RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで  3回目

2013-08-30 21:30:00 | 美術
見てきました

森美術館

会期は2013年4月26日から2013年9月1日。

えっと、会期末ぎりぎりに3回目行ってきました
1回目は気に入った作品について
2回目は草間彌生の「愛が呼んでいる」について
3回目の今回は全体的な流れを振り返りつつ、ちょっと付け足して書いていこうかと思います

たいていの美術館では入口に出品作品リストがありますが、森美術館は置いてません。
そのかわりHPからダウンロードできるようになっています。
今回はそれを持参してセクションを確認しつつ。
作家名や制作年、素材なんかも気にしながら見てきました

まずSection1. 愛ってなに? What is Love?
ここには
デミアン・ハーストの「無題」
ロバート・インディアナの「LOVE」
ギムホンソックの「LOVE」
ジェフ・クーンズの「聖なるハート」
澤柳英行「You Will Be Possessed by Love in 30 Seconds」
などなど、1回目のブログで取り上げた作品がずらり
様々な形の《愛》が展示されています
毛利庭園に設置されている、ジャン=ミシェル・オトニエルの「Kin no Kokoro」もこのセクションに該当
バーバラ・クルーガー「無題(恋とは落ちてしまうもの)」は森タワー52Fの東京シティビュー入口付近の壁面に展示されています
美術館に入る前、美術館から帰るとき、忘れずにご鑑賞を

Section2. 恋するふたり A Couple in Love
顔に布が捲かれた男女がキスする、ルネ・マグリットの「恋人たち」
フランシス・ピカビアの「カップルの肖像」
コンスタンティン・ブランクーシの「接吻」
今回は彫刻の森美術館所蔵の作品が来ていましたが、同じ作家の似た作品をブリヂストン美術館で見ることができます
オーギュスト・ロダンの「接吻」やマルク・シャガールの作品もこのセクション
ジョルジョ・デ・キリコの作品は4月26日から7月2日までは「ヘクトールとアンドロマケー」、
7月3日から9月1日は「ヘクトールとアンドロマケーの別れ」が展示されています
デヴィット・シュリグリーの「"グッド・ソング"ブラーのミュージックビデオ」は映像作品。
なかなか可愛らしいイラストのビデオ、、と思いつつ。。。
ちょっとグロくて、ちょっと切ないストーリーでした。
音楽の感じと映像の感じがとても合っていました
トレイシー・エミンの「あなたを愛したのはあなたのせいよ」
こちらはネオンの作品
トレイシー・エミンは今回3つの作品があり、
「あなたを愛すると誓うわ」はSection1.
「あなたは信じられないほど私を愛してくれた」はSection3.
とそれぞれに展示されています。
私はSection2.の本作が一番好き
ナン・ゴールディンは写真。「「性的依存のバラッド」シリーズより」
思わず目を背けたくなるようなものも。
ここは小さな部屋になっていて、奥は18禁!!
鈴木春信、葛飾北斎などの誰もが聞いたことがある人も春画を描いてたのですね。
えげつないです。
源氏物語絵巻の模写も
こちらは以前に東京藝術大学大学美術館で見たものと同じかな。。
荒木経惟「センチメンタルな旅」
奥様との旅行の写真。
モノクロの写真がノスタルジックでちょっと妖しく美しい世界に連れて行ってくれます。
他には杉本博司の「杉本文楽 曽根崎心中 付け観音廻り」などもここ
曽根崎心中も"恋するふたり"……

Section3. 愛を失うとき Love is Losing
悲しい別れも愛にはつきもの
ここには明るい別れもあり、悲しい別れもあり。。
ジョン・エヴァレット・ミレイ「声を聞かせて!」
この展覧会で展示されている作品の中で一番切ない。
どうしようもない、届かない思いに追い詰められる男性。
その情景を見ていると、こちらの胸もいやな感じにドキドキし、締め付けられます。
アーデル・アービディーン「愛を確実にする52の方法」
こちら映像作品
作家本人が喋り続けるのです。
女性の心をつなぎためるためのノウハウを
*彼女の髪型を褒めろ
*誕生日じゃなくてもプレゼントはこまめに
*愚痴は彼女ではなく友達に
うぉ~。どこの国でも同じなの??(笑)
おもしろいけどめんどくさっ!!
でもさ、愛を繋ぎとめるためのノウハウが「愛を失うとき」ってSectionにある時点で……(笑)
TANY「昔の男に捧げる」
こちらも映像作品
TANYさんが元彼を公園でぼこぼこに殴るというシュールな映像。
BGMは五輪真弓「恋人よ」
元彼は現代アーティストの会田誠!!!!!
実際お二人は付き合っていたようで。
何やってんの!?と思いつつ。
おもしろいけど、芸術家ってやっぱり変わっているんですかね~との認識をする作品
岡本太郎「傷ましき腕」
これは岡本太郎展でも見た作品。
岡本太郎の代表作の一つ。
腕に大きなリボンがかけられたもの。
ひときわ目立っていました。

Section4. 家族と愛 Family and Love
ジョルジョ・デ・キリコ「画家の家族」
浅田政志「浅田家」
これはおもしろかったな~
そして家族愛について衝撃を受けた折元立身の「アート・ママ」
榮榮&映里「草場地」
こちらは夫婦のポートレイト
だんだん家族が増えていくのです。
最初はすました顔だったのに増えていくにつれて優しい感じの顔に変わっていたのが印象的
ジャン・シャオガン「血縁」
「血縁」というタイトルで3作品展示されています。
表情に乏しい男女、そして子どもが描かれています。
なんとなく引っかかる作品。

Section4. 広がる愛 Love Beyond
ローリー・シモンズ「ラブ・ドール」
ラブ・ドールとの日常を写真にしたもの
てか、すごいね、この人形。
本物みたい
なんでも日本製とか。
すごいね、日本
これも愛が成せる技!?(笑)
ジム・ダインの「岩上のビッグハート」もこのセクション
サルヴァドール・ダリ「ポルト・リガトの聖母」
とっても大きな作品。
見上げるほど。
今回の展示の絵画作品はシュルレアリストが多くて楽しい


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
説明不要ってことで(笑)


草間彌生「愛が呼んでいる」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
森美術館に行ったことがあるかたは分かるかなぁ。。
今回、草間作品は小さな部屋に展示されています
そこは出口に近いんだけど、夜景も見れちゃうきれいな部屋なんです
今回、窓越しに夜景と作品がキレイに映ったので写真撮ってみました
とても幻想的


津村耕佑「ファイナルホーム」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

そして最後に初音ミク
インスタレーションです。
大きなスクリーンで映像がずっと流れています。
私が感心したのは1回目にも書いたけど、3Dプロジェクター。
ソニーが制作した立体視プロジェクターで、360度どこからでも覗き込める仕様
これ、すごい
まじまじ眺めちゃう。
こういった技術が日本を支えてくれているんだなぁ、と。
電子系は韓国が~とか台湾が~とか中国が~とか最近言うけど。
そんなことないよ、これ見たら日本まだまだこれからだよ!!って思う。

というわけで。
盛りだくさんに書きました
あと2日。
森美術館は夜10時まで開館です。
まだ見ていない方、ぜひぜひ行ってみて下さい

今日はいつもより、ハート多めの使用です



ブログランキングよかったらお願いします

最新の画像もっと見る

コメントを投稿