あすなろ

塾長日記

ある受験生の記録

2010-02-13 15:14:48 | Weblog
最初に彼がやってきたのは、中学三年生の時であった。父親は有名な会社の社長の創業社長で、おうちは裕福、成績も上位、塾に17万円の自転車で来て、同じ中学の生徒にサドルを盗まれたりした。中学ではいじめを受けていた。慶応高校補欠12番で、入れず。そのまま高校に入ってもコンスタントに勉強していた。うちの塾にも来ていたし途中から予備校にも通っていた。もう志望大学は慶応一本。じつによく勉強をしていた。しばらくうちの塾には来なくなって、家でイライラしていてもと言って、3か月前にうちに復帰。小論文や英語長文を教えたというより、一緒に解いた。さすがに慶応の入試の小論文となると本当に難しかった。上智に受かった。精神的にも余裕だから、多分
慶應までにまだある、青学とか、明治とかいくつかは受かるでしょう

もちろん落ちるところも出るでしょう。塾は受かる子を徹底的に持ち上げます。わがことのように自慢します。

でもね、確かに彼は頑張りました。準備もしていました。
日本史はA予備校の先生が良い。古典はB予備校がいい
そして英語は私だと「すまん自慢した」分けてやっておりました。

やはり格差社会でお金のある子しか受からないんだという前に
よくやりましたよ。彼。親の仕事を継ぐという動機もあっただろうけれど、やはり他の子がホゲーとしている間に着々と準備はしていました。