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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

大阪市柴島浄水場廃止かも・阪急に挟まれた敷地

2012年01月26日 | 大阪

 讀賣online関西発1月25日配信記事からです。大阪市水道局の柴島(くにじま)浄水場を廃止する意向であると、大阪市長が表明したとのこと。現大阪市長の選挙公約に、大阪市水道局と大阪広域水道企業団を統合させ、浄水場の統廃合なのだそうで、市長の提唱する大阪都と特別区構想に絡むものですね。
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120125-OYO1T00755.htm

 この柴島浄水場は2050年度までに(えらく長い話)総額2700億円投入して改修する予定であるところ、市長が代表を務める大阪惟信の会の試算では、柴島浄水場の廃止により、990億円の設備更新、用地売却益320億円の計1310億円の効果額を生み出せるとしているのだそうです。

 柴島浄水場の立地は新大阪駅の東に近く、約50ヘクタールの土地は、新しい街づくりには魅力的な土地なのだそうです。

 大阪市の水道供給能力は、水道局と大阪広域水道企業団あわせて一日476万トンのところ、実際にはこれをかなり下回り、柴島浄水場を廃止しても供給は可能とのこと。しかし柴島浄水場を廃止した場合、上水の経路が変わる事から、連絡管の建設が必要という。

大きな地図で見る

   ◇   ◇   ◇

 さて、この柴島浄水場。ブログ記事にしようとしたのは、ここが阪急電鉄京都線と千里線に挟まれた位置関係になっていることです。そして阪急淡路駅付近連続立体交差事業で、浄水場を挟む区間も高架化され、既に工事が始まっています。

 原則、鉄道の立体化では原線路の位置と同じところで高架若しくは地下トンネルが造られます。仮に柴島浄水場が廃止になった場合、跡地は多分、新大阪東ビッグプロジェクトとかで街づくりが行われましょうね。

 仮にその暁となった際に両側を阪急の高架が通っているのは、なんともアンバランスな感じを想像しました。今さごろ、設計変更は出来ないでしょうけどもし可能でしたら、柴島浄水場跡地開発と阪急千里線の曲線改良と線路移動が出来ないものでしょうか。

 淡路駅で発車する梅田行き電車から千里線を見ると、思いっきり左へ曲がって行きます。あのままアノ方向かと思いきや、今度は直ぐに右に急カーブ。そして浄水場を挟んで京都線と並行になります。あのカーブは高架化後も若干緩和されるようですが残るらしいです。

 もっと早く柴島浄水場廃止が出ていれば、これと組み合わせた阪急の立体交差事業が行われたのかな?と思いますね。再開発地の最寄駅が、柴島駅と崇禅寺駅と分れるのも、なんとも残念です。(まだ再開発決まったわけではないですが・・・)

   ※   ※   ※

 ところで、大阪市水道局の浄水場は三ヶ所。柴島、庭窪、豊野。柴島浄水場の大阪市東淀川区の他は、庭窪浄水場が守口市、豊野浄水場が寝屋川市で、仮に柴島浄水場が廃止されると、大阪市の浄水場は全て市外に位置する事になりますね。

 余談ですが、庭窪浄水場のすぐ近くに、地下鉄谷町線大日駅があります。大阪市の地下鉄がここまで延びたのは、浄水場があることの関連らしいですね。

***1月28日
 スパムコメントが激しい記事について、当分の間、コメント停止措置をとりました。


御堂筋整備計画で水辺空間?・関西経済同友会提言

2011年10月06日 | 大阪

 昨日の讀賣 online 記事からです。実は昨日、一笑に付してブログ記事化は見送りましたけど、ネットではソコソコ話題になっているようで、少し書いてみます。ただ批判気味ですけど。

 御堂筋の整備計画で水辺空間とは、大阪市の南北のメインストリート、御堂筋。この道路は国道指定を受けていますが、来年(2012年)4月に管理権限が大阪市に委譲されることから、市で多面的に空間活用しようという動きが有ります。

 そこへ関西経済同友会からの提言が有り、その提言とは、御堂筋の側道を廃し車道を狭め、その空間に水の流れる小川と自転車道と樹木の並木を配置し、親水空間を演出することで水都・大阪の景観整備をしようとするものです。

 南行き一方通行の御堂筋は現在は「歩道+1.5車線側道+グリーンベルト+4車線車道+グリーンベルト+1.5車線側道+歩道」で、このうち両側の「1.5車線側道+グリーンベルト」部分を水辺空間になると記事では読み取れますが、挿絵ではもっと幅広く、車道4車線部分も削らないとアレだけのものは入りきらないと思います。

 提言での整備後は、「遊歩道+噴水やパラソルのオブジェ+水路+自転車道+車道(2車線に見える)+自転車道+水路+噴水やパラソルのオブジェ+遊歩道」なのだそうだ。自転車道というのは、水辺空間を速度が出ないようにS字カーブに蛇行させて、車道側に設置されます。

