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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

京都の観光で日本人の満足度が低下

2016年09月05日 | 京都
 京都新聞web版からです。京都の観光で日本人の満足度が低下していることが、京都市の調査で分かったとのことです。
 これまでは「満足」との高水準を維持していたものの、2015年は初めてこの「満足」が9割を切り、満足度が低下しているとのこと。
記事:京都観光、日本人の満足度が低下 外国人増「混雑しすぎ」

 この満足度低下の理由として、やたら混雑する、外国人の増加などがあるとのこと。バス・地下鉄の交通機関は混雑するわ、寺社の見学地も込んでるわ、などだそうです。

 京都の観光に閉める日本人客と外国人客の内訳は不明ですが、宿泊客に限れば、外国人客は133万人増えた一方、日本人客は112万人減ったとのこと。
 結局、観光地も特定のばしょに集中しやすく、様々なスポットの魅力を発信して、観光の分散化を図る政策を進めたい、とのこと。


 インバウンドの影響ですね。昨今の京都はやたらと外国人が多いそうです。私は体調を崩した2012年以降は訪れていませんが、その時点で多くの外国人を見かけました。
 西洋人はもちろんのこと、東洋の外国人も多く、日本人と同じようなスタイルしていても、手にはハングルで「日本の歩き方」の分厚いガイドブック。

 京都の観光で目玉は寺社などに伝わる日本の文化ですが、もう一つ宿として古民家改築の外国人向け旅館が人気です。
 日本人は京都ではさして古民家改築の旅館には泊まろうとはしないものですが、おれが外国人にはすこぶる人気。
 日本の「和風」の暮らしが垣間見えるとして、高い人気です。

 日本人も京都へ行く。それに上乗せして外国人の観光客も多い。入洛数は増えて、京都市としてはホクホクですけど、一方で満足度が低下して、リピータの確保が出来なくなっていまう、という憂慮もあります。
 京都の観光地、東山界隈に集中していますね。清水寺など特にそう。
 ここへ至る京都市バスの100系統、206系統など超々混雑という表現がピッタリ。
 夕方の東大路通り南行きの停留所は、京都駅方面へ向かうお客さんが乗り切れないバスを待って長蛇の列。
 到着したバスは既に満員なので、それ以上新たには乗せられないので「満員通過」。
 これが何台も続けば、不満が募り、満足度は低下します。


 京都市の中心部で昨今、マンションが多く建設されています。
 景観条例はどうなったのか?と思うほど。
 京都御所のすぐ東の梨木神社の境内でもマンションが建設されていることは以前に書きましたが、このマンションの購入者の何名かは、東京都内在住の方だそうです。
 つまりは京都観光の拠点としてのセカンドハウスの利用。
 そういう方もいるものです。
 旅館やホテルは込んでてとても予約が取れないのもあるそうです。

ゆか/とこ・京都の川床の呼び方

2016年07月30日 | 京都
 日経関西発に面白い記事がありました。夏の京都市の風物詩、涼感を呼ぶ、水面の上に床を張って食事などを提供する「納涼床」。
 いわゆる「川床」ですが、この「床」の字をどう読むのか、場所によって違うという記事。
記事:京の風物詩 呼び名に違い(とことんサーチ) 鴨川は床(ゆか) 江戸期起源、現代は高床

