あすなろ

塾長日記

超受験生の記憶

2010-02-20 18:06:26 | Weblog
暖かき土曜日の朝、正月から休んでないし、さすがに疲れた。今日は、
カーリングでも見ていたい。昨日、R君が来た。やっと入試が終わったという、慶應の発表を待つだけだと言った。青学、立教、上智,法政と全勝だ。1月の模試で偏差値72だった。高校受験の時上記の大学の付属は落ちている。大学受験の受験校は高校受験の時のリベンジだ。
復讐するは我にありというところだ。中学の時は、家が裕福で17万円の自転車に乗って塾に来たり、成績優秀、スポーツ万能でそれゆえ、イジメを受けていた。彼のすごいところはいじめを表面的には気にしていないことだった。だからいじめられるのだろうけれど、全然みんなに迎合しなかったね。
そして高校に受かるとすぐにうちの塾へきていた。途中から予備校へも行っていた。みんなは受かってほっとしてこないのにひとりで来ていた。
受かる生徒は、孤独に強い。外野のヤジに耳を貸さない。スノボーの国母が『ちっうるせぇな』といった意味がわかる気がする。

そんなことを考えてテレビを見ていたら、カーリングをやっていた。昨日の対中国戦でも、本日の対イギリス戦でも日本側の選手ももちろんだけれど、相手のチームの選手たちも鬼気迫る顔。感動したね。荒川静香は金メダルを取ったら突然持ち上げられたけれど、ここへ来るまでの人知れない努力を思う。

昨年の夏、徳島の鳴門に阿波踊りを見に行った時、鳴門の町というのは自動車じゃないとどうしようもなくて、列車を降りて歩いていると、だれ一人歩いていない炎天下の町に、野球の練習の声が響いていた。もう甲子園をやっている最中に次の来年を目指して練習をしている球児を見た。
人には雌伏の時があるんだよね。
結果ばかり焦る現代人だけど、こういうのもよくねぇか