アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

アルツ悪化

2004-12-15 22:47:07 | 介護
12/15 アルツ悪化
ジェンギンスの大好きな大好きなチョコパンが外国留学を終えて3日前に帰国した。
チョコパンは明るくて元気で良く喋るの楽しいやつなので家の中が一気に明るくなる。

おかげで呆けてる暇もなくたのしく過ごしていた。
そして、家族の名前をおぼえていないのに、チョコパンだけは名前を呼んで話している。
一緒に歌を歌ったり冗談を言ったり、実に楽しそうだ。

そして、12月15日水曜。

先に夕食を済ませたジェンは私たちの夕食テーブルに同席してテレビやお喋りを楽しんでいた。

そしたら、急に始まった。

『 馬鹿は死ななきゃ治らない。』
『 馬鹿は死ななきゃ治らない。』

馬鹿とはつまり、私たちのことである。

『 お前ら、早く帰れよ!』
『 常識ってものを知らないのか!
 自分のうちで飯を食えばいいだろ、親が居るんだ  ろ! 誰にでも聞いてみろ、先生に聞いて見ろ。』

とにかく、人の金を頼りにしているひとをばかびしているようだ。
一体、誰だと思って居るんだろう。
そのむかし、ソウトウ信用していない人物が居たようだ。
それにしても、意地の悪い、嫌味ないい方をするから、呆けていると分かっていても傷つくんだ。

チョコたちが早々に食欲もなくして2階へ上がってしまった。

わたしは、『 なんて可愛そうなことを言うの?』
と、思わずいった。
『ここは誰の家だと思ってるんだ、誰がたてたと思ってるんだ、誰にでも聞いて見ろ、大工にきいてみろ』
何を言ったって、聞く耳は持たないし、反発甚だしい。 いつもは自分の家が分からないくせに、今日は自分の家には誰も寄せ付けないぞと言う強硬な態度。 何をこんなに強くおびえているんだろう。

スーザンはたまらなくなって家を出ていってしまった。
わたしたちも、2階に避難した。
鍵をかけて耳を澄ませていた。
何度も上がってきて鍵を開けようとして怒っていた。 でも、軍歌は歌っていた。
もう数日ずっと歌っている。

安定剤も飲んでいないのに今日は錯乱だ。

私たちは誰なんだろう?

1時間以上たって、うっかり、ドアの鍵を開けておいたら、あ~~ジェンギンスが入ってきました。

あの、おそろしい、言葉の暴力が降りかかると思って

『 ここは、わたしが戸締まりしたからいいよ~、
 階段気を付けて、危ないよ~』
と言ったら、

『 みんな、ここにいるのか?
  ゆっくりすればいいよ。 
 そうかそうか。 』
と、回復してた。

こんなに、やさしくなるなら、さっき、ドアに鍵をかけて閉め出したのは悪かったと思う。でも、さっきは錯乱中だったはずで、錯乱か、回復かは、読めないよ。

どんなに、やさしくしても、混乱中は手が付けれないんだから。

チョコパンはジェンギンスの混乱をはじめて見て食欲を無くしていた。 可愛そうに。

そして、つぎのあさ、デイサービスへいくカバンが
どんなに探してもなくて、ハンガーに洋服と一緒にツルしてあるのを発見して、あとからカバンを届けた。

1年前に無くなって警察にまで届けた私の財布もジェンの洋服ダンスから出てきた。
だいぶ探したんだけど、ポロっと出てきた。

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