 詳細はリンク先を読んでいただくとして、京都市の川床は、市街地の鴨川、洛北の貴船、洛西の山間部高雄でやっています。

 このうち、市街地鴨川のものは、川床と書いて「かわゆか」つまり「ゆか」と呼びます。
 貴船と高雄は、「かわどこ」、つまり「とこ」と呼びます。

 一説には、水面からの距離、すなわち高さからきているのではないかというのを、かつて伺いました。
鴨川の床。


鴨川本流ではなく、本流とは少し高い、みそそぎ川の上空。中州はいわゆる「等間隔」。


 市街地の鴨川の床は、私はこの先、まず行くことは無さそうです。
 料亭やお茶屋さんのお座敷の一部、という考えで、一見さんお断りの世界。しかも値段がめっぽう高い。

 この鴨川の床は、一つの暗黙のしきたりがあるそうです。
 張り出した床の分だけ、お客さんの収容部分が拡張できそうですが、そんなことはせずに、あくまでお客様のお座敷の一部。
 予約の際に、「床をお願い」というようなことはしてほしくないそうです。
 あくまで、お楽しみのためのお座敷のご予約のみで、時節柄、床の営業期間なら、当日のお客さんの趣向で、座敷にするか床にするか、を決めるのだそうです。
 なので、床の食事のお楽しみ中に急な雨降りがあっても、全員、それぞれのお座敷で食事を続けられます。
 そういうところが「粋」の世界なのですが、昨今はこの「粋」を理解しない方が増えているやに聞いております。

 そんな高級な鴨川の床ですが、一か所(一店)だけ、私でも行けそうな店があります。
 三条大橋西詰のスターバックス。
 いわゆる、スタバ。ここでは鴨川の上に床を張ります。ここなら(価格的にも)私が行けそうですが、常に込んでいます。その点でもやっぱり無理だな。


 ところで先日、先斗町の歌舞練場近くの床を張る居酒屋で火事が起きました。すでに営業中で、お客の中には、床から下の中州へ飛び降りた人もいる、ということですが、この高さはそう簡単には飛び降りられないと思います。約5mほどあります。

 貴船と高雄の川床は「とこ」です。
貴船の川床。

 水面すれすれ。席によっては、流れに手を付けられそうなところも。




 こんな状況なので、嵐などで、増水したときは、直ぐに引き上げられる構造だそうです。さもないと流されてしまいます。
 市街地の鴨川の川床は、仮設ながら造り付けで、嵐の場合は営業しないだけで、特に片づけることもありません。

京阪電鉄からの京都東山観光拠点は祇園四条駅

2016年07月24日 | 京都
 京都新聞web版からです。京阪電鉄は、祇園四条駅の改装を進め、商業エリアや案内所の拡充で、東山観光拠点機能を高めた、ということだそうです。
記事:京阪祇園四条駅、改装進む 観光拠点機能を強化印刷用画面を開く

 コンビニ、「アンスリー」とパン店「志津屋」の店舗面積が広がったほか、スイーツショップ「スイーツボックス」とスターバックスコーヒーが初出店だそうです。
 4月28日には構内に英語観光案内所がオープンしており、外国人の案内も充実し、東山観光拠点の重みが進んでいます。


 いや、なぜにこの記事が気になったのかというと、昔の事がどうしても頭にありまして、京阪電鉄は1997年5月まで、京都市街地は鴨川縁の地上を通っていました。
 当時の終点は三条駅で、ここが東山も含めた京都観光の拠点。バスターミナルもあり、洛北大原、洛西嵐山方面へのバス路線が出ていました。
 なのでどうしても三条駅の方が重く見てしまいがちなのですが、四条駅(現在は駅名改称して祇園四条駅)の方が、八坂神社や祇園、西へは四条河原町・先斗町に近く、京都観光の拠点な感じは、頭では分かった絵います。
 でも、やっぱり三条・・・。

 鴨東線(おうとうせん)の出町柳駅開業で、洛北方面の路線バス拠点は出町柳駅に移り、三条駅はごく普通の途中、中間駅。

 今は、京津線も無く、大津方面は地下鉄乗り換えで、相対的に三条(京阪三条)の地位は下がっているように感じます。
 祇園四条駅が、今後は新たな京阪からの京都観光拠点になっていきます。

京都市の先斗町で火事

2016年07月08日 | 京都
 少し前の出来事ですが、木造家屋が密集し、通りも狭い、防火上で問題のある地域の一つ、京都市の五花街の一つ、先斗町(ぽんとちょう)で5日夕方、火事がありました。
京都新聞記事:店員「着火中の炭が炎上」  京都・先斗町火災

