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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

ピアノとソプラノ・鬼頭久美子&山下美樹コンサート

2010年06月07日 | ランの館

 6月に入り、低温傾向だった4月5月に比べ、それなりに気温が高くなっていますね。梅雨入りは少し遅れるとの週間予報がありましたが、私の判断では5月の長雨が「半分梅雨入り」だと思っています。

 そんな6月の最初の日曜日は6日。ゾロ目は関係ないですが、ランの館でピアノの鬼頭久美子さんと美しい歌声でソプラノの山下美樹さんが演奏なさるということで、行ってきました。鬼頭さんは今年に入りここで二度ピアノソロを演奏なさっています。お断りですけど、今回は演奏会お知らせ共々、写真はありません。簡単に言えば写し忘れです。

 というわけで演奏曲目。毎度書いてますがランの館では演奏曲目は演奏者さんから発表されるだけですので、それをメモしたものです。間違っていたらすいません。先ずは13時30分の一回目から。

  • 浜辺の歌
  • 夏の宵月
  • 赤とんぼ
  • まちぼうけ
  • 悲しくなった時は
  • (ピアノソロで)フランツ・リスト
    愛の夢 3つのノクターン第3番変イ長調
  • ロベルト・シューマン リュッケルトの詩
    献呈 op.25-1
  • グノー
    アベマリア
  • アンコールとして
    オーバー・ザ・レインボー

15時始まりの二回目。

  • ほんとうにきれい
  • うぐいす
  • 誰かが小さなベルを押す
  • この道
  • まちぼうけ
  • (ピアノソロで)フレデリック・ショパン
    子守歌 変ニ長調 op.57
  • ロベルト・シューマン
    歌曲集「ミルテの花」 op.25から
     なぞなど
     遠く、遠く
  • フランツ・シューベルト
    野ばら D257
  • ジョージ・ガーシュイン
    サマータイム
  • アンコールとして
    浜辺の歌

 演奏はいつもより少し短くて、一回目30分ほど、二回目35分ほどでした。曲目を見てのとおり、前半を日本の歌曲、ピアノソロを挟んで後半をクラシックの歌曲からという構成。

 ソプラノの山下さん、横浜からわざわざ(かどうかは?ですが)お越し頂いての演奏会。スピーカーを通さない生の声はいいものですね。生の声でしたら普段能楽堂で聞いておりますが、能楽堂は若干距離がありますし、謡曲と声楽とのちがいもありましょうし。山下さん良い声なさっていると思います。

 浜辺の歌は、これ西欧の方が聞いてもジンとくる曲です。音楽に関しては私の回路がクラシック向けなのか、この曲は聞いても一寸響きますね。それを二回目のアンコールで締めて頂きました。いや別にリクエストしたワケではないです。

 二回目のシューベルト「野ばら」は、ランの館の中庭でバラの展示即売会が行われており、それをご覧になられて急遽演奏曲目に追加されたそうです。この野ばらを聞くと小塩節さんを思い出します。鬼頭久美子さんの大学で今も学長なさっているのかな、小塩節さんが大変上手く歌われたのを覚えています。勿論ドイツ語で。

 ショパンの子守唄。これは少し前にここランの館で鬼頭さん演奏で始めて知りました。確かに子守歌調なのですが、それでもちゃんとショパンらしさの音で出来ており、今更ながら音の配置に作曲家の魂が乗るというある演奏家さんの言葉が思い浮かべました。鬼頭さん「どうぞお休み下さい」なんて仰いますが、ショパンの曲聞くとお休みどころか、普段は濁っている私の目が輝きます。

 ガーシュインは20世紀前半のアメリカの方で、ラプソディ・イン・ブルーでも知られるアメリカ音楽を作り上げた方でもあります。クラシックなのか、ジャズなのか、それとも両者の融和なのか、そんな音楽家です。以前ホールでのピアノリサイタルで、そんな解説を目にしました。ショパンと同様、若くして亡くなられております。

