mitakeつれづれなる抄

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御堂筋の側道を歩行者と自転車レーンに

2013年05月11日 | 大阪

 讀賣online関西発、5月10日配信記事からです。大阪市のメインストリート御堂筋。かねて関西経済同友会から提言のあった、御堂筋の側道を廃止し、歩道部分を広げ、緑も増やした景観整備への実験として、この秋に御堂筋の一部区間で側道の自動車通行禁止と、歩行者空間拡大の社会実験を行う構想があるそうです。
記事→http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130510-OYO1T00876.htm

 御堂筋の淀屋橋交差点から南海難波駅西の難波西口交差点までの約4kmを将来的には側道を廃止する構想で、秋の社会実験ではこの区間内のうち、心斎橋駅のある新橋交差点から南へ1kmの区間で側道自動車禁止を実施。さらに道頓堀川から南の300m区間の歩車道境界の植え込みを撤去、歩道の拡大とのこと。

 御堂筋は1958年に国道指定(25号線)を受け、大阪市のメインストリートでありながら市の思うような道路行政ができませんでした。その管理権限が昨年春に大阪市に移管され、この道路空間を多面的に利活用できるようになりました。

 この社会実験の成果によって、2015年度以降の側道を歩行者自転車道に切り替える工事を行うか判断するとのこと。

   ◇   ◇   ◇

 御堂筋は幅50mの南北の道路です。歩道、分離帯、側道1.5車線分、分離帯、車道4車線、分離帯、側道1.5車線分、分離帯、歩道、です。側道1.5車線分は本来は緩速車線、すなわち自転車など軽車両の通行区分として計画されたものです。

 実際にはこの側道は、沿道への荷物積み下ろしやタクシー客待ち列、さては違法駐車場所となっています。一応0.5車線分は荷物の積みおろし停車は認められている区間がありますけど、歩道沿いには自動車がずらりですね。

 この1.5車線分(両側で3車線分)を自動車通行禁止にして歩道を拡大し、そこに自転車道も設置ですか。以前に弊ブログでも書きましたけど、歩道に自転車道を設置するという発想は、どうしても自動車優先、そして自転車は歩行者の一部の考えから抜けきれないものです。自転車はそこそこの速度を出してその機能が発揮されるもので、拡大された歩道に自転車レーンを置けばいいものではありません。

 また現状の側道は荷捌きの停車が認められている区間もあり、そこをどうするのかこれから詰めねばなりませんね。かつて2010年に類似の整備案を出したところ、渋滞、客待ちタクシーと荷捌きの場所確保でかなり批判があったとのことです。

 この自動車に過度に依存した社会構造である以上、今後も批判が出ましょうか。しかしそんな構造で果たしていいのか、改めて考える時期ではあります。


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