mitakeつれづれなる抄

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京都市営バスが春から前乗り先払いへ

2017年02月17日 | 日記
 京都新聞web版記事からです。京都市営バス、現在は車両の後ろ(又は中)扉から乗車し、前扉から降りる際に運賃を支払う、「後ろ乗り後払い」ですが、これを新年度から車内混雑対策として、前扉から乗り、乗る際に運賃を支払い、後ろ(中)の扉から降りる「前乗り先払い」とするそうです。
記事:京都市バス「前乗り後降り」で車内混雑解消へ 新年度から対策

 さらに、乗車方式変更の他、一日乗車券の発売額に変更があるとのこと。
 車内混雑対策で、前乗り方式がどの程度有効となるのかの実証実験だそうで、まだ恒久的な策と決まったわけではなさそうです。

 一日乗車券の発売額変更は、現在のバス均一区間用一日乗車券は500円に対して、地下鉄にも乗れ、調整区間の市バスと一部京都バスにも乗れる、京都観光一日乗車券は1200円なので、市中心部でも市バスに集中する傾向があります。
 そこで均一区間一日乗車券の発売額を高くし、地下鉄にも乗れる京都観光一日乗車券の発売額を下げて、価格差を縮めることで、地下鉄利用に誘導させるとのこと。


 記事にもありますが、バスの車内混雑は運賃支払い方式に理由があるとされ、そこで前乗り先払いとしてどのような車内流動となるのか、その効果を見極めるとのこと。
 京都市営バス乗り回しをよく行った者なのでよく分かりますが、お客さんは降り口である前方の方に集中しがちで、前扉付近で降りるお客さんと降りないお客さんが交錯。
 そこでなかなか降りられず、遅延となったりするものです。

 地下鉄誘導は、バス均一区間一日乗車券は地下鉄に乗れないことで、観光の見どころが多くある左京区の慈照寺(銀閣寺)界隈へ、京都駅から一本で行けるバスにどうしても集中してしまいます。
 しかもこのバスの運行経路は道路渋滞の激しい所を通り、余計にバスの遅延につながります。
 銀閣寺界隈は、地下鉄烏丸線に乗り、丸田町通か今出川通を通るバスに乗れば、意外と早く到達できます。
 しかし乗り換えの手間と、費用がかさむことから、観光の方には敬遠されがちです。

 それらもあって、バスを前乗りとするとともに、京都観光一日乗車券の値下げだそうです。

 個人的な思いからすれば、私はバスは前乗り先払い支持なので、歓迎するところです。
 しかし調整区間(多区間・整理券方式のバス)は、どうなるのか。まだ何も触れていませんが、おそらくは現状通りの「後ろ乗り前降り後払い」のままだろうと思います。
 とすると、前乗りと後ろ乗りが混在することになりますが、かつての岐阜市営バスで、前乗り均一区間制と、後ろ乗り多区間制が両方あり、車両の前面に「まえのり」「うしろのり」という文字を掲げて走行していたのを思い出します。京都もそれで行くのではないかと思います。京都市は結構ご都合主義なところもある土地柄ですので。

 もう一つ、現在財布の中に、バス均一区間一日乗車券が何枚か入っています。
 しかもこれ、京都バスの嵐山地区が均一区間化、及び京都バス共通乗車以前となる前に購入したもの。
 体調を崩す前に買ったもので、もう4年使っていないことになります。
 仕方がない、穴と日付が印字される前のサラの券としてとっておくことにしよう。

 前乗り式は朗報かもしれません。京都へ出かけられない理由の一つが、バスが込んでいる点と、後ろ扉からの乗車で、腰掛に腰掛ける前に発車されそうなところです。
 前乗り方式となれば、乗車時に「座るまで待ってください」と声掛けが出来ます。京都市のバスだからお客さんのこと気にせずに発車するかもしれませんが。