 今回ロベルトシューマンの曲が目立っていたのは、今月がシューマン生誕200年だからでしょうか。ちなみに明日6月8日がロベルト・シューマンの誕生日ですね。


鬼頭久美子ピアノソロ・ランの館

2010年05月09日 | ランの館

 5月8日はいい天気になりました。そんないい天気なのに屋内での演奏会。このエントリは先回からの続きで、演奏会のハシゴ2つ目です。

 いつも書いている名古屋市のランの館。この日はクラリネットの浅井さんと未定ですがピアノの演奏があるという事で、宗次ホールの次はランの館です。

宗次ホールでの演奏会終了後、ロビーに出てこられたクラリネットの牧野さんに「今日、浅井さん来られる?」と念の為に聞いてみたところ、案の定でした。都合で来られないらしく、そこで牧野さんにもお願いコールがあったとかで、今日は浅井さんではない方が演奏されるらしいという情報を得て、一路ランの館へ。一路なんて書いてますが、超スローな歩みです。

 ハナミズキ咲くエントランスで本日の演奏者名見てビックリ。
   「ピアノソロ 鬼頭久美子」
浅井さんからSOSがあったのでしょうね。ピアノソロが好きな私にとっては却ってとても嬉しい変更でした。ただお客さんには「浅井さんは?」と尋ねられる方、いたようです。

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 というわけで演奏曲目です。ランの館では演奏曲目を記したペーパーは渡されないので、私のメモからです。13時30分始まりの一回目。一回目はフランスの作曲者からというテーマ。

  • サティ
    3つのジムノペディ第1番
  • クロード・ドビュッシー
    アラベスク第1番 ホ長調
    アラベスク第2番 ト長調
  • フレデリック・ショパン(ポーランド生まれでフランスで活躍)
    ワルツ 変ニ長調 op.64-1(子犬のワルツ)
    ノクターン(夜想曲)遺作 嬰ハ短調
    ノクターン(夜想曲)変ホ長調 op.9-2
    プレリュード(前奏曲集)変ニ長調 op.28-15(雨だれ)
  • クロード・ドビュッシー
    ベルガマスク組曲より第三曲「月の光」

 15時始まりの二回目。フランス以外のヨーロッパ作曲者というテーマだそうです。

  • パッヘルベル(ドイツ)
    カノン
  • ヘンデル(ドイツ)
    クラヴサン組曲第1集HVW430 第四曲「エアと変奏曲」(調子のよい鍛冶屋)
  • ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(オーストリア)
    ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331 第三楽章(トルコ行進曲)
  • フランツ・シューベルト(オーストリア)
    即興曲集D899 第三曲変ト長調 op.90-3
  • フランツ・リスト(ハンガリー)
    愛の夢3つのノクターン第3番変イ長調
  • オスカル・メリカント(フィンランド)
    ロマンス op.12
  • アンコールとして
    エルガー 愛のあいさつ 鬼頭久美子バージョン 
    フレデリック・ショパン 子犬のワルツ

 演奏は各回40分弱。今回全ての曲が私の好みで普段から聴いている曲でした。

 急遽演奏を頼まれたのは三日前。全然曲の構成が出来なかったとお話されて居ましたが、それでもある程度のラインは構成なされたようですね。ただ二回目は本当に考えておらず、一回目と二回目の間の休憩時間中に纏められたらしいです。

 一回目のドビュッシーアラベスク第1番は、水面がキラキラ輝くような澄んだイメージのある有名な曲ですが、続く第2番はそれほど知られていない曲ですね。私はPCに入れてあります。生でここで聴けるとは。

 同じく、一回目最後の月の光。この曲のイメージとして鬼頭さんのお師匠さん(面白い先生)が「哀しい曲かな?」などと思われているそうですが、私は嬉しい哀しい(悲しい)ではなく、物想いに耽る様子の曲ではないかと思います。

 二回目のヘンデルの調子のよい鍛冶屋、シューベルトの即興曲は、私が一ケタの年齢だった頃に家にあったLPレコードのピアノ曲集にあった曲で、私のピアノ曲好きの原点となった曲の一つです。調子のよい鍛冶屋なんて、今は鍛冶屋さん自体が絶滅危惧種に近いですけど、この曲は現代にも充分通用するリズム感のある曲です。

 アンコールは、会場のお客さんに「何かどうぞ!」と尋ねられ、お一人の方が「エルガーの愛のあいさつ!」と言われての演奏。曲を示されて直ぐに演奏出来るんですね。すごい実力です。そんな鬼頭久美子さんは、次回6月6日、横浜からソプラノの山下美樹さんを向かえての演奏会です。

