現在、工事たけなわの大阪駅再開発プロジェクト。ホームとその下のコンコースは大体出来上がり、完成予想図で目をひく駅南ビルと新しくできる北ビルとを結ぶ、空中通路の大きなドームも現れております。
この新しい駅北ビル、「ノースゲートビルディング」にはJR大阪三越伊勢丹が入ります。そして本日の新聞各紙のweb版、それにラジオのニュースで伝えられたことですが、その開業日がこれまで2011年春としてきたものを、2011年5月と具体的時期を明らかに。さらに日経など一部紙では大型連休中の5月4日を軸に調整していると報道。
開業日が5月となったのは、4月は福知山線塚口事故と同じ月でもあり、遺族感情を配慮して避けたいとのJR西日本側の意向がはたらいたらしい。
しかし私が思うに、5月4日は大型連休の最中ではないですか。どうせ開業するなら話題性も高く、期待感も高められる大型連休の前か前半のうちに開業したらいいかと思いますし、実際日経によると、三越伊勢丹ホールディングスは大型連休で盛り上がる消費需要で4月下旬の開業を希望していたという。
福知山線の事故の日は4月25日。来年の大型連休初日は4月29日(金)。確かに近接しています。でも事故は事故、百貨店の開業は開業ではないでしょうか。このような「遺族感情」を言い出したら、今後4月には何も出来なくなってしまいます。私は大型連休の始まる4月下旬の開業でもいいと思うんですが。
JR大阪三越伊勢丹は、ノースゲートビルディングの西側、一部高層ビル部分にかかる、地下2階~地上10階の部分に入居。その高層ビル部分はオフィス棟で、最上階はレストラン街が入ります。他にノースゲートビルディングには専門店街、近畿地区最大らしいシネコン、それとスポーツクラブ、託児施設などが入ります。
大阪駅は、三越伊勢丹開業の話題が今後高くなりますが、駅南ビルのアクティ大阪に入る大丸百貨店もそのままではいません。アクティ大阪を南側に増築し、その増築部分に大丸が入って販売力強化につなげるそうです。そして今のアクティ大阪の名前を「サウスゲートビルディング」に変えます。
通りをはさんで東側、現在改築中の阪急百貨店。第一期工事が昨年竣工し、南側の高層オフィス棟が特徴的です。現在建設中の第二期工事部分は2012年に完成予定。さらに今後は阪神百貨店とその南の新阪急ビルも建て替え、阪神も増床を計画しているそうで、梅田界隈はこの先、大きく変わりますね。
ところで、上にも少し書いた2011年3月のダイヤ改正で、JR西日本は本線系統(JR琵琶湖~京都~神戸線)の新快速を全て12両組成にすると発表しております。大阪駅再開発プロジェクトで百貨店などが開業し、多くのお客が見込まれるという理由もあります。
ダイヤ改正はおそらく3月に行われるでしょう。JR大阪三越伊勢丹開業の5月まで若干タイムラグがありますけど、改正の日から全て新快速12両で走るのかな。JR大阪三越伊勢丹開業まで一部8両組成を走らせる方が、車両運用を途中で変えねばならず、改正日から新快速12両というのが無難なところでしょうか。
***9月16日追補
来春のダイヤ改正は、3月12日(土)ということです。