昨日からツイッター上でかなり飛び交っていた情報で、本日のYahoo!トピックに掲載された記事からです。東京都の猪瀬知事が訪問先の米国ニューヨークで、「地下鉄は運行時間を延長する。バスは24時間可能だ」との構想を示し、まず都営バスの24時間運行の第一歩として、渋谷~六本木間で今年中にも24時間運行を目指したい考えだそうです。
猪瀬東京都知事が示したのは、
- 渋谷~六本木間の都バス、年内の24時間運行
- 都営地下鉄の運行時間の延長
実はこれら、都庁内部でも検討されておらず、知事が急に構想を出した形だそうです。
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24時間眠らない大都市東京。いや東京の何処でも眠らないわけではなく、渋谷や六本木など繁華街では明け方に少し静かになる程度で、深夜まで賑わっています。しかし路線バスは22時台で終車、こうした繁華街、あるいは郊外の住宅地の帰宅用に深夜23時台0時台、さらに1時台まで特別に「深夜バス」として運行している区間(系統)もあります。
今回知事が示した渋谷と六本木。いわずもかな、ですね。この間は通常は都01系統が、都01系統の終車が出た後は深夜01系統があります。渋谷駅発の場合、22:00に新橋駅前最終が出て、アークヒルズまでが何本かあり、22:23が新橋北口止めの最終、22:40が溜池最終で都01系統は終了。その後、23:05と24:05の新橋北口行き深夜01系統です。朝の都01系統の始発が6:30で、この間を1時間間隔で六本木止めの深夜01系統なのか、別の系統番号が振られるのか、運行させたいのでしょう。
一方で課題も。そもそも人員確保はどうなるのか。この場合、担当営業所は渋谷営業所になりましょうか。渋谷~六本木間だと、1台の往復で可能です。そして交替要員と車両が1人1台、そして管理者を勤務させておくことになると、結構な費用になります。そのあたりどうクリアするのか、でしょう。
またこうした深夜帯のバスを走らせると、タクシー業界からの反発が考えられます。渋谷や六本木なんてタクシーの設け頭ではないですか。そこへ1回/時間でもバスが走るとなると・・・。
そして知事は都営地下鉄の運行時間延長も表明しています。本当は24時間化だったそうですが、さすがに深夜は軌道と設備の保守に充てられていますので、毎日の24時間は無理です。しかし現在の0時台最終から5時台の始発までのこの時間を短くして、最終の延長(遅くする)が出来ないものかとの表明。
場所によってはこの保守間合い時間を短くすることも可能ではありますが、現状は難しいでしょうね。最終列車の確認から線路閉鎖の確認を行い、それから作業開始。そして作業終了の確認点検を考えると、実質作業に充てられる時間はもっと短くなります。
バスの24時間運行は、場合によっては可能ですが、地下鉄は一寸難しいですね。これが私の感想です。何処かの国の地下鉄では、夜中の走らない時間に、地下鉄代替バスが「N系統」として走って入るそうです。Nは night のNだそうです。
私が行く時は、最近は山手線を恵比寿で日比谷線に乗りかえるパターンが増えましたが、前は渋谷で都01系統に乗ってました。
もし超深夜便をやるなら確かにここが第一候補かなとは思ってました。
そうですね、六本木は特に主要な拠点との地下鉄線が無かったので、バスが頑張っている地域ですね。
都01系統の前進、橋89系統の頃から、高頻度運行でした。
先ほど猪瀬知事がツイートしていましたが、深夜の飲食店客の事ばかりテレビでは伝えているそうで。
世界の時差に合わせてのタイムシフトする業務を念頭にしたとのことです。
実現にはいろいろハードルがあり、そもそも六本木の何処で折り返すか?です。
いわゆる六本木交差点の六本木駅前停留所では折り返しが出来ません。
飯倉片町方面を回送すれば可能ですが、そこまでするのか。
ならば六本木ヒルズで折り返しか、赤坂アークヒルズまで行くのか。
そして運賃も、深夜バス運賃の400円か、超深夜便ということで3倍の600円にするか。
現在のタクシー利用を考えると、600円でも乗られそうな気はします。
そのタクシーでは、業界から反発が予想されますが、これはこれまでも深夜バス運行開始されてきた地域で出ています。
一定のまとまった需要があれば、バスなどの交通を設けるのがスジなので、こちらはまぁいいでしょう。