 というわけで、5月8日は、木管五重奏+ピアノの演奏会、そしていつものランの館でしかも思いがけなくピアノソロを聴くことが出来て、とても深い一日となりました。


風薫る五月・ランの館で演奏会

2010年05月01日 | ランの館

 今日から5月ですね。今日は土曜日・・・ですが、曜日で動く私でもこの時期は曜日の感覚が若干薄れる時期です。

 ここ数年では異常なほど寒かった4月ですけど、やはり吹く風は薫風ですね。そんなお話を交えながら、いつものランの館で、ピアノとクラリネットによる演奏会がありました。毎週土日はウィークエンドコンサートとして開催しているものです。

 本日の演奏者は、クラリネット:牧野貴子さん、ピアノ:平山晶子さんです。

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 そして演奏曲目。ランの館では演奏曲を記したものは配布されないので、私のメモからです。ですので、記載間違いがあるかも。演奏者さんもここ偶に見られているそうなので、違っていたらご指摘お願い~。(指摘有難う御座いました)

 1回目。

  • イエスタディワンスモア(カーペンターズ)
  • イパネマの娘
  • 蘇州夜曲
  • ネコの恩返しから、「風になる」
  • The Rose
  • クラリネット・オン・ザ・タウン
  • 情熱大陸のテーマ

 2回目。

  • イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー(ダイアナ・ロス)
  • カントリーロード
  • 君をのせて
  • 菊次郎の夏 から「Summer」
  • インマー・クライナー(シュライナー)
  • ハナミズキ(ひととよう)
  • 情熱大陸のテーマ

 今回は、2回目のインアークライマーの他は、クラシックはありませんでした。ポップスからアニメソング、そして響きある曲の構成と、このゴールデンウィークで子供たちにも楽しめるようにとの選曲だそうです。個人的にはクラシックが一曲だったのは残念ですが、それでも2回目の最初の曲が、ダイアナロスのこんなタイトルであったことは大きな収穫でした。この曲、曲名分らぬままお気に入りだったんです。このように曲名知らないけど大変好いと想う曲、結構あるんです。

 演奏の様子。今回はピアノの置き角度がいつもと若干違うような。普段はもう少し横向きに置かれています。

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 手前のスピーカーは、マイクでお話用のもので、楽器の音は生音で演奏です。ぇ、電子ピアノも生音の範疇に入るのかな?

 演奏のお二方、とても人気が高く、私以外にもご常連さんが大勢来ていらっしゃいます。そしてこんな綺麗な花束を贈られまして、無理に撮らせていただきました。一芸に秀でた方のお姿はとても素晴しい絵になります。

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 さて、こどもの日も近いという事で、外ではこどもたちが書いた鯉幟の絵が並べてありました。絵でもむしろ塗り絵に近いものですが、思い思いに描いた鯉幟がランの館の中庭を飾っています。

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 中庭では、まだまだ黄緑色で新緑の楓で「あおもみじ」。紅いもみじもいいけど、こうした緑色もいいものと私は思います。

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 ところでランの館のウィークエンドコンサート、今年前半は今月で一旦終了だそうで、私がここで演奏を聴けるのは、あと一回か二回程度。夏の三ヶ月はお休みで、秋は9月半ばからですね。


白い花のベニバスモモ

2010年04月18日 | ランの館

 先日、白いナシ(梨)の花を書いたところ、ご近所ブログの主より「家内が白い花が好き」とのコメントを頂きました。

 そこで一ヶ月前の撮影ですけど、お馴染みランの館に咲いていた、「ベニバスモモ」の花です。モモと名付いていますが、バラ科サクラ属でモモの仲間よりむしろサクラに近い種だそうです。

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 撮影した日は雲が厚く、ホワイトバランスの設定からか真っ白には写ってませんね。晴天下で見ると本当に真っ白だったんです。

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 樹木の全体はこんな感じ。まだ葉は茂っていませんが、赤茶色のような葉の色をしています。

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 大きさがよく伝わらないんですが、サクラの花よりも一回り小さめでした。そして真っ白な花。印象的です。

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 この写真を撮った日も大概寒かったですが、その後今日に続くまでこんなに冷える日が連続するとは思いもよりませんでした。このベニバスモモはあっという間に散って仕舞いましたが、サクラはまだまだ枝に付いたままの木が多いです。植物の開花・進行が留まっている感じです。


ランの館コンサート・鬼頭久美子ソロ

2010年04月04日 | ランの館

 春爛漫ですね。ここ数日で咲き遅れていた桜が一気に満開。昨日の王子動物園桜通り抜けなんぞ、人で人で一杯。こんな込んだ王子動物園夜桜は始めてですし、駅も電車もなにやら込んでました。

