レコードって聴き出すと止まらなくなりますね。
そうやってレコードを引っ張り出しては聴き返しているうちに、あ、コレ夏の間に聴いておこうと思っていたんだっけ、というアルバムが何枚かあったので今、聴いております。
そん中で今日はコレ!アル・クーパーが在籍していたブルース・プロジェクトの唯一のスタジオ作にして2nd。
コレはいつどこで買ったのかサッパリ覚えていませんが、なんとなく売られずにウチに昔からいらっしいます。ジャケもなんとなくだけど結構カッコイイしね!アル(左から2番目)の髪型はどうなんよ!という感想は置いといて(笑)
私のはVERVE FORECASTのシールがジャケの右部分に無理から上から貼ってあります。
VERVE FOLKWAYSから切り替わる時期に出たアルバムだったのですねっ。
さて、バンド名に ”ブルース” と謳っている通り、彼らはホワイト・ブルース・バンドです。が、私はこのアルバムしか聴いたことがないのでこのアルバムだけの話になってしまいますが、アル・クーパーのコロコロ変わる ”マイ・ブーマー” な経歴を見ても分かる通り(ティンパン・アレー・ポップス→フォーク→ブルース→ジャズ etc.)ブルースばっかりじゃなくて、ブルースの合間合間に挟まれるフォークやジャズやポップス曲が興味深くて、こう言ってはなんですが、ちょい迫力不足のエレクトリック・ブルース曲より、そういうヘンな曲の方が断然面白く聴けます。
A-1 ”I Can't Keep From Crying” (邦題:泣かずにいられない)”。
ブラインド・ウィリー・ジョンソンの曲をポップ目に解釈したこの曲はシングル・カットしてそこそこヒットしたのだそうで、ピロピロいってるエレピ(or オルガン by アル)や、ガレージバンド並みの荒々しい演奏がこの66年の気分満々です。
A-2 "Steve's Song"。
初っぱな、この2曲目で、普通にブルースバンドだと思ってると「へ?」となるような、中世ヨーロッパ的で牧歌的なフォーク曲が現れてビックラしてしまいます。タイトルからも分かるようにこれはスティーブ・カッツの作った曲。
スティーブ・カッツは元々イーブン・ダズン・ジャグ・バンド出身、その後このブルース・プロジェクト参加後にアルに引き続き誘われてブラッド・スウェット&ティアーズ(以下BS&T)に参加しますが、カッツと言えばそのBS&Tの1stに、同じように突然異質な響きで♪み~がん・じぷしぃ・あ~~いずっ♪って乱入(?)してすごい印象的だったのですが、この時から既にカッツ節(←ネコが喜びそうだ)が炸裂しているのですね。面白いヒト。朗々と歌い上げたりして、ちょいと声もいいのですよね。気になるヒトです。
B-3 "Flute Thing"
これもタイトルそのままのフルートが大フューチャーされるジャズ曲で、面白いです。曲中のフルートがビースティーのなんかの曲に使われていた気がします(曖昧)。いかにも使えそうなクールな曲です。
B-5 "Fly Away"
これ一聴してアル作!って分かるくらいアルアルしてるポップでのどかなフォーク・ロック曲。コレ好きーー!
こんな曲ばっかりで埋め尽くしたアルバム1枚欲しかったなぁ。アル・クーパーの隠れ名曲だと思う!
私はBS&Tの1stアルバムが結構好きでして、それはガイドブックで名盤として扱われていたのでロックを聴き出した頃からずーっと愛聴しているアルバムなのですが、こっちのブルース・プロジェクトはそのBS&Tの1stアルバム前夜、な魅力のあるアルバムなんですよね。初期のアル・クーパーが楽しめるっていうのと、スティーブ・カッツのカッツ節(ニャオー♪)が味わえるっていうのとで。
ちなみにこのアルバムが発売された1966年にあるはディランの『ブロンド・オン・ブロンド』セッションに参加しているとのこと。
偶然中古レコ屋でコレと出逢ったわけで、アル・クーパーの諸作もろくに聴けていない私(『赤心の歌』とフリー・ソウルのベスト盤が超愛聴盤というヘタレ・ファン)が言うのもなんですが、アル・ファンは面白く聴けるんじゃないかなーって思います。
そんなわけで、只のホワイト・ブルース・バンドとしては収束出来なかった、ごった煮感覚やミッド60’Sのゴタゴタ感も併せ持つ、なかなかオモローなアルバムでっす!
