RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

シンガポール★夜景

2013-07-21 21:30:00 | 日常
シンガポールへ行ってきた、と書きましたが。
なかなかなスケジュールでして。
シンガポールのチャンギ空港に着いたのは夜8時ごろ。
タクシーでホテルへ向かい、荷物を置いたらさっそく市内に出かけました。

トップの写真はマリーナベイサンズ。
上の船のところがプールになっていて色々なメディアでも取り上げられているので見たことある方もいるかも
この景色が見えるところでご飯食べました。

あ、おしゃれレストランとかじゃないよ。
屋台です。



マリーナベイサンズとシンガポールフライヤー。
この観覧車、世界で一番大きいそうです。
設計は黒川紀章建築都市設計事務所。
完成は2008年で黒川紀章はこの完成を見ずに2007年に亡くなりました。
私、観覧車苦手だけど。。
次回は乗ろうと思う。
次回は未定だけど。

ここから深夜のお散歩。
写真撮ってキャッキャしつつ歩きます



都会ですなぁ。

てくてく歩いて、ほら見えてきた。



マーライオン様!!
って水出てない!!!!!


このとき深夜0時をまわっていたと思う。
マー様は1日中水を吐いているわけではないのですね。。。


後ろ姿も凛々しい。

この後さらにお散歩



川沿いの景色を撮り。
といっても初日では遅すぎたので電気がついているところもまばら。
次の日の早い時間に行ったときはこちら。





わお、華やか
キラキラしてます。

あぁ、、シンガポール楽しかったお。。。



ブログランキングよかったらお願いします

旅行

2013-07-20 19:30:00 | 日常
シンガポール行ってきました!!
17日から20日。

初めてのシンガポールでしたがすっごく楽しかったよ
英語ができたらいいなぁとも痛感した旅行でした。

写真は定番、マーライオン。
見たときなんだかすっごく嬉しくって。
"マー様"と拝んできました(笑)

写真いっぱい撮ったので後々UPしようかなぁ。



ブログランキングよかったらお願いします

ハナハナのハナ - 香りのかたち-

2013-07-19 21:30:00 | 美術
見てきました

POLA MUSEUM ANNEX

会期は2013年7月5日から2013年8月4日。

今回はアートユニットplaplax(プラプラックス)の展覧会。
コンピューターや映像と様々な素材を組み合わせた作品を発表しています。

テーマは香り。
"香り"を視覚化した作品や、嗅覚だけではなく、それ以外の感覚も使って"香り"を体感する展示となっています。
はて、不思議な。。

撮影可能でしたので撮ってきました。
私が面白いと思った作品をどうぞ。

入口真正面には大きなスクリーン。
そこには"香り"にまつわる言葉が。

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花そ昔の 香ににほいける
-紀貫之

「eau de parole」
アルファベットの書かれたビンに入った液体。
そのビンから伸びる管は真ん中に集まっています。
手前にはキーボード。

キーボードで8文字の好きな言葉を打つと、アルファベットの書かれたビンから液体が出てきて真ん中に落ちてくる。。
言葉の香水が調合されるのです。
おもしろ~い。
私も早速8文字のアルファベットを入力。
これの香りをかぎつつ次の展示へ。

「kikiki」
この装置は香りを聞く機械。

先程作った香りをセンサーに読み込ませると。。
なんか甲高い音が聞こえてきた!!
香りによって音は違うそうなので、次回は他の音を聞きたい。

「aoide mneme melete」
天井から釣り下がる大きな花。

センサーに香りをかざすと。
♪まわる~まわる~よ、時代は~まわる~

花がくるくる回るよ~。

「hanahanahana <typeX>」
香りを視覚化した展示。

スクリーンとそしてそこには奇妙な装置。

手前には香水と葉っぱの形の紙。
。。葉っぱの形の紙に香水をしゅっとふりかけ。
その奇妙な装置に近づけると。。



スクリーンの花が咲くのです。
奇妙な装置はセンサーで香りを感知し、スクリーンの花が咲く。
香りの変化によって花の形や色も変わります。
おもしろい。

とてもおもしろかった。
体験型だけど1人でにやにやしながら出来るとこもいい。
仕事後に行ったけど他に3~4名程度の方がいました。


また行こうかな。
おすすめです。



ブログランキングよかったらお願いします

プーシキンコラボ

2013-07-18 21:30:00 | ミュージアムショップのお菓子たち
横浜美術館で開催中のプーシキン美術館展
様々なところでコラボしていますが、1人でランチのはしごもできないし。
手軽に食べれるお菓子を購入。

モンシェールのお菓子です。

ルノワールの「ジャンヌサマリーの肖像」をパッケージにあしらった焼菓子「プティシェール(バラのフィナンシェ)」です。



作品のイメージとも合っていていい感じですなぁ
1,050円でした。

ふぅ、、展示、素晴らしかったよ。。


*関連記事*
プーシキン美術館展1
プーシキン美術館展2
プーシキン美術館展3



ブログランキングよかったらお願いします

プーシキン美術館展フランス絵画300年 その3

2013-07-17 21:30:00 | 美術
見てきました

横浜美術館

会期は2013年7月6日から2013年9月16日。

さて。
その1」「その2」と書いたので。
今回が最後です。

エドガー・ドガ「バレエの稽古」
ドガですもの、踊り子でなければ!!!
というわけで、ザ・ドガなパステル画です。
光の加減や衣装などさすがドガといわざるを得ない美しさ。
薄暗い稽古場の奥からカーテンを通して差し込む光など、最高に美しい。
こちらシチューキン(その2で登場)の旧蔵。
シチューキンは5点、ドガの作品を所蔵していたそうです。
羨ましい……。

