アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

お父さんが死んでる!!って

2005-07-22 00:07:21 | 介護



まず3日前の夜中1時過ぎ、
スーザンが突然2階に上がってきた。

「お父さんが、足が痛くて苦しんでる
救急車を呼ぼうかと思うくらい苦しんでる」

皆で様子を見に行った。
何か、おとなしく寝てるんだけど
声をかけたら返事をした。

足を見るために触ってみると
痛がる。
指が全部硬くくっついている。
指を1本ずつ離そうとすると
たいそう痛がる。

何処がどう痛いのかわからず
とにかく、保冷用の小さいアイスノンで
足の裏を冷やした。

そのうち、指がバラケてきた。
あしがつっていたんだろうか。

痛いほうの足は感覚が無いのか、
麻痺したのか
冷たがらない。
正常なほうに氷をあてると
冷たがる。

。。。。落ち着いたのでねたが・・

午前2時半
スーザンが2階に上がってきた。

「 お父さんがすごい熱なの」

38度の熱を出しながら
歌っている。喋っている。
全く持って、正常なる人格で
おとなしくいいおじいさんが
熱をだして正常に話をして
正常に布団に横になっている。

目はつぶっている。

ジェンが手を差し出したら
スーザンの手にたどり着いた。
スーザンの手を握っている。
スーザンも握り返している。

なんか、お別れをかんじた。

ジェンも、「ありがとう」と言っている。
お別れの近さを感じた。
あたまと、腕と首を冷やして熱を下げた。

次の日デイサービスにスーザンが電話した

「今日から3日間休んで土日も休むから5日休みます」
ずい分休ませんるものだと思った。
でも、別れを感じてしまったから
これでいい。

朝は、薬も飲まないのに
熱は下がって普通だった。

~~~~~~~~~~~~~

そして、けさ。

階下へ行ったら
ジェンはまだ布団に寝ていた。

突然、枕元に座っていた母が、

「 お父さんが死んでいる!
  お父さんが死んでいる! 
  おとうさん! おとうさん!」

というので、あわてて
父のところへ行った。

おでこに手を当てたら
熱いくらいだった。

「 お父さん! お父さん! 」

ぜんぜん、動かない。
全く動かないし返事もない。

息・・・・してる。

ああ。驚いた。
心臓がドキドキした。

でも、どんなに呼んでも揺り動かしても
返事もないし動かない。

・・・・
そのうち、手をゆすったら
てが空をつかむように
動いた。

生きてる。


しばらくして彼は
正常に起きて来た。

生き返ったって感じだ。

私はその時思った

「 今死んだら、ハワイに行けなくなる」 って。

夜は、たいそう敬語で会話をした。
何処かの家にお邪魔しているようだ。
気の毒に、気が休まらないだろう。
家に帰ると言っていた。

後、3日後に16日間もの長い間
施設に預けられる父。
出来ることなら家に置いときたいけど
今日も一日、母と私で交代しながら
見守った。
24時間の完全看護はたいそう自分の
時間が無くなってキツイ。


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