そうやってレコードを引っ張り出しては聴き返しているうちに、あ、コレ夏の間に聴いておこうと思っていたんだっけ、というアルバムが何枚かあったので今、聴いております。
そん中で今日はコレ!アル・クーパーが在籍していたブルース・プロジェクトの唯一のスタジオ作にして2nd。
コレはいつどこで買ったのかサッパリ覚えていませんが、なんとなく売られずにウチに昔からいらっしいます。ジャケもなんとなくだけど結構カッコイイしね!アル(左から2番目)の髪型はどうなんよ!という感想は置いといて(笑)
私のはVERVE FORECASTのシールがジャケの右部分に無理から上から貼ってあります。
VERVE FOLKWAYSから切り替わる時期に出たアルバムだったのですねっ。
さて、バンド名に ”ブルース” と謳っている通り、彼らはホワイト・ブルース・バンドです。が、私はこのアルバムしか聴いたことがないのでこのアルバムだけの話になってしまいますが、アル・クーパーのコロコロ変わる ”マイ・ブーマー” な経歴を見ても分かる通り(ティンパン・アレー・ポップス→フォーク→ブルース→ジャズ etc.)ブルースばっかりじゃなくて、ブルースの合間合間に挟まれるフォークやジャズやポップス曲が興味深くて、こう言ってはなんですが、ちょい迫力不足のエレクトリック・ブルース曲より、そういうヘンな曲の方が断然面白く聴けます。
A-1 ”I Can't Keep From Crying” (邦題:泣かずにいられない)”。
ブラインド・ウィリー・ジョンソンの曲をポップ目に解釈したこの曲はシングル・カットしてそこそこヒットしたのだそうで、ピロピロいってるエレピ(or オルガン by アル)や、ガレージバンド並みの荒々しい演奏がこの66年の気分満々です。
A-2 "Steve's Song"。
初っぱな、この2曲目で、普通にブルースバンドだと思ってると「へ?」となるような、中世ヨーロッパ的で牧歌的なフォーク曲が現れてビックラしてしまいます。タイトルからも分かるようにこれはスティーブ・カッツの作った曲。
スティーブ・カッツは元々イーブン・ダズン・ジャグ・バンド出身、その後このブルース・プロジェクト参加後にアルに引き続き誘われてブラッド・スウェット&ティアーズ(以下BS&T)に参加しますが、カッツと言えばそのBS&Tの1stに、同じように突然異質な響きで♪み~がん・じぷしぃ・あ~~いずっ♪って乱入(?)してすごい印象的だったのですが、この時から既にカッツ節(←ネコが喜びそうだ)が炸裂しているのですね。面白いヒト。朗々と歌い上げたりして、ちょいと声もいいのですよね。気になるヒトです。
B-3 "Flute Thing"
これもタイトルそのままのフルートが大フューチャーされるジャズ曲で、面白いです。曲中のフルートがビースティーのなんかの曲に使われていた気がします(曖昧)。いかにも使えそうなクールな曲です。
B-5 "Fly Away"
これ一聴してアル作!って分かるくらいアルアルしてるポップでのどかなフォーク・ロック曲。コレ好きーー!
こんな曲ばっかりで埋め尽くしたアルバム1枚欲しかったなぁ。アル・クーパーの隠れ名曲だと思う!
私はBS&Tの1stアルバムが結構好きでして、それはガイドブックで名盤として扱われていたのでロックを聴き出した頃からずーっと愛聴しているアルバムなのですが、こっちのブルース・プロジェクトはそのBS&Tの1stアルバム前夜、な魅力のあるアルバムなんですよね。初期のアル・クーパーが楽しめるっていうのと、スティーブ・カッツのカッツ節(ニャオー♪)が味わえるっていうのとで。
ちなみにこのアルバムが発売された1966年にあるはディランの『ブロンド・オン・ブロンド』セッションに参加しているとのこと。
偶然中古レコ屋でコレと出逢ったわけで、アル・クーパーの諸作もろくに聴けていない私(『赤心の歌』とフリー・ソウルのベスト盤が超愛聴盤というヘタレ・ファン)が言うのもなんですが、アル・ファンは面白く聴けるんじゃないかなーって思います。
そんなわけで、只のホワイト・ブルース・バンドとしては収束出来なかった、ごった煮感覚やミッド60’Sのゴタゴタ感も併せ持つ、なかなかオモローなアルバムでっす!
