アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

うちに帰る

2004-12-27 23:03:53 | 介護
12/27  『 うちにかえる 』
夕方、私が2階にいたら、下でデイサービスの人やジェンギンスの声が聞こえてきた。

帰ってきたんだと思ったけど、スーの声が聞こえないし、変なので降りてみたら、スーのお迎えがないのでデイサービスの人が連れてきてくれたのだ。

『 すーがいなかったですか?すみません 』と私が言ったのがまずかった。

ジェンは、家に入っても落ち着かない。
いすに座ろうともしない。
『 もう帰ったのか? どこへ行っちゃったんだ?
 おかしいじゃないか? どこへ行ったんだ?』
『誰のこと?』
『。。。。。。』

それにしても、スーザンがいないので、トイレに倒れてるかのせいもあるので、あっちこっち探したが居ない。
もしやと思って外へでたら、いた。
バスを待っていた。 大きな車が家の前に止まるんだからわかりそうだけど、、、目がわるいのかなぁ

ジェンは、買えると言って靴をはいた。
もう、聞き分けなく、強引に帰っていく。
スーが追いかける。
外は寒いのに。

しばらくしたら、スーザンが息を切らして戻ってきた。
『坂下で、坂下で、一人で、早く、、』
ジェンに追いつかずはぐれたのか!
急いで、自転車を出して発車させようとしたら
スーがわたしに、メリーの綱を渡した。
え? メリー?

スーとジェンがあわてて外に出たので、犬のメリーが一緒に歩いて付いていったらしい。

坂下にたどり着く前に横断歩道の信号がある。
メリーとジェンはじっと立っている。
でも、メリーは信号の向こうで私に気がついた。
まだ、赤だよ!

やばい!

メリーと目を合わせないようにしたけど、メリーは信号無視してこちらに来ようとしてる。
轢かれる!!
危ない!!

・・・・走行車の間を通ってメリーは渡ってきた。
良かった!轢かれなかった。 綱をつける。

それより、今度はジェンギンスだ。
この人も、信号がわかんないから、私たちを見たらわたってきてしまう。

後から来たスーザンに
メリーより、ジェン!ジェン!と言って
ジェンが横断しないように、あせる!
ようやく青になって、こちらに渡らせた。

私とスーの焦りが伝わって、家に戻ることになった。

家に入ってから、混乱してたけど、発熱してるチョコパンに降りてきてもらって、ご機嫌を取り戻した。

最近少し控えめだった歌声が、大声に戻って歌っていた。


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