケットラジオの放送局をローカル放送に変えて聞く。リスナーからの情報で20kmくらい離れて場所は物凄い雷雨。東の空にh青空が見えるが西空からの黒い雷雲を頭に上まで差しかかって来た。
 遠方からの雷の音も段々大きくなり忽ち周辺は涼しくなり薄暗くなって来た。脚立から西空を見ると霧雨のようでこちらに向かって来る。ザァ~と雨音で怖い雷と一緒に近づいて来たので家内は急いで帰り支度。俺は酷い雷雨で車内で外の様子を見ていたらカタン、パンパンと雨音とは違う音がする。
 強風で枝は大揺れ、ワイパを高速で動かし前方を良く見ると雨に混じって雹が落ちて来た。段々大粒の雹でこんな大きい雹粒は初めてなかなか止まない雷雨、強風でガッカリする。車から出て大粒の降雹を携帯で写真でも撮ろうと思うが大粒で凄いスピードで降りて来るので危険で外には出られない。丁度砕石砂利が落ちて来るような大粒雹の音を車内で聞きながら暫く時間を過ごす。なかなか止まず待ちきれないので強風の雷雨、大粒の雹の中ライトを点けて帰宅。
 道路には立木の下には大粒降雹で千切れた葉っぱが纏って落ちている。雨混じりの降雹の中、国道を走行してる車は数が少なくライトを点燈し徐行運転で異様な光景。
 りんご、ラ・フランス等秋果物が主流の農業経営でつがるリンゴはからそろそろ収穫時期に入り、出来栄えが良く楽しみにしていた。中性種、ラ・フランス、王林、ふじ等11月まで続く収穫の喜び一瞬にして自然の猛威の障害果で水の泡になってしまった。