6月に入り、低温傾向だった4月5月に比べ、それなりに気温が高くなっていますね。梅雨入りは少し遅れるとの週間予報がありましたが、私の判断では5月の長雨が「半分梅雨入り」だと思っています。
そんな6月の最初の日曜日は6日。ゾロ目は関係ないですが、ランの館でピアノの鬼頭久美子さんと美しい歌声でソプラノの山下美樹さんが演奏なさるということで、行ってきました。鬼頭さんは今年に入りここで二度ピアノソロを演奏なさっています。お断りですけど、今回は演奏会お知らせ共々、写真はありません。簡単に言えば写し忘れです。
というわけで演奏曲目。毎度書いてますがランの館では演奏曲目は演奏者さんから発表されるだけですので、それをメモしたものです。間違っていたらすいません。先ずは13時30分の一回目から。
- 浜辺の歌
- 夏の宵月
- 赤とんぼ
- まちぼうけ
- 悲しくなった時は
- (ピアノソロで)フランツ・リスト
愛の夢 3つのノクターン第3番変イ長調 - ロベルト・シューマン リュッケルトの詩
献呈 op.25-1 - グノー
アベマリア - アンコールとして
オーバー・ザ・レインボー
15時始まりの二回目。
- ほんとうにきれい
- うぐいす
- 誰かが小さなベルを押す
- この道
- まちぼうけ
- (ピアノソロで)フレデリック・ショパン
子守歌 変ニ長調 op.57 - ロベルト・シューマン
歌曲集「ミルテの花」 op.25から
なぞなど
遠く、遠く - フランツ・シューベルト
野ばら D257 - ジョージ・ガーシュイン
サマータイム - アンコールとして
浜辺の歌
演奏はいつもより少し短くて、一回目30分ほど、二回目35分ほどでした。曲目を見てのとおり、前半を日本の歌曲、ピアノソロを挟んで後半をクラシックの歌曲からという構成。
ソプラノの山下さん、横浜からわざわざ(かどうかは?ですが)お越し頂いての演奏会。スピーカーを通さない生の声はいいものですね。生の声でしたら普段能楽堂で聞いておりますが、能楽堂は若干距離がありますし、謡曲と声楽とのちがいもありましょうし。山下さん良い声なさっていると思います。
浜辺の歌は、これ西欧の方が聞いてもジンとくる曲です。音楽に関しては私の回路がクラシック向けなのか、この曲は聞いても一寸響きますね。それを二回目のアンコールで締めて頂きました。いや別にリクエストしたワケではないです。
二回目のシューベルト「野ばら」は、ランの館の中庭でバラの展示即売会が行われており、それをご覧になられて急遽演奏曲目に追加されたそうです。この野ばらを聞くと小塩節さんを思い出します。鬼頭久美子さんの大学で今も学長なさっているのかな、小塩節さんが大変上手く歌われたのを覚えています。勿論ドイツ語で。
ショパンの子守唄。これは少し前にここランの館で鬼頭さん演奏で始めて知りました。確かに子守歌調なのですが、それでもちゃんとショパンらしさの音で出来ており、今更ながら音の配置に作曲家の魂が乗るというある演奏家さんの言葉が思い浮かべました。鬼頭さん「どうぞお休み下さい」なんて仰いますが、ショパンの曲聞くとお休みどころか、普段は濁っている私の目が輝きます。
ガーシュインは20世紀前半のアメリカの方で、ラプソディ・イン・ブルーでも知られるアメリカ音楽を作り上げた方でもあります。クラシックなのか、ジャズなのか、それとも両者の融和なのか、そんな音楽家です。以前ホールでのピアノリサイタルで、そんな解説を目にしました。ショパンと同様、若くして亡くなられております。
今回ロベルトシューマンの曲が目立っていたのは、今月がシューマン生誕200年だからでしょうか。ちなみに明日6月8日がロベルト・シューマンの誕生日ですね。