中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

中国の大学構内の壁新聞

2013年06月28日 19時39分35秒 | 中国の大学、大学生
学期の仕事がほぼ終わり、残りは雑務が少し残っただけ。
契約する日程が遅くなったので、それに伴いビザの更新が遅れることになりました。
よって、帰国日は予定よりも少し遅くなりそうです。


さて、今日は中国の大学構内にある壁新聞のお話。

壁新聞とは、所謂、外に設置された黒板にニュースやお知らせを人が書き込んだ掲示板を指します。
こうした壁新聞が中国の大学構内にはよく見られ、頻繁に記事が更新されています。

実際に勤務する大学構内にある壁新聞の一つ。


これまで、こうした壁新聞の記事にはほとんど関心を払うことなく、ただ通り過ぎていました。
しかし、最近は自分の時間が増えてゆとりが生まれたので、今まで目にしていないかった景色にも視野が及びます。

そんなわけで先日、壁新聞の記事を立ち止まって実際に読んでみました。


結論をいえば、ここに書かれるニュースやお知らせは実際の新聞記事と重なるものもあれば、個性的なユニークな記事もありました。
記事を読んだ印象では、若者が対象というよりも定年の時間があるお年寄りがゆっくりと立ち止まって読みたくなるような記事構成が目指されている、そんな感じがしました。

そのユニークな記事の中で、一番印象に残ったものでがこれです!


ここでは世界の食肉文化が紹介されていました。
特に、記事後半では日本の食肉文化が紹介されています。
最初の方の文章では、

「日本人は魚肉を良く食べる習慣があり、生でもよく魚肉を食べます」

と書いていて、「確かにそうだな」と思っていました。
ただ、後半では、

「特に奇妙なことは、日本では馬肉も食べるということです」

と書いてあり、馬肉を食べる習慣を持つ日本へ驚きの視線が示されていました。
確かに、馬肉を食べる習慣がほぼない中国から見れば、こうした日本の習慣は「奇妙」なのでしょう。

ちなみに、記事では、

「馬肉は刺身の約10倍の値段」

と紹介されていますが、刺身がどの魚介類であるかによって値段は相当違うので、正確な紹介とはいえませんね(苦笑)

中国では馬肉こそ食べることは稀ですが、日中を比較した時、中国料理の方が様々な食物を様々な調理法で食していると言えます。
中国では基本的に食べない動物はいないといえるほど、実に様々な動物の料理があります。
地域差があるにせよ、日本ではほぼ食べることのないワニ、ウサギ、イヌ、カエルなどがあります。


このように食の創造性は相当豊かなはずなのに、なぜ馬肉を食す習慣が中国では生まれなかったのでしょうか。
この壁新聞の記事を読んでいたら、私はそちらの疑問の方が気になってしまいました。

一説には、馬肉は体を冷やすといわれ、健康を重視する中国料理ではそうした面で食される習慣が生まれなかったとか、そうでないとか。
真相は一体どこに??

興味があるので、自分でも少し調べてみたいと思います。
御存知の方がいれば教えて頂けると嬉しいです。


最後に、先日自炊した夕食(トマトと卵炒め、ベーコンとニンニクチャーハン)を紹介。
見た目はかなり美味しそうですね、実際の味は…。


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