ミホんち

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知らざあ言ってきかせやしょう

2006-06-15 14:52:55 | おでかけ話
 博多座へ。恥ずかしながら、人生初歌舞伎鑑賞である。火曜日から母が来ているので、たまには親孝行の真似事などと出かけてみた。

    

 今月26日まで中村勘九郎が十八代目中村勘三郎襲名の披露を公演中である。すっかり好きになっちまったので、今後<一幕見券>ででも通いたいものだ。当日の朝10時から売り出されるらしい。いつか「中村屋っ!」「待ってましたっ!」などと大向こうから声かけられるようになるかしら。

 昼の部は 11:00-15:30
  * 熊谷陣屋
  * 連獅子
  * 人情話文七元結

 夜の部は 16:30-21:00
  * 鈴が森
  * 襲名披露 口上
  * 弁天娘女男白浪
  * 雨乞い狐

 となっており、口上が見たいと姫が言うので夜の部へ。休憩時間の計70分を含めて四時間半はきついのじゃないかと思ったが、なんのその。グイグイグイと引き込まれてのあっという間の四時間半だ。しかし<幕の内弁当>っていうのはよくできてるね。ちまちましたおかずとオムスビで、幕間の30分にちょうど食べきれるように作ってある。<幕の内弁当>なんてナイスなネーミング。

 日本語の持つ五七調の言葉の美しいリズム。立ち居振る舞いがかもし出す細やかな情感。色の感性への奥深さ。そういったものたちが、一気に自分の中に押し寄せてきて入り込む。ああ、自分は日本人だと痛感する。舞台がそのままに錦絵の世界だ。桜吹雪に白浪五人衆が居並ぶ様などため息ものである。

 雨乞い狐は勘太郎(勘三郎長男)が五変化で演じたが若さ溢れるキレのある動きで素晴らしかった。セリから跳んで上がった時には「おおっ」などと大声あげちまったよ。出張中のおっちゃんに、せめて「狐がこげーん踊るったい」などと真似して見せてやりたいものだが、「狐憑き?」と言われそうだな。

      
コメント (8)
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