   ◇   ◇   ◇

 これ出来るンかいな?一笑に付したのは、どこかで同じような整備計画があり、実現直前でポシャッた(中止)ことがあったな、と思い出しました。そう、名古屋市の広小路通。同じように水路を配し歩行空間を増やすとありましたけど、道路は断面空間だけでなく、長手方向の使い勝手が良くなければどうにもありません。

 この御堂筋水辺空間の話、自動車通行量が40年前より約4割の減少で、一方で自転車通行量は7~8倍に増え、歩行者との接触事故も増えているといい、そこで遊歩道空間と自転車とを分離する意味もあると記事の文章から読みとれます。

 あのね、自転車は「車両」なので、歩道を通行したらアカンねん。御堂筋は1.5車線分の側道があり、この部分は元来「緩速車線」といって、軽車両はここを通ることになっています。そこでまず、自転車はこの側道(緩速車線)を通行させ、歩道通行を厳に禁止させるべきだと思うのですけどね。

 現状では側道は、荷捌きや単に駐車している車両があり、また市バスもこの側道を通り、自転車通行は現実には難しい面があります。市バスも駐車車両で行く手を阻まれることもあります。また交差点では左折車両がこの側道を通ります。つまり本来の車道と同一視されている現状が問題なのであって、そんなお金を使って名士の実績挙げだけになるような見た目の整備よりも、まず自転車を徹底して側道を通させ、荷捌き用スペースは別途確保させるのが先だと思います。

 この側道に自転車を通す社会実験は既に行われています。しかし「社会実験」止まりになっている感がありますね。なんだか関西経済同友会も市も「やる事が目的」という感じがして、「誰の・何のために」の視点が欠けているように思います。

***yomiuri online 記事(イメージ図があります)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111004-OYO1T00543.htm?from=newslist


大阪梅田の旭屋書店本店・隣接ビルと共に建て替えへ

2011年08月25日 | 大阪

 一週間ほど前にMSN産経ニュースで見ただけで、その後の続報が無いのですが、大阪にある旭屋書店本店が建物の老朽により建て替えで、今年12月31日で一旦営業を終えるとの事です。

 旭屋書店。以前にNHKラジオに創業者の御家族の方が出られていたようですが、書店を始めるにあたって、とにかく売れなくてもその筋(いろんな筋です)に長けている方も納得されるほど専門的な本を集め、そして売ろう、というコンセプトを立てて開店に臨んだ、というお話しを伺った事があります。

 それの一つなのか、この旭屋本店は私のような鉄な人間にはお馴染みの書店。東の書泉グランデ、西の旭屋と言われるほど、鉄道書の品揃えは大きいです。ファン向けだけではなく、実務の方しか買わないだろうという書もかつては置いてあり、私もよく足を運んでいました。ただ最近は大阪市へ行く事は少なくなり(通過は多いですが)、最近は年に数度寄ってみる程度です。

 その旭屋書店本店が建て替えられることになったそうです。冒頭の通りMSN産経ニュースだけで、他社の報道が無いのが気になりますけど、それによれば、昭和44年建設の地上8階建て(売り場は7階まで)、延べ床面積約3300平方米の現在の細長い建物は老朽化が目立ち、取り壊しの上、土地を一旦売却。そして隣接ビルの敷地と一体化した再開発を行い、旭屋書店はその再開発ビルにテナントとして入る予定だとの事です。

 そうなんですか。ここで気になったのは、

  1,隣接ビルも取り壊し→再開発
  2,自社ビルを止め、テナントとして入居

なのですね。確かに現在のビルは上へは長いが間口が狭く、大型書店の範疇であるものの、今では決して大きい書店とは言えなくなっています。そして大阪駅近辺には昨年末に開店した日本最大の書点というふれこみで開店した「丸善&ジュンク堂」が出来るなど、あの敷地に自社だけで新しく建て替えてもあまりインパクトは無さそうです。そこで大阪駅前のこの地に建つ幾つかのビルも、やがていずれかは建て替えせねばならず、ならばそれらビルと共に新しくしてしまおう、というところでしょうか。

 そのため、自社ビルを手放すのは、会社として旭屋書店苦渋の決断だったかもしれません。やっぱりテナントよりは自社ビルの方が良いと思うのですが、古い考え方なのかな。

 再開発後の新しい旭屋書店は、平成27年(2015年)春の開店予定だそうです。


吹き込み対策でガラス屋根を設置することに・JR大阪駅

2011年07月04日 | 大阪

 大阪駅ステーションシティ。JR西日本の大阪駅構内をスッポリ覆うドーム、というか大屋根が特徴で、ホーム屋根も撤去して頭上広々、となる予定でした。

 しかし昨年の連絡橋を、先行して乗り換え通路として使用開始した際、各ホームに繋がる階段とエスカレータ部分のホーム屋根を撤去したところ、雨が風に乗って霧状に吹き込みやすい様子で、どうしたものかとホーム屋根は撤去せずに大阪駅ステーションシティのオープンを迎えました。

 まだ屋根が残っています。
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 そして7月1日、JR西日本から発表があり、ホームの両端はこれまでの旧い屋根を残し、そこから連絡橋近くまでは屋根を撤去するものの、旧い屋根の位置よりもう一段高い位置に透明ガラスでできた屋根を設けるとのことです。