 京都市営バス。中扉の車両。この100系統は、東大路通から銀閣寺方面を通るので、観光客が集中して超大混雑。


 同じ100系統の後扉の車両。後ろの扉から前の扉まで車内を移動せねばなりませんので、乗りにくい車両です。しかも大混雑・・・。

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3 コメント

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Unknown (stakenaka)
2017-02-20 00:04:48
京都駅前のバスの降車待ちのバスを見ると、運賃前払いはいいかもしれませんが色々問題が出てきそうです。関西で前乗りは、尼崎市バスと伊丹市バスが前乗りで統一していましたが、均一運賃だったため問題なかったようです。
奈良交通のように前乗りと後乗りが混在する事になるのか、それとも神奈川中央交通の横浜市内~鎌倉市内の路線(横浜、舞岡、中山)や東急バスの東京・川崎渡り運賃のような自己申告制の前払い運賃にするのか、民営バスにはどのような影響があるのか気になるところです。バスによって乗車方式が違うのは混乱の元にならないのかなと思えます。横浜市内は会社によって乗車方式が違うので(たしか市バス神奈中、臨港東急が前乗り、江ノ電京急が後乗りだったと思う)、成り立っているようですが、奈良交通のように整理券と前払いが混在するとそれも混乱の元になりそうです(学園前あたりは奈良駅から来る整理券系統と、学園前駅と住宅地を結ぶ運賃前払い系統が混走している区間がある)。

ところでバス1日乗車券はよく使用しますが、観光一日乗車券は高いので、大原まで京都バスを利用した時以外は使ったことがありません。
どう考えても1200円は高いので、バス1日乗車券と地下鉄の乗車券別にを買うか、地下鉄バス乗り継ぎ乗車券を買うケースが多いです。最近は浜大津に駐車して、京阪~地下鉄連絡乗車券を購入して、下車駅の精算機でバス乗り継ぎに変更するか、京都地下鉄・京阪大津線1dayチケットを購入して、極力地下鉄で移動するかのどちらかになります。

個人的には、市バス京都バス均一区間と地下鉄全線の1日乗車券の金額がいくらになるのか気になります。
1000円なら利用しないですし、600円ならバスの1日乗車券よりもこちらを使うと思います。(700~800円は微妙なところです)
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混在と後ろが滞る (kisomitake)
2017-02-20 01:50:13
コメント、ありがとうございます。

一つの地域に前乗りか後乗りかが混在すると、混乱の素です。
地元名鉄バスでも、ちょいちょい前扉に駆け寄る人がいますし、名古屋市営バスでも中扉から乗ろうとする人もいます。
いざ、前乗り後ろ降りにすると、今度は後ろ扉付近が渋滞してしまいます。
前後扉車の後ろ扉付近は、運転士の鏡確認も確実とは言えず、降り損なう恐れがありそうです。

混在ですが、今はどうだろう。
神奈中はとんでもない路線があったりします。
途中で前乗りから後ろ乗りに変わるという、摩訶不思議なもの。

奈良交通は、往復で支払い方式が違う路線がありました。
西大寺駅から出ている狭隘区間を通る押熊線が、押熊方向は、整理券式の後ろ乗り前降り、押熊から西大寺駅方向が、住宅地路線方式の前乗り。

一日乗車券ですけど、500円を買って、地下鉄分を別途カードで乗ったことありました。
京都観光一日乗車券は、大原まで行かないとモトが取れた気がしません。

岩倉・市原地区の京都バスを乗りに行った時も、市バス均一一日乗車券で、京都バスの160円区間を別払い、という形。

というわけで、私は京都観光を目的に京都観光一日乗車券を使うワケではなく、バス乗り回しで使っただけです。
なので1200円はちょっと高く、比較対象として地元名古屋市の共通一日乗車券850円程度でしょうか。

たしかにバスのみn一日乗車券500円は安いです。
名古屋市のものでも600円しますし。
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市バス (kawasemi0)
2017-06-11 13:02:07
京都市営バスが来年度から目乗り後ろ降りになるらしい。
そうなると今以上に高齢者や障害者の利用が激減するだろう。
だって、乗降(特に降車)の際の安全が担保されなくなる。
あ、そうか。割引や無料で乗れる彼らを排除して有料の乗客だけにしよう、
というのが真の狙いだ。あり意味賢い選択かもしれない。
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