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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

この時期だけ嵐山高雄パークウェイを走る乗合バス

2009年11月09日 | バス

 嵐山高雄パークウェイ、京都市右京区の嵯峨野から高雄へグルグルうねって通る観光用の有料道路です。山の尾根近くを通っており、京都市内、反対の保津峡など眺望のよさを謳い、そんな眺望の良い箇所では駐車スペースのある展望台があります。高雄へは周山街道を通るのが一般的ですが、このパークウェイを通っても眺望を楽しみながら行けます。

90  その嵐山高雄パークウェイを観楓時期だけ走る京都バス90号系統。一年にこの一月間だけしか運転されず、こうしたレアな系統が好きな私のこと、結構毎年乗りに行ってます。昨年は阪急嵐山駅発の最終バスに乗り遅れてしまいましたが。

 ルートは右の通り。阪急嵐山駅前停留所を発車して、渡月橋を渡り長辻通を北上、野の宮の踏切を渡って新丸太町通へ。そして釈迦堂前から鳥居本を経て、嵐山高雄パークウェイへと入ります。

 全線の運賃は680円で、所要39分。結構高いです。有料道路経由のバス系統は運賃に有料道路通行料金分を加えることが認められているため、こんな価格になっています。

 運行期間は11月中ということですが、最近は紅葉の時期が遅く、11月上旬の平日はお客さんが少ないため、11月の前半は平日は運転されません。

 またこの90号系統は近年、近年観光客の多い時期に施行される嵐山付近交通規制が平日にも適用されているため、復路は本来の経路通りで運転されることは無くなりました。右図の破線で描く部分が嵐山高架道路を通る迂回経路です。

 ということで、阪急嵐山駅前広場で発車を待つ京都バスの車両。行き先方向幕は「高雄」とありますが、京都バスの高雄バス停は嵐山高雄パークウェイ内の駐車場「西山高雄」です。

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 後扉脇の側面幕。

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 後部方向幕。

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 発車五分前、乗り場に着きました。天気もよく乗車待ちは約15人ほど。

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 そして定刻になり発車。いずれ弊ブログで取り上げたい狭隘区間を通り抜け、次のバス停中の島公園まで6分も経過。歩行者が多く、対向車のすれ違いがやり辛いためです。11月も後半になりますと、渡月橋から南は、南行き一方通行の規制が始まりますが、路線バスは除きますし、歩行者もそれ以上に多いことから、やはり隘路区間には違いありません。

 そして渡月橋で信号停車。その際に写したのが、二日前のエントリに投稿した画像。美空ひばり記念館の横を通り、京福電車の嵐山駅、私の好きな竹林の小径入り口の野の宮バス停を経ます。その先は山陰本線の踏切を越えて、またまた狭隘区間。京都の道路事情をよく語ります。

 新丸太町通へ右折で出て嵯峨小学校前。ここまでで約10分の遅延です。この先は特に込み合う箇所も無く、終点西山高雄には遅れもかなり回復出来るはずです。

 200mほど走り、交差点を左折。ここを右へ行くと高架道路で、この南北の道路はもと鉄道が走っていた跡地で、愛宕山(あたごやま)鉄道が走っていました。今は清滝道と通称されており、護法堂弁天前から鳥居本にかけてのカーブは、いかにももと鉄道線路といった雰囲気です。

 鳥居本バス停を過ぎると、左折して嵐山高雄パークウェイへ入ります。料金所でお金か何かのやり取りをして山の尾根近くまで一旦登り、高雄に向けて尾根が低くなると道路も下り勾配と、上がったり下がったりの観光道路。とにかく眺望がよく、保津峡や京都市街がよく見えるところは駐車場になっています。そして沿道には所々真っ赤に色づいたカエデの木。黄色く色づいた桜などの広葉樹。乗車した日は快晴でいいコントラストでした。

 そしてパークウェイに入って最初のバス停、清滝道バス停があるはずのところ、な、無い。このバス停から清滝へは直接行けず、とうとう廃止になったのか・・・と思いながらクネクネと走行して、愛宕前(おたぎまえ)展望台へ至ると、あれれ京都バスのバス停らしきモノが・・・。

 そして観空台遊園地という遊園地の前を通り、あまり知られていませんが、道路のループ線があります。高雄に向かって下り勾配で菖蒲谷池へ。ワン遊ランドというドッグランがあり、池には釣堀にもなっています。池の北端は広い駐車場。紅葉の見ごろ時期はここが臨時駐車場になる所で、ここと西山高雄を結ぶ臨時市バスが走ることがあります。

