「遺留捜査」9話見ました
<CAST>
糸村 聡:上川隆也
織田みゆき:貫地谷しほり
横山恵一:波岡一喜
木村繁:甲本雅裕
曽根武雄:佐野史郎
宮下晴彦:螢雪次朗
加賀美亨:大杉漣
江藤奈津子:水野真紀
ひとりぼっちの男、身よりもなく偽名で日雇いの仕事で生きていた男。
彼がマンションの空室で殺された。
今回糸村が目をつけた遺留品は空の古いマッチ箱と裏に何か番号が書かれたレシート。
レシートの番号は宅配便の荷物の問い合わせ番号と判明。
荷物は女性写真家のもとへと届けられた写真とネガだった。
女性写真家は、その男から年に数回写真が送られてくるが、過去のものは捨ててしまったと言う。
しかし写真の傾向が似ていることに糸村は引っ掛かっていた。
一方、殺害された男の身元が判明。
男はかつて美術大学の写真科に所属していた学生で、当時教授を殺害した重要参考人として追われる身だった。
しかし、その線からは事件に関する有益な情報は得られず、
付近を騒がせていた連続婦女暴行事件の容疑者が、男が公園で撮った写真に写り込んでいたことを糸村が突き止め、その写真が目的で男を殺害してしまったことを認めてそちらの殺人事件はひとまず解決。
ここからが泣けるんですよ~
その殺された男なんだけど、女性写真家が教育実習に行ったときに高校生で、いじめなどから思い詰めて自殺を考えていた時期だったんですって。
そんなときに彼女に写真を教えてもらって、自殺することを思いとどまり写真の道へと進んだ。
7年前の教授殺害事件はその女性写真家が教授に関係を迫られて、逃れるために殺してしまったのだけど
現場から彼女が逃げるのを目撃し、最初から罪をかぶるつもりで教授の爪の中に自分の皮膚片を残し、
自分の写真を現場にばらまいて逃げたんだって。
二人は恋人同士でもなかったし、彼が彼女に恋慕していたかどうかも今となっては分からないけど
追い詰められた自分をかつて助けてくれた彼女を庇って、
苦しい逃亡生活の中でも子どもたちの笑顔の写真を撮っては送り続けたって、なんだかすごく切ないんですが。
年のせいですかね、涙もろくなっちゃって。
マッチの空き箱には小さな穴が開いていて、それは究極の簡易カメラ。
教育実習先で彼女が彼に写真を教えた時に渡したものだった。
「これは僕の勝手な想像なんですが、その時間が彼にとってはかけがえのないものだったんじゃないでしょうか。」
いつも勝手な想像と推測なんだけど泣かせるなぁ糸村さん。
糸村が注目した二つの遺留品が、どちらも彼女との関わりを繋げるものだったという伏線もぐっと活きてた。
本当は曽根(佐野史郎)も、科捜研の人も一目おいてるんだと思う。
すごい変人なのに鑑識や科学捜査班の人たちは糸村を見る目が優しいから。
そして織田(貫地谷しほり)も、糸村をただの変人とは思わなくなっているみたい。
後半どんどん面白くなって、事件そのものは大して複雑じゃないのに心の機微に入り込んでくるところが水9ドラマって感じです。
夏クールはこの時間『新捜査一課9係』やってて、ちょっと軽めですが
この『遺留捜査』と『臨場』と『相棒』で回せると思うよ、テレ朝の水9。
『相棒』はともかく、『臨場』と『遺留捜査』はキャストの確保が厳しそうだけど。
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