中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

山東省の大学生は忙しすぎ!?

2014年11月01日 22時40分27秒 | 中国の大学、大学生
山東省の大学に着任して一番感じていることなのですが、山東の大学生は授業がかなり多いです。

具体的には、毎週の専門の授業に加え、選択授業(専門とは別)と第二専門の授業が入ります。
そして、選択授業は毎週平日の夜、第二専門の授業は週末に入ることが一般的のようです。
さらに、授業の他に班ごとに定期的に集まり、専門に関する学習活動をすることも大学側から指示されています。

写真は二年生のクラスが早朝集まって、校内で音読をしている風景。
私も一緒に起きて、見学しに行ってきました。


このため、かれらは平日はもちろん、週末においても授業がびっちりと入っており、授業漬け状態です。
授業中、学生達はよく発言しますし、きちんと教師の話す内容に耳をかそうとしており、印象も良いです。

先日、私の授業で撮影した学生たちの様子(会話発表)①


こちらは別のクラスの学生達の様子(会話の発表準備中)②



確かに、幅広く勉強をするという面ではプラスなのですが、それと半面の弊害も出ているようです。
たとえば、私がこれまで中国の各大学で行ってきた日本語コーナーを行う際、その弊害が見られます。

日本語コーナーとは、基本的に日本人教員と参加を希望する日本語科学生が集まって、自由に交流する時間を指します。
こうしたコーナーは、これまで学生達の授業がない平日夜のどこかの時間を使って行い、週末は教師も学生も互いにフリーでした。
確かに、上海では第二専攻の授業をやっている学生も数人いて、土曜日だけ授業に出ているという学生もいましたが、日曜日はさすがに休みでした。

しかし、山東省のこちらの大学では選択授業が平日の夜に散らばり、第二専攻の授業が土日両方に入っています。
ですから、平日夜では日本語コーナーをすることが全くできず、結局、現在は土曜日夜に隔週で行うようになりました。

本当は毎週やった方がいいのでしょうが、何より学生が授業漬けで疲れており、毎週ではなかなか参加が難しい状況のようです。
さらに、土曜日夜にしても週末一日授業漬けの学生も珍しくなく、日本語コーナーにまで余力が残っていないというケースも。

私もこのように忙しい大学生を見たのは、中国の教師生活で初めてです。
そして、かれらを見ていると「コーナーより、週末くらいは休んでほしい」とさえ思ってしまう自分がいます。
そうした学習状況下にありながらも、隔週でコーナーを準備する学生達、そして楽しそうに参加してくる学生達はすごいなと感心しています。
そして、この活動に毎回のように参加してくれる日本人留学生の皆さんには、本当に感謝しています。

本日の日本語コーナーの様子(司会のL君が和服を発表してくれ、その後、皆さんで輪になって交流)


今日のコーナーでは、日本語科だけでなく、日本語が好きだというエジプトの留学生、第二専門が日本語の学生など、約30人が参加してくれました。
皆さん本当にお疲れ様でした!


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