時事解説「ディストピア」

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雑考3(現場の声)

2015-02-28 00:01:06 | アベノミクス批判
無職よりは派遣がええやろと言っている人間には、
下のような記事を見ても何とも思わないのだろうなと思う。


注目集まる春闘 どうなる“非正規”の待遇改善

非正規労働者が2千万人を突破!ネットには「こりゃ結婚できないわ」と嘆きの声

「契約打ち切り」不安抱え教壇に 非正規雇用の教員、私学で増加


彼らのおかしな点は、勝手にワーキング・プアや不安定な雇用状態にある人間を
無職のそれより「幸福」だということにしてしまうことだ。

そこには、どちらも大変だという発想はない。
逆に「非正規だって大変でしょう?」という意見を「持てる者の傲慢」と見るのはいかがだろう?


それは、結局のところ、金を増やせば雇用が増えて幸せになるという
自分の主張を正当化させるために失業者を利用しているだけに見えてならないのである。




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全国私立学校教職員組合連合によると、
13年度の全国の私学における非正規雇用は全体の約40%。

県内でも非正規雇用の教員が全体の約38%を占める。

経営難や急な教員の欠員などを背景に、
私学では非正規雇用に頼らざるを得ない実態がある。


しかし教員の非正規雇用の増加は教育の質を低下させる
という悪循環も見込まれるため、雇用形態の改善を模索する学校もある。

(http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/06/12/10.html)
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教職は毎年、一定の若年労働者が参入する分野だが、
そこでさえ、経営上、すでに過酷な環境へとなっている。

(また、非正規雇用の比率は全体の傾向と合致している)


この記事で紹介される女性教師は32歳だが、
授業がない日は飲食店等でダブル・ワークをしていた。



「雇用が大事なんだ!若者が大事なんだ!」と語る人たちは
 量的緩和で若者の雇用が改善されたとアピールするために、
 具体的な問題から目をそむけてはいないか?


と問われると「いーえ!考えていますよ!」と答えるだろう。


しかし、彼らの普段の言葉を読む限りでは、
雇用が増えました、量的緩和のおかげです、アベノミクスのおかげですと
提灯記事ばっかりで、こちらから話題を振られない限り労働の質の話はしない。


というより、質の話、つまり非正規だけ増えて正社員が減っていると問われると、
人口論を持ち出して自然現象の範疇だと語ったり、失業者を持ち出して、
「失業者が救われたんだ!非正規が悪いというのは持てる者の言葉だ!」
と言って、見ようとすらしない。


上記の教師に対して、私はあなたの味方ですよと神仏に誓えるのだろうか。
○hihan


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