 少し前に、名古屋市の大須商店街で同じく木造密集家屋の一軒で出火し、近隣の数軒を焼いて鎮火した、という火事がありました。
 それと同じく、木造密集家屋地帯で、さらに道路が狭く、消防自動車は絶対に近づけないところ。
 最初はニュースで知りましたが、場所の特徴がよく分かっている場所だけに、延焼の恐ろしさを心配しました。
 火元の店の名前を伝えていましたが、先斗町はよく知っていても、ただ雰囲気に触れに通りを歩くだけで、具体的な店名は分からず、どの辺りだろうとニュース映像を見ると、先斗町歌舞練場の近くだとのこと。
 そしてYahooなどの情報で、出火元の店の名と位置が分かった次第。

 先斗町の写真を探しましたが、過去撮影画像からはすぐには見つからず、Youtubeの動画の助けを借ります。
 先斗町は、これほどの狭い通り。幅は1m程度しかありません。
 この動画の7分53秒の位置に写るところが火元の居酒屋さんです。

京都・先斗町の夜を歩く/Walking the night of the Ponto cho,Kyoto


 先斗町は「ぽんとちょう」と読みます。京都市の現行町名ではありません。あくまで通称名です。
 鴨川に近いところ、四条通から三条通近くに延びる細い通り沿いに、お茶屋さんや料亭などが並ぶ地域。
 京都五花街の一つです。

 「ぽんと」の語源はポルトガル語で、先っぽとか、の意味。
 鴨川べりというのが特徴で、元々は鴨川の河川敷だったそうです。
 そこを土地造成して新たに利用できる土地としたところに、歓楽の店を設け、それがやがて有数な花街となったものです。
 元が河原で、土地造成で新たに利用できる土地に店を開いて、その後の大きな歓楽街になったのは、大阪市の北新地と同じです。

 消防の消火作業では、消防車が現場に到着できないので、一本西の通りである木屋町通りに消防車を留、ホースをつないで路地を伝って現場の消火にあったとのことです。

 場所が場所だけに、延焼が一番の心配でした。万一大規模な延焼に至っても、三条と四条の中間辺り、梅之木町、下樵木町の所に防火帯を兼ねた公園があり、先斗町全部が焼けることだけは避けようという先人の知恵です。

 しかし、大須商店街での火事でも、今回の先斗町の火事でも、木造密集地域の火事の恐ろしさを感じます。それと、大須での現場はまだそのままだそうで、今後復旧するにしても、火災前の状態に普及させることはできません。建築基準法の規定で、道路の狭さが建物の建築制限を受けます。

滋賀県の草津温泉が閉店

2016年06月26日 | 京都
 京都新聞web版からです。滋賀県草津市の公衆浴場「草津温泉」が、29日に閉店するそうです。91年の歴史。
記事:滋賀の「草津温泉」、91年の歴史に幕 群馬と同名、名物銭湯

 草津温泉の「草津」、これ関東と関西で大きな認識の違いです。関東の方は草津と言えば「草津良いとこ一度はおいで」の群馬県の草津温泉で、関西は滋賀県草津市の草津です。
 なので、「草津良いとこ一度はおいで」の草津温泉は、草津市にあるこの銭湯の歌だと本気で思っていたという話を、聞いたことがあります。今でもそんな誤解されている方いるんじゃないのかな。

 この滋賀県草津市の銭湯「草津温泉」は、何も群馬県の草津温泉の向こうを張って名付けたのではなく、関西の銭湯にはこうした「〇〇温泉」という屋号のところが多いです。

 公衆浴場・銭湯は、家庭での内湯が普通になり、昨今はどこも経営難で閉店(閉鎖)が相次いでいます。
 そこで、単なるお風呂だけでは経営的にどんなものだろう、ということで、付加価値をいくつか設けています。

 ネット上では、よく滋賀県の草津温泉は話題に出ます。
 この銭湯のことではなく、とんだオチネタで。
 なので、私もこの草津温泉のことを知りました。その草津温泉が閉店なのは、時代の流れですね。