”マイ・ブーマー” な経歴を持つアル・クーパーが本領を発揮したのはここいらへんからファーストの「アイ・スタンド・アローン」くらいまでだと自分は思っています。その後は結構スタイルを確立させてますよね。
このアルバム、アナログの日本盤が出てたんですね!
>特に最後の「フライ・アウェイ」は何度聴いても感動ですよね。
うわぁ、そうですよねぇ!スワンさんにご賛同頂き、うれしいな
へぇ~、ボビー・ヴィーがカバーしてたんですか!
さすがスワンさん、すごいとこまでご存知ですね~。
この曲、すごい好きなんで、気になる情報でした。
教えて頂き、ありがとうございます!
そうそう、マイ・ブーマー・アルさんはその後、ソロになってからはSSWとしてのスタイルを確率してはりますよね。
時々、曲単位で色んなスタイルが顔を出すのがまた面白いですよね。
アルもソロちゃんと聴いていきたいんですけど。なかなか中古では出会いがなくて・・・。
あ、今日(も行ってきました)レコ屋で老け顔メイク・ジャケのアナログを見つけましたけど高くて買えませんでした。
高いと言っても2000円台後半辺りでしたけど
聴きたーい。
渋いレコード持ってますね。アル・クーパーここ2・3年聴いてないですね。ブルース・プロジェクト有名ですが未聴です。BS&T好きなので、ずっと気になっていた音盤です。そのうち手に入れたいと思います。
昨年だったかアレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレーテッドのマーキーでのライヴ盤がCD化されたのでビックリしました。これも欲しいのですがまだ買っていません。
最初に閃いたのがこのBlues Projectだった。だが良く聞き込んでいないのでカフェオゴーゴーなのか?スタジオ盤なのか?お借りするにもボクでは答えが出ない有り様。
それよか気の多いA・クーパーの万華鏡(最大限にいいように表現して)の如き制作意図がサッパリ分からないヤツだと落ち込んでしまった。
BST1stと赤心の歌だけしか受付けないみたいで時間をかけても無理なもんは無理だとするしかない。
いい歳こいて、辛い経験をしたもんだった。
「赤心の歌」は私も大好きです!ベタに「Jolie」を聴いた時にとても感動したのを思い出しました~。モスコさんはヘタレファンじゃないですよ。私はヘタレを二乗したぐらいのファンで恥ずかしいです(苦笑。
カレンさん、BS&Tお好きなんですね♪
なら、ブルース・プロジェクトも余計に面白く聴けると思いますよ~
アレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレーテッド、は聴いたことないんですが、60’sバンドの結構レアな発掘ライブ音源のCDってちょこちょこ出ますよね。
これの次に書いたポール・バタフィールド・ブルース・バンドもそういうライブ盤が出ているらしく、聴きたいなぁと思ってるんですよね。
>BST1stと赤心の歌だけしか
お~、私もそうです(笑)
ただ私は他のアルさんも好きです♪
でも無理矢理聴いても楽しくないですしね。
ただ『フルー・ソウル』のアルのベスト盤はと~っても軽くて聴きやすくて、だけど愛情タップリで、ちょっとオススメなんかしたりして(笑)
わざわざ”ヘタレ”と書くのがおこがましい程です。
しかしアルさんってCDもレコードも中古であんま見かけないですね。
でも人気はあるだろうから、みんな売らずに大切に聴いているのかな?
それとも単純にタイミングの問題かな?
この辺りまで(上のバタやんも含めて)アナログでお持ちとは!(相方のデッドベアもアメリカンでいいっすね!)
このブルース・プロジェクトは『アンソロジー』という2枚組ベストを持ってまして、このアルバムの楽曲は一応全部聴けます。一番好きな楽曲はモスコさんやスワンさんと完全に被ってしまいますが、やはり「Fly Away」で、この手のフォーク・ロック好きにはたまりません。ファーストのライヴ盤からドノヴァンの「Catch The Wind」も演ってるので、同じホワイト・ブルースでもバタやんと比べると軟派なのかもしれませんが、自分もこういったアル・クーパーのポップなところが好きですので軟派であろうと全然OKです。
アメリカン・デッドベアー、かわいいでしょう?
2枚組ベストに全部入ってるんですね~。
あ、”Fly Away”に2票目!
まさにフォークロック好きにはたまらない曲ですよねー!
へぇ~、ドノヴァンのカバーをこの頃から演ってたんですね。
知りませんでした。
アルさん、ドノヴァン好きなのかな。
そう!軟派上等!ポップでなんぼですよね!