中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

H老師宅での食事会

2011年11月15日 23時10分11秒 | 中国の大学、大学生
<先日の日曜日、日本語科主任のH先生宅で学生達と一緒に餃子パーティをしました。>

日本語科主任のH先生は、いつも明るく、人に親切で、情のある先生です。
そんなH先生から、「今度私の家に来て食事をしましょう!」とお誘いを受けました。

そんなことで、四年の学生達と一緒にH先生宅を先日の日曜に訪問してきました。
ちょうど大学のキャンパス(旧校舎の方)から、バスで20分ほど行った住宅地でした。
そこには高層住宅が立ち並び、その一部屋がH先生宅でした。


我々が着くと、H先生と二匹の愛犬が出迎えてくれました。
聞くと、午前中から食事の下ごしらえなどをして下さっていたそうです。
そして、もう一人の学生も朝からH先生宅で色々と手伝っていたとか。

御多忙にも関わらず、精一杯もてなそうというH先生の姿勢が強く感じられました。
と同時に、なんだかお疲れのところ邪魔をしたようで申し訳ない感じもしました。


ちなみに、日本語科の先生方は一週間に10コマ~12コマ程度講義があります。
(一コマ45分、その二コマ分が一つ分の講義)
しかし、H先生は大学院の講義も含め、週20コマの講義を担当しています。
加えて、学科会議や、その他の大学の仕事もかなり多い立場です。

ですので、正式な休みは週に一日、つまり日曜日しかないとのことでした。
本来なら、自分の講義を他の先生にもっと回してもいいはずなのですが。
色々と事情があるのでしょうが、かなり多忙なのは間違いありません。


そういう中で空いた時間を使い、招待して下さったのは大変有難かったです。
そして学生達も一緒に招いて、彼らとも交流をしようという姿勢も素晴らしいと思いました。

通常、中国で、こういう立場のある大学教員はあまり学生達と交流をしません。
いや、正確には忙しくて出来ないのだと思います。

しかし、H先生はそうした交流をとても大切にしているようでした。
私自身もこの仕事をして以来、学生との交流は不可欠だと思っています。
ですので、こうしたH先生の姿勢には学ぶことが多かったです。


さて、食事会では皆で餃子をつくり、それをメインにワイワイ楽しく過ごせました。
そして、その食事会後、H先生よりパソコンに一通のメールが届いていました。

そこには、

「昨日は高級なケーキをいただきまして、ありがとうございました。

このような気を使っていただいて、恐縮いたしております。

おかげさまで昨日は楽しかったです。

みんなが机を囲んで楽しく餃子を作る光景を見て、何だかお正月を迎えたような気分になりました。」

と書かれていました。

まるで家族が集って、正月の餃子を一緒に仲良く作るような光景であったというのです。
もし、本当にそうであったとすれば、私もその「家族」の一人に加われて嬉しく思えました。

上海での生活は一人暮らしなのですが、だからこそ、こうしたつながりは大切にしていきたいものです。
ともかく、先日の日曜日は心温まる日となりました。


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