 こんな感じ。断面部分。(JR西日本発表の図より)

Danmen

  この図によれば、屋根は撤去するものの、柱はそのまま残るのですね。いやこの柱が無ければ、新しいガラス屋根が支えられない。

 で、このガラス屋根は、連絡橋の前後は設置されず、連絡橋の近くでは正真正銘の大屋根ドームが頭上に広がるわけですね。また環状線ホームの部分は大屋根が比較的低く、雨の吹き込みもまず無さそうで、このガラス屋根は設置されないようです。

 ガラス屋根を設置した後のイメージ。(これもJR西日本発表の図より)

Image

 しかしガラス屋根ですか。そもそも雨天の際に霧状に吹き込む対策であることは、逆に言えば水分が飛びやすい環境であるわけですね。ホコリなどがくっつくのが見えやすそうで、汚れを取る作業が今後増えるかもしれません。

 あの大屋根はこんな感じで両端の開口部面積は大きいですね。

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 一見して雨天の際には、たとえ風が無くともホームのある空間は気温が少し高めで、しかも屋根の存在で上昇気流が抑えられ、僅かに大屋根下へ吸い込む風が起き易くなり、雨粒が入るのではないかという懸念がありましたけど、それが結構大きかったようなのですね。


大阪ステーションシティに行ってみました

2011年05月11日 | 大阪

 5月4日グランドオープンしたJR西日本の大阪駅開発プロジェクト、「大阪ステーションシティ」。開業直後の混雑を避け?て、8日に行ってみました。

 感想。外観は工事中から目にしていますが、とにかくデカイ!。一つ一つのエリアも大きいですが、そのエリアが幾つかあり、見た目にも気分的にもとてつもないものが出来たという印象です。

 どうせ昼間行っても込んでるやろと日が暮れてから。JR線北側の阪急梅田駅とを結ぶ歩道橋から。

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 今は梅田阪急が工事中で、阪急梅田駅からJR大阪駅へは、この通路が一番便利がいいです。

 渡った先のノースゲートビル(駅北ビル)手前は、カリヨン広場。

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 カリヨンというのは、音の出る小さな建造物なのですね。しかしこの画像、背景をもっと考えなくっちゃ。

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 ノースゲートビル(駅北ビル)は一部がJR大阪駅の線路上空にかかっています。行き交う列車がよく見えるいいスポットです。

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 駅ホーム沿いのデッキ。ノースゲートビルに入る専門店街LACUA(ルクア)へ人が流れ、あまり人が来ないエアスポットのようです。この先はJR線の連絡橋改札口。

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 一度下へ降り、今度は予てからの関心だったドーム下の連絡橋へ。JR大阪駅ホームの真ん中辺りを南北に跨ぐ大きい橋で、ここに改札が設けられました。この画像は連絡橋の改札口階よりもう一つ上の時空の広場から東側を望んだ画像。

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 ガラス面に寄ってホームのようす。予定ではホーム屋根が撤去されるはずでしたが、まだ残ったまま。ドーム屋根の両側が開いてますので、雨が少しは吹き込みやすいのでしょうか。

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 時空の広場の時計。後で分かったことで、もう一つこのような時計があるそうで、金色と銀色に分かれているらしい。これは金色かな。

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 と、ここまで外・・・いや屋根の下だけど外っぽいところを回り、いよいよノースゲートビルへ。専門店街の「LACUA(ルクア)」へ入り、時間の都合で上の画像に見える三省堂書店へ。揃え具合のチェックですけど、他回り過ぎでやっぱり時間が無くなってしまいました。

 しかしこの三省堂書店、隣がスターバックスで、スタバのテーブルが一部三省堂書店に入り込んでいます。しかも上の画像に見える線路側のガラス面にもテーブルがあり、これもスタバの席。どうやら、書店売り場の本をスタバの飲み物を飲みながら読める、大型書店にある喫茶店ですけど、本当に清算前の売り場の本を、コーヒー飲みながら読んでいいのかな。

 そしてブラブラしていると、上の階に庭があるというので行ってみました。だんだん駆け足です。10階に和らぎの庭、11階に風の広場、12階かなその上に農園があります。西宮北口の阪急西宮ガーデンズでもそうですけど、昨今は建物上部でお庭を設ける例が多いですね。そしてここは農園もあり、収穫もできるそうです。

 画像は風の広場で。

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 水も流れています。

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 とまぁこんな具合で、JR大阪駅部分以外は全てノースゲートビルの見学でした。ノースゲートビルはルクアの他に、百貨店のJR三越伊勢丹、それにスポーツのコナミなどがはいっています。伊勢丹は少し覗いてみましたが、全体がとにかく大きく、他は又次の機会に訪れてみます。

 大阪からの帰りは阪急京都線で。日曜日の夜ともなると、15分間隔となる河原町行きの特急は結構空いていますが、この日(5月8日)、いつもの日曜日より込んでました。大阪駅効果ですね。