超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

自己防衛的動機による合理的撹乱

2010-08-06 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(4-4)

第4章:生活世界の中の超心理現象を精察する
・自己防衛的動機による合理的撹乱

私(タート)は、クーデターの体験事例を、友人である
精神分析家で超心理学者のジュール・アイゼンバッド
に書き送った。彼は、ESPが起きるときには、事故
にあった肉親を救うなどの、利他的な状況が多いと
語られがちであるが、実際に調べてみると、利己的で
否定的な状況で起きている。この観点から私の事例も
考えてみては、とすすめてくれた。

最初、私が否定的動機をもっているかね、と一笑しかけ
たが、よくよく考えてみると、クーデター夫人の息子の
ような相談事例に対して、面倒な話だなどと警戒する
気持ちがあるのではないかと思いなおした。人間には
一般的に、利己的な動機をもつことを認めない自己
防衛的傾向性がある。だから、超心理現象が利己的な
動機によって現れているにもかかわらず、それが隠されて
他の人道的な理由として、一見合理的に説明され、結果
として現象の背景が歪められてしまう可能性がある。