鳴り止まないラブソング [初回限定盤 CD+DVD] のDVD、たまらん!

2014年10月29日 | Japanese

ザ・コレクターズの新作『鳴り止まないラブソング』。
7月の発売と同時に買って聴いていたものの、どっか自分の中の治まり具合がうまく見つけられなかった。というか少し ”思ってたんと違う” かったのよね。タイトルからして、コレクターズが得意とするキュンキュンの泣き系ラブソングが一杯入ってるのかなと思いきや、ビートバンド的な曲、カラッとした明るめの曲が多いように感じて、期待が大きすぎた分、最初はちょっと拍子抜けしちゃったのです。
でも違ったねー。3ヶ月間聴き続けた結果。いいですこれ。ようやくわかってきた!彼らの20枚あるオリジナルアルバムの中で、初めて買うアルバムがこれでも全然オッケー。むしろ今ならこれがいい。
なぜならコレクターズはいつでも「今が最高!」なのです!!これホント。

 

でもアルバムよりも、最初は初回限定盤のオマケのDVDにやられちゃった。
これは今でもほんといいと思うし、飽きずに何度も観てしまう。
今日はこのDVDの感想をば。

今年5月に岩手の北上と東京の赤坂で行われたギターのコータローの50歳記念ライブ映像と、このアルバムの録音風景のドキュメンタリーのダブル構成になってて。収録時間は全部で1時間くらいかな?

これがどっちもすんごい見応えあるものになってて、どんだけ太っ腹なんだー!と。
彼らの最近のアルバムやシングルのCDはこうやって初回限定盤にオマケDVDが毎回必ず付いててファンを、これでもかっ!って喜ばせるんですよね。最近のコレクターズの特徴として、出し惜しみしないっていうのがあるよね。ケチ臭さが一つもないの。


さてDVDの感想ですが、まずライブの方。最近私的にとんとご無沙汰だった彼らのライブでの勇姿がたっぷり観ることが出来て超満足。なにこれ、キレッキレやん!シンプルな編集だからその場に居てるような臨場感もあるし、もうウハウハです。”GROOVE GLOBE” とか気合い入りまくりの素晴らしい演奏、歌で、思わず終わった後に毎回拍手しちゃうよー、TVの前で。

新メンバーのベースのJEFF(ジェフ)さんのライブでの勇姿も初めてこれで観れるわけですが。
コーラス(今までの彼らのライブのちょっとした弱点であった)もバンバンしてくれるのが頼もしいし、なによりルックスと気合い、佇まいが今のコレクターズにすごく合ってて、これからすごい期待しちゃうなぁ。いいなぁ。私、妙に好きだなぁ、あの人。あなたの男気でこれからもリーダーをサポートしてあげていってください!

あと初期のメンバー、チョーキーがサプライズで出てきて ”Too Much Romantic!” を一緒に演奏するシーンがあるのですが、これがたまらん!わかってても、何度観ても、泣けちゃうよあれは。このコータローの50歳記念ライブというものの持つ特別感、時の流れやそれぞれの人が持つ人生の重み。バンドが背負ってきたキラキラした栄光とドロドロした挫折が否応なくそこにあって、いやぁあれは参った。よく収録してくれました!あの時、歌いながら色々考えて辛くなったって加藤さんもツアーブック「DONUT」のインタビューで言ってたもんね。バンドをやり続ける意味。これはどのバンドにも降りかかるけど、ブレイクしないまま、もしくはその歴史のほとんどを「ブレイク寸前!」と言われながら30年近くやり続けているコレクターズの命題がそこにあってね。

何はともあれ「コレクターズはやっぱりライブ!」ということを有無を言わさずスッと分からせてくれる有り難いライブサイドであります。


そしてアルバムの録音風景のスタジオサイドですが、これもまた実に味わい深い。先ほども「新メンバー」と書きましたが、先に書いたチョーキーの後に入って、既にもう20年以上一緒に演っていたベースの小里くんの、アルバム制作前の突然の脱退劇があったことと、とにかく数が多いツアーなどなど、えらく忙しいのと、最近歌詞に苦労していてなかなか出来ない苦しみと。要は時間がない中でのアルバム制作。

そんなリーダー、加藤さんの苦悩する姿、疲れ過ぎてる姿が嫌と言うほど観れる!これはたまらんぜ?(笑)いやほんと、ここの素の加藤さんにグッときますよ、私ゃ。疲れてるオッサン、好きなのよ(笑)雨に濡れたクタクタのでっかいのら犬みたいで(笑)
いや、でも実際かっこいいです。男が仕事してる姿だからね、これも。華々しいライブとは違った姿で。命削りながら、ね。
ここでの加藤さんは少なくともアー写の加藤さんの100倍はかっこいいと思う!!

ほんで、「素」って書きましたけど、「いやいや、カメラ廻ってるんだから、ちょっとはかっこつけてるでしょ。意識してるでしょ」とか思うでしょ?でも芸歴というかバンド生活もうすぐ30年の彼らは最早カメラの前であろうが、素なのです。だってオーラゼロだもん(笑)加藤さんもコータローもポッドキャスト「池袋24時」で「(カメラが廻っていても)全然気にならない、してない」って言ってたしね。そこはほんとうだと思う。そここそがグッとくる見所であるわけだし、最近の二人の止まらない魅力でもあるのです。

そしてそんな素の疲れている(コータローはそうでもないか)二人の、1曲1曲に対するあーでもない、こーでもない的なやりとりが、これまた!!こうやってコレクターズの名曲の数々は産まれてきたのか!なんて感動が待っております。

コレクターズの曲におけるコータローのギター・ワークの重要さに、加藤さんに夢中すぎて気付いたのが最近という超遅い私ですが、それが観れるんですよね、形として。コーちゃんじゃなきゃ、ダメだったんだね。当たり前だけど。
最近、ホントにこの二人の年月を積み重ねてきた、いい夫婦振りにやられっぱなしです。
二人のポッドキャスト聴いてたら、誰でもそう思わずにいられないですよね。

 


そんなわけで彼らに興味を持ってる人で、このアルバムを買ってみようかなぁという人がもしいたら、絶対DVD付きの初回限定盤!全力でオススメです!

そして気付けばどんどんハマって抜け出せなくなるよ!

アルバムの感想を書きたかったんだけど、今日はもう無理だ。
出来ればまたいつか書きたい...!

 


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