中性種のりんご品種は多く有り大抵はふじりんごに品種の違うりんごを交配している。中には突然1本の枝に成ったりんごだけが早く着色して親枝とはまるっきり変ったりんごがある。特に晩性種のふじりんごは最高の食味で美味しいりんごだが収穫時期が遅く降雪時期までかかる。
今から20年ほど前に開催された山形県会場の紅花国体に合わせて県産りんごのPRに新品種やたかの増殖が始まった。新品種の発見者は秋田県の1農家で命名は家族の名前の頭文字を取った。
販売業者は県内の苗木屋でりんご生産者はバスで現場園地に視察旅行に行った。国体の開催は10月初めで部落神社の例大祭なので良く分かっている。晩性種のふじりんごが10月初めに収穫出きるなんて信じられないくて大勢の参加者。スターキングは紅玉が主力の品種構成で安価で悩んでふじりんごの増殖が盛んに行なわれていた。
なだらかな傾斜地で一面りんご畑でスターキング、紅玉等と一緒にまだ青いふじりんごが成っていた。太いふじりんごの木の中に真っ赤なりんごがいっぱい成っていた。みんなビックリして品種の確認するが確かにふじりんごのようだ。
案内業者の苗木屋さんが収穫して置いた1個りんごを農家から貰いナイフで細切れにして食味をさせた。甘く食感もふじりんごで2度ビックリする。国体開催4~5年前で苗木を購入したがまだ幼木で収穫が出来ず高接ぎ用の穂木を購入したりして増殖した。
ビックリするほど高価な苗木で市の補助を受けながら増殖する。秋の苗木購入の際には山形空港を利用してNhKのテレビ取材に来た程の品種だった。紅将軍もその類の品種で中性種の大玉、甘いりんごなのでまだ栽培している。