讀賣新聞関西web版記事からです。大阪駅前に建つ、阪神百貨店が入っている大阪神ビルとそのすぐ南東の新阪急ビルがツインタワービルとして一体的に建て替えると、阪急阪神ホールディングスが方針を固めたそうだ。
既に阪急阪神HDの社長から、会見の場でツインタワーの構想が発表されており、今回の報道は事業化に向けて動き出したところでしょうか。記事によれば2013年にも新阪急ビルの工事を開始し、完成後に高層ビルとなる新ビルの低層部に阪神百貨店が移転し、引き続いて大阪神ビルの工事に入るとのこと。
ツインタワー完成後は、両方のビル低層部で百貨店営業を行うことも検討しているとあり、低層部=商業施設、高層部=オフィス部、という構造になるらしいです。
大阪駅前は変わりますね。昨年暮に大阪富国生命ビルが新たに高層ビルで完成し、阪急百貨店梅田店のビルも一期工事が完成、現在二期工事中。このブログでも書いたチャスカ茶屋町には日本最大の書店が入りました。そして今年5月にはJR大阪駅のプロジェクトで駅北ビルの新築と南ビルの増床で、駅北にはJR大阪三越伊勢丹が入り、今年5月4日開店を目指しています。
建て替えられた阪急ビル、大阪富国生命ビル、5月完成のJR大阪駅北ビル、いずれも高層階がありオフィス棟として使われるそうで、大阪神ビル+新阪急ビルのツインタワーの高層部もオフィス用。日本の台所といわれる大阪ですからオフィスフロア需要はあるでしょうけど、こんなに増えてもいいのかな?とどこか疑心暗鬼なところが正直なところあります。ま、大阪駅前の立地ですし、潜在需要はありそうですが、その分周辺部のオフィスに空室が出来てくるのかもしれません。
オフィスだけではなく、前記のJR大阪駅では駅北ビルのJR大阪三越伊勢丹が新たに開業し、駅南ビルの大丸は増床で売り場面積増。来年には阪急百貨店梅田店の建て替え増床工事も完成し、梅田界隈は百貨店激戦区になると新聞記事。そんな中で阪神百貨店は建物の老朽化もあり、対策が必要だったところでしょうね。
ところで阪神百貨店の入るビル「大阪神ビル」と新阪急百貨店の間は大阪市道が通っており、その上空を被せて両ビルを一体の施設として活用することとして、現在大阪市と協議中とのこと。
もう一度書きますけど、大阪駅前、変わりますね。凄い。大阪は今、そんなに元気なの?。これら駅前の建物の他、梅田貨物駅の再開発も、線路を地下化して跡地は公園にするとも聞いており、駅の北も東も南も、様変わりの印象です。