今日、Yahoo!トピックにあった記事からです。大阪市は26日、市立の天王寺動物園で現在無料の小中学生の入園は、4月からは大阪市外在住の小中学生は200円の料金を設定し、有料化する方針を固めたとのことです。動物園経費の約7割は市税で賄われているため、市外からの小中学生は入園料を払うべきとの判断だとのことで、市外在住の小中学生有料化で年間2000万円の収入増になるとのことです。
これは市長が収支改善のため有料化の方針を予てから示していました。そして周辺の市町村で現行の様な無料を希望するのであれば、分担金を出してもらいたいとのこと。
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この市内外在住で料金に格差をつけるのは、時々あります。地元名古屋市の東山動植物園でも、市内在住の高齢者は安く入園できます。小中学生は東山動植物園も無料なのは同じですね。これも一部では有料化すべしとの主張も耳にした事があります。
「受益者負担」の観点からすれば、動物園へ入った、動物たちを観られた、その動物は餌を食べる、餌代を賄わねば・・・、で入園者から費用負担を求めるのは当然です。名古屋市も幾らかは分かりませんが、天王寺動物園と同じくらいの一般会計から費用拠出していることでしょう。なので名古屋市在住の小中学生、実質その親たちは名古屋市に応分の負担しているから無料、市外在住者は負担していないので有料だ、とする意見。
理屈は分かりますが、何だかねぇ・・・。狭いというか何と言うか。昨今の社会風潮からすれば有料化の方が話の筋は通ってしまいましょう。
でも動物園ですよ、動物園。子供たちが楽しそうに動物を眺めてるって、凄い場所ではないですか。ウチの市の子は無料、あんたは外の市だから有料って、了見が狭い様に感じます。どの子も未来ある子じゃないのですか。みんなに動物見てもらいたい。
それに仮に4月から天王寺動物園が有料化され、大阪市外の親戚の子と訪れたとしましょう。片や無料、片や200円。子供の心に傷つけるような気がします。
ただ一方で、動物園にかかる費用は大きなものです。大人を含めていくらの入園料が妥当なのか、市からの負担は幾らなら許されるのか、餌代カンパなどの手段は?そうしたことも話し合う必要がありましょう。