毎年書いている記事で、その年の土用と間日について、今年の分をまだ書いていないの気付きました。
最近は正直、アクセスログも見ておらず、これまで検索サイトからアクセスが多数あり、今年はどの程度検索からアクセスがあったのか、未確認ですが、2014年今年の土用と間日です。
今日現在、既に冬土用に入っています。
- 冬土用 1月17日~2月3日 間日1月19・20・22日・31日2月1日・3日
- 春土用 4月17日~5月4日 間日4月17・20・28日・29日・5月2日
- 夏土用 7月20日~8月6日 間日7月20・24・31日・8月1・5日
- 秋土用 10月20日~11月6日 間日10月27・29・31日
- 2015年
冬土用 1月17日~2月3日 間日1月17・26・27・29日
そもそも土用とは、何か?間日(まび)とは何か?過去にも書きまして、昨年の土用記事に少し詳しく書きましたので一部再掲します。
この土用とは中国からもたらせた五行説思想に基づくもの。万物の構成要素として「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」があり、これを季節にもあてはめます。五色とともにこんな組み合わせです。
- 木 春 青
- 火 夏 赤
- 土 _ 黄
- 金 秋 白
- 水 冬 黒
四季というように季節は四つですね。しかし五行説で五つ。余った「土」を四つに分け、各季節と季節の間の約18日間を土の支配する季節として、これを「土旺用事」としました。土旺用事はその後略されて「土用」に。
そしてこの土旺用事(土用)は土公神(どくしん・どこうしん)という土の神が支配する期間で土の気が強く、穴を掘ったり柱を立てるなど、土・地面に係わる作業は慎むべきとされております。しかし18日間も作業が出来ないのでは都合が悪く大変なので、そこで考えた方がいるんですね。土公神がずっと土旺用事の間、活動しているわけではなく時々天上に戻られるので、その当日は土・地面に係わる作業を行ってもいい日とし、これを間日(まび)と言います。
間日は、各日付の十二支で決められ、四季でその十二支が変わります。
- 冬土用 寅・卯・巳
- 春土用 巳・午・酉
- 夏土用 卯・辰・申
- 秋土用 未・酉・亥
現在は土用期間は、立春立夏など「四立の前日まで18日間」という定めではなく、太陽の経度(黄経)で決められます。
- 冬土用 297度
- 春土用 27度
- 夏土用 117度
- 秋土用 207度
この角度は、次の様に割り出します。一部弊ブログ本年1月17記事より。
太陽の位置を表すのに「黄経」の角度を用います。春分点から始まって、ぐるりと一周で360度。四季で四等分するので、各季は90度分になります。しかしながら第五の季節“土用”というのがあって、360度を五等分した、72度分が各季の持分。土用はこれまでの通り、四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前に四等分するので、72の四分の一で一つの季節の土用は18度分。これを四立となる黄経の前、各季の最後の18度分が土用として、加えます。
ややこしい書き方になってしまいましたが、今の冬土用であれば、立春が黄経315度の瞬時。これより18度前が黄経297度でこの瞬間が土用の入りで、同時にこの瞬間となる日が土用の入りになります。
土用の期間の最後は節分です。季節を分けるという意味です。
それで、特に夏の土用と冬の土用は、暑さ寒さの極致で、体調も落ちやすく、追儺(ついな)の思想に繋がっていくわけです。追儺、冬は鬼やらい、夏は大祓が一般的ですね。
大変、参考になりました。
コメント、ありがとうございます。
お役に立ててよかったです。