 そして終点西山高雄へ。いつもなら駐車場をターンして反対側でお客さんを降ろすのですが、何故かターンする前で降車。その方が下へ降りるのに近いからでしょうが。

 西山高雄へ着いたバス。車両は菖蒲谷池へ回送します。

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 ここは駐車場と食堂があるだけですので、紅葉がたくさん見られる清滝川へはこの石段を降ります。段の幅が狭く結構怖いです。「私道」というのがインパクトありますね。

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 私の高雄滞在時間は僅か20分。とても下の清滝川までは行けず、適当に散策するのみ。こんなんでも結構秋を楽しめます。しかし写真をゆっくり撮りすぎた!。急いで坂道を登り、上の石段を上がって、阪急嵐山駅行きの発車まであと2分。逆に間に合いすぎました。脚ガクガク。

 高雄からの戻りのバス。阪急嵐山駅を私の乗車した1本前に運行した車両で、菖蒲谷池で休憩していました。行き先に「嵐山」とありますが、阪急嵐山駅前まで行きます。しかも「嵐山」バス停は今は迂回経路で通りますが、本来の経路では通らない停留所。

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 そしてパークウェイを一路嵐山へ。元電車道の清滝道へ出て、嵯峨釈迦堂前バス停を出たところで迂回する旨と渋滞で時間がかかる旨のアナウンス。実際にただ高架道路の上の方が渋滞の後尾で、そう極端に時間はかからないと私は判断しました。

 そして昼を過ぎて更に人が増えた嵐山バス停、大堰川(桂川)の畔をゆっくり抜け、終点阪急嵐山駅前へはほぼ定刻通りに到着でした。

 ここで車両は車庫へ回送かと思いきや、車庫には戻りますが、な、な、なんと営業入庫。この画像、一旦阪急の嵐山駅へ改札入ってから振り返るとこんな幕を出していて、急いで写真を撮りに戻ったものです。

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 方向幕のガラスが反射して見辛いですが、行き先は「嵐山」。もう目と鼻の先ではありませんか。聞いたところやはり入庫で、ダイヤに無い便なのでこんな措置だということ。この入庫便、本当に嵐山が終点なのだろうか。それとも車庫のある有栖川まで営業するのだろうか。本当に嵐山終点ですと途中停留所は中の島公園のみ、極めて短い距離(約0.8km)の営業系統という事になります。

 従来の90系統、阪急嵐山駅到着後の車庫入庫は、松尾橋経由での回送でした。嵐山付近の渋滞回避でもあります。

 

 さて、文中の清滝道の件。確認すると、バス停を移設したとのことです。やはり旧の清滝道停留所で降りても何処へも行けず、もしかしての利用を考え愛宕前展望台へ移したとのことです。

 さぁ、ここで運賃が問題になります。バス停留所の移設は、それが本設の移動(臨時移動は別)なら停留所間距離が変わり、運賃の変更が必要です。早い話、運賃が変わる可能性があるわけで、清滝道の新旧バス停間は約1.2km。確実に運賃が変わる距離ですが、昨年の運賃表が手元に無く、実際に運賃変更があったかどうかは分りません。

Kiyotakimiti

 

 ところで嵐山高雄パークウェイは、通行料金が普通車で1150円とかなり高額ですが、この高額が影響してか、通行量が比較的少なめです。そして高雄の紅葉見ごろ時期でも極端な渋滞は無いそうで、自動車で高雄行くには使えそうですね。しかもパークウェイ沿いの駐車場は駐車料金が不要、ドッグランや釣り、レーシングカー(模型)のサーキット場などもあって、一日楽しめる施設でもあります。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「京都ネタ」、有り難く釣られました。 (パレット・ブルー)
2009-11-11 15:28:16
「京都ネタ」、有り難く釣られました。
清滝川へ下りる階段の「私道」、これは良かったですね。
見ものでした。

ところで、「嵐山高雄パークウェイ」の情報は、いいですね。
紅葉の時期は、どこでも車では行けないし、混んでどうしようもないと思っていました。
是非、行きたいですね・・・。
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コメント、有難う御座います。 (kisomitake)
2009-11-12 00:41:50
コメント、有難う御座います。
この投稿は京都ネタなのか、バスヲタネタなのかよく分かりませんね。(バスヲタです)

あの、清滝川へ降りる私道というのは、下の周山街道高雄バス停までがもみぢ家の私道で、そこから清滝川までの石段は公道です。
その清滝川へ降りる途中の様子は、この後投稿します。

嵐山高雄パークウェイ自体は渋滞はほとんどありませんが、そこまでで渋滞にあったりして。
新丸太町通りがどの程度込むのか。
そもそも京都へは自動車では行かないほうが良いと思いますけど。
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