 その話は別項にするとして、春爛漫は名古屋市のランの館も同じ。屋外庭園も春の花が咲いています。そんな中、大温室では音楽演奏会がありまして、4月4日はピアニスト鬼頭久美子さんのソロ演奏。ランの館で初めて拝聴した演奏に鬼頭さんがいらして、印象が特に深い方です。そして私が覚えている限り過去3回ソロで演奏され、今回久しぶりにソロでの演奏ということで、1回目2回目と両方拝聴して来ました。やっぱり花に囲まれた中でのピアノはいいものですね。

 ということで演奏曲です。ホールでの演奏会と違って曲順を記したペーパーは渡されないので、私のメモからです。1回目から。

  • ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
    平均律クラヴィーア曲集 第1巻第1番
  • ドヴォルザーク
    ユーモレスク
  • モーツァルト
    ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331 第三楽章(トルコ行進曲)
  • フレデリック・ショパン
    子守歌 変ニ長調 op.57
    ノクターン(夜想曲)変ホ長調 op.9-2
    ノクターン(夜想曲)遺作 嬰ハ短調
    舟歌 嬰ヘ長調 op.60

 2回目です。

  • 中田喜直
    ひらひらちょうちょう
    みじかいおはなし 
    夢のおはなし
    エチュードアレグロ
  • フレデリック・ショパン
    ワルツ 変ニ長調 op.64-1(子犬のワルツ)
    プレリュード(前奏曲集)変ニ長調 op.28-15(雨だれ)
  • ロベルト・シューマン
    楽しき農夫(子供のためのアルバム op.68より)
    3つのロマンス op.28-2
    トロイメライ(子供の情景 op.15より)
  • メリカント・オスカル
    ロマンス op.12

 曲の合間に鬼頭さんの曲にまつわるお話、そしてご自身の曲に関するお話を交えての進行。そして今回はショパン並びにシューマンの生誕200年という事で、クイズを織り交ぜながらの演奏会です。

 1回目の冒頭、バッハの曲は、グノーのアベマリアが元としている曲です。澄んだ音色が心を洗わすようです。ショパンの子守唄は、辻井さん・・・と書けば有名になられましたね・・・が演奏しているのを見て、「私も」と練習なさったそうです。

 そして1回目最後の曲「舟歌」は、演奏時間8分を超えるショパンの中では大きめの作品です。クラシック演奏を聴くべく集まるホールではないので、プログラムにはやはり有名な曲や小品を揃えるという話を伺ったことがありますが、この舟歌は小品の枠、超えてると思います。演奏では力が入ります。そのたびに軽い電子ピアノが揺れます。相当揺れてまして、曲の合間に使うマイクがころころするほど。舟歌は私が大好きなショパンの中でも特に好きな曲の一つで、まさか本日此処で花に囲まれた環境で生演奏が聞けるとは思いもよりませんでした。スケベジュール無理して来てよかったと思う瞬間でした。

 2回目は、まず日本のクラシックともいえる中田さんの曲を並べました。お話では鬼頭さん、中田喜直さんとお会いしたことがあるそうで、大学での講師に来ておられたそうです。1回目の後半はショパンスペシャルでしたので2回目はシューマンスペシャルかと思いきや、ショパンも少し入ってました。子犬のワルツ、雨だれ前奏曲、いずれも有名な曲ですね。

 そしてシューマン。と言いながら私、シューマンは詳しくなく、ただトロイメライは私が保育園の頃にお昼寝の時間にこの曲がよくかかっていたという思い出があります。その後も家にあるレコードにトロイメライが入っており、乙女の祈りと共に、私を大のピアノ好きにさせた原点の曲でもあります。

 さて、演奏ですけど、やっぱりいいな。普段PCから鳴らす音とは当然違いますし、演奏者の呼吸と心が伝わるところがライブです。ただ今回、ランの館の電子ピアノの音量がやや高めで、スピーカーの特性かな、僅かに音に電気的なノイズが感じられ、その点はやや残念に思いました。でもピアノの角度が今までとは若干異なり、その影響かも知れません。

 このブログで何度かランの館での演奏を書いておりましたが、演奏者からブログ記事にしてもいいと了解を頂きましたので、今回お名前付きで書かせて頂きました。また今後はピアノの平山さんも演奏なさる際は、曲目メモしてブログでの記録としたいと思います。