ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

ブラックバス問題を振り返る1

2009-09-02 21:25:12 | 外来生物
 先月の逮捕劇から半月ほど経ちました。外来生物法施行前から外来生物問題を見てきた身としてはいろいろと感慨深いものがあります。ちょっとまとめも兼ねてブラックバス問題を振り返ってみます。ぶっちゃけ網羅しきれていないけどかんべんしてください。

1998年 メダカがレッドリスト入り

1999年 「ブラックバスがメダカを食う」秋月岩魚著が出版される。センセーショナルなタイトルが前年のメダカのレッドリスト入りと合わさりブラックバス問題が社会に認知される。

2002年 滋賀県でブラックバスのリリース(再放流)禁止条例ができる。琵琶湖はブラックバス釣りのメッカだったため反発するバス釣り人(バサー)多数。今思えばこのころ琵琶湖のブラックバス研究者であるということで琵琶湖博物館の中井克己氏を敵視したのはバサーおよびバス釣り業界の戦略としてかなり大きいミスだったかもしれない。

2003年 釣り人社から「釣戦記」清水国明著が出版される。内容をまとめると「リリ禁いやだ。バスは在来魚を減らした要因ではない。開発がそれだ」この本に代表される「開発の影響の隠れ蓑にバスが使われている」というのはその後もバサーの間で広く使われている。というかバサーの反論のテンプレだった。