アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

母 抜糸する

2007-08-17 12:51:23 | 母の介護


母 抜糸する。

夕方5時を過ぎて、検査患者の居なくなった検査室でレンズ検査



4月に母は両目の眼瞼下垂手術を受け、

睫毛の生え際の皮を切除し、

筋肉を持ち上げるということをしました。

術後は、出血もひどく、痛みもあり、腫れもありました。

大変な思いをしたのですが、

せっかくの手術もうまくいかず、

この度8月9日に、ひどく悪化した左目だけを再手術しました。



こんどの手術は、睫毛の生え際ではなく、まゆ毛の下にメスを入れ、余分なまぶたの皮を切除したのです。



まゆ毛の形に、4センチくらい切って

細かく縫い合わせました。



術後のすぐ後から、腫れもほとんど無く、痛みも少なく、出血もほとんど無く、

苦痛はなく無事に手術が終了しました。

今まで見えなかった目玉も

見えてきています。



そして、今日が術後一週間たって、抜糸診察でした。



東京は、私が生まれて初めて経験する暑さで、外に出ることもできませんから

今日も、タクシーで病院へ行きました。



お盆で道は空いているかと思いましたが、東京の道は信号だらけで、止まってばかりです。

今日の運転手さんも、道をよく知らないみたいで、ここ数回でわたしも道を覚えたので、靖国通りだの、外堀通りだの、

説明出来るようになりました。

30分で到着し、3140円でした。



今日の母は、もう昔の機敏な母ではありませんでした。

質問ばかり私にしてきます。

以前、質問ばかりする父をあんなにバカにしていたのに、母は分からないことがいっぱいあって、わたしに沢山質問してくるのです。



この病院も若い時に来たことがあるだけで、まったくどうやるのか分からないと言い出しました。

一人じゃ来れないって言い出しました。



こまります。

わたしは、9月の診察とか、付き添えないです。

最近の病院は近代化が進み、

全て機械です。

診察申し込みから支払いまで、カードと機械で進行していくので、

年寄りには無理なことも有ります。



さて、

診察申し込みを機械でして、

出てきた紙に書いてある部屋に行きます。



まずは、20階の視力検査室で名前をよばれ、

異常を聞かれたので、

「 傷は大丈夫ですが、視力が見えないと訴えるので、視力を計ってください」 とお願いしました。



検査後、19階で抜糸。



そして20階で院長先生の診察。

・・・これがまた、緊急手術のため2時間遅れで診察が始まったから、たいへんです。



1時間の間に10人も患者を入れているから、いっそう待ち時間が長いです。



待っている間、子供たちの行儀の悪さに腹が立ちました。



6年生くらいの女の子の姉妹が

通路ではないわたしの椅子の前を

何度も騒ぎながら通るので、

私は踏切のように足を上げて、

その子が来た時通行を止めて、

「 あっちから、まわりなさい!」って

不機嫌な顔で言いました。

そしたら、そいつは

1メートルある高さの私の足を

ジャンプして飛び越えて通って行ったのです。

なんて、失礼な奴でしょう!



その反対に、

うろついた4歳くらいの女の子を、影に連れていき叩いて叱ったお父さんがいましたが、きっとこの叩かれた女の子は、常識を身につけたイイ子に成長することでしょう。



さて、外も暗くなってきた頃

診察です。

先生は忙しいからいろいろ言えないなぁと思っていましたが、全部言いました。

先生も、カルテによって、症状をちゃんと把握してくれていました。



★ 手術はうまくいった

★ 後の、片方は手術しなくて大丈夫

★ いま、ごろごろするのは、逆さ睫毛

  が出ている。 これを抜き取る手術

  も、できる。

★ 白内障はある。

★ 視力がレンズで矯正出来るか

  レンズ検査をしましょう。

★ 今日の視力は 0.2 と 0.5

★ 4月は 0.4 と 0.6

★ 次回は一月後に検査



そして、写真室で術後写真をとり、

レンズ検査。



検査は母を一人で行かせるので

検査結果がいまいち、分からない。

結局、1ヶ月後に検査やり直しになった。

母に聞いても、わかんないのに

検査員は母に聞くんだ。

帰ってきた母に聞いても、思いこみで話すから、分からない。



検査のお姉さんに聞いたら、

「 家にもう一つのメガネがあるそうですから、そちらが合うかも知れません。

レンズによって、今よりも若干見えるようにはなりますが、家のレンズで間に合うかも知れません。

そのメガネがないと、分かりませんから、次回の診察でお持ち下さい 」



ほんとに、もう一つメガネがあるのかどうか、知らないけれど

母は、メガネを掛けても、見えないと言うから、

レンズ矯正で見える目なのか、

眼球自体がもう見えないのかを

知りたかった。



「 だから、レンズを入れてみて、よく見えるようになったの? 」

って聞いても、分からないって答えるし、・・・

どうして、分からないのだろう。

未開発の脳みそを持った子供もよく言うんだ。

「 わかんない 」って。



さて、別のカウンターで

次回の予約をとって

19階で会計を機械で済ませます。

母にやらせました。



音声と光と画面で進行していくので

どこを見たらいいのか、年寄りには

分からないだろう。



まあ、補助のお姉さんが後ろで立っているから、手伝ってもらうに限る。



1階におりて、タクシーで帰ろうとしたら、母が普通に帰るっていうから、

御茶ノ水駅から各駅にのって

座って帰りました。

若いお兄さんが席を譲ってくれました。

感謝です。

「 代々木駅からタクシーでかえろうか」と誘ったけど、「どうして?」っていわれて、

まあ、しんどいことを忘れてしまった母なので、新宿から、母はバスで、

私は電車で帰りました。



仕事を休んでいるので

診察が遅れようが時間を気にせず

のんびりできました。



母と2人の夕食は

お弁当を買ってきました。

仕事でたいへん忙しい時は

一生懸命手作りの夕食ですが、

仕事が休みのときは、家族もいないので食事も適当で助かります。



私と一緒で海外好きの姉は

Hawaiiへ行ってしまいましたが、

行く前に、

「 一万円あったら、何に使いますか」

っていう封筒に

「 タクシーに3回のってください 」

って書いて、1万円くれました。



非常に嬉しいプレゼントです。

炎天下の外出3回分

有り難く使わせていただきます。



今日は、神宮外苑の花火大会です。

浴衣の若者がいっぱい溢れています。

後悔のない青春時代って大切です




コメント    この記事についてブログを書く
« ボールであそぶ | トップ | 家族みんなで面会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