ポール・セザンヌ「パイプをくわえた男」
故郷エクス=アン=プロヴァンスの庭師をモデルに描いた「パイプをくわえた男」の連作のひとつです。
頬杖をついてパイプをくわえた男が描かれています。
画面右上に見えるにカンヴァスに描かれた人物は、セザンヌ夫人の肖像画だそう。
首から下しか描かれていないけど。
なんとなく不安定な構図。
ここからキュビズムが、と感じさせる作品です。
セザンヌらしいのですが。
シチューキンがパリの画廊から購入した作品。

フィンセント・ファン・ゴッホ「医師レーの肖像」
この作品を描いたのは晩年近く。。
アルルの耳切り事件後、神経症の発作を起こして入院。
この作品はそのときに診療にあたった見習い医師フェリックス・レーの肖像画。
完成後は医師に贈られたそうですが気に入られず。
鶏小屋の穴を塞ぐのに使われたという逸話も。。。
悲しいかな。。
早々に売り払われ、シチューキンの眼にとまり所蔵となりました。
作品は青と緑がメインでそこに赤やオレンジ。
太い線の輪郭など、いかにもゴッホといった作品。

パブロ・ピカソ「マジョルカ島の女」
ピカソの初期の「青の時代」から「バラ色の時代」へ移りかわるころの作品。
とはいってもまだまだ青い。
背景は淡い青色で、描かれた女性の服も青。
女性の表情は物憂げな印象でどこか遠くを見ているよう。
シチューキンのピカソ・コレクションの一作でした。

アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」
描かれているのは2人の男女。
詩人のギヨーム・アポリネールと画家のマリー・ローランサンです。
この2人についてはこちらの記事を→ 「マリー・ローランサン展」
リュクサンブール公園の木々がアーチを作り恋人達を祝福するかのように生い茂っています。
この2人は美男美女で有名でしたが描かれている男女は、、ずんぐりむっくり。。。
ルソーはアポリネールの顔や手を採寸しながら描いたというからまたびっくり(笑)
でも、こんなところがルソーらしいよね。
となんだかのほほ~んとしてしまう作品。
こちらもシチューキンの旧蔵品。
シチューキン凄すぎ!!!!!

ポール・ゴーギャン「エイアハ・オヒパ(働くなかれ)」
いいタイトルですな(笑)
このタイトル「働くなかれ」は、ゴーギャンの意図を解釈して近年訳されたもの。
ゴーギャンはアルルでゴッホと同居後、タヒチへ。
その後、フランスへ帰国。
パリでの約2年間の生活ののち、再びタヒチへ。
慌ただしいパリの生活とは違い、のんびり過ごすタヒチの人々の生活はその対極に見えたのかな。
描かれているのは室内に座る男女の姿。
穏やかなときが流れていることを感じさせました。
ちょっぴりミステリアスなところもいいな。
パリの画商を経て、シチューキンの手に渡ったもの。
シチューキン……

マルク・シャガール「ノクターン」
赤い馬に乗った(掴まった!?)花嫁が空をとんでいます。
その下には町並みも。
こちら、シャガーが渡米後の苦難に満ちたときに描かれたもの。
故郷はナチスの侵攻で灰燼に帰し、また最愛の妻ベラが亡くなったあと。
これはそれらが詰まっている作品。
シャガールらしさ全開です。
こちらはシャガールとベラの娘、イーダが寄贈したもの。

さて、3回に分けて書いてきましたが。
展示は66点と少なめ。
でもどの作品も見ごたえがあり、素晴らしいものばかりでした。
もう絶対おすすめ!!
見に行け!!!!!
どの展示でもそうですが、会期末は混雑が予想されるので早めに行くことをお勧めします。



ブログランキングよかったらお願いします

プーシキン美術館展フランス絵画300年 その2

2013-07-16 21:30:00 | 美術
見てきました

横浜美術館

会期は2013年7月6日から2013年9月16日。

さて。
この展示への思いなどは「その1」に書いてあるので淡々と気にいた作品を書いていきたいと思います。

アレクシ=ジョセフ・ペリニョン「エリザヴェータ・バリャチンスカヤ公爵夫人の肖像」
今回の展示、肖像画はいくつかありましたが、この作品が一番印象残っているかも。
筆跡が残っていない滑らかな絵肌。
胸元は大きく開き、スカートはふんわりとふくらんだ、白と青の可愛らしいドレスに身を包んだ夫人が描かれています。
手にはピンクのバラを持ち、微笑む姿は美しいの一言。
イヤリングとネックレスのパールもお似合いです。
艶やかな黒髪も触れたい衝動に駆られる、、そんな魅力的な作品。

ポール・ドラロッシュ「エドワード4世の息子たち」
先日、藝術大学美術館でミレイがエドワード4世の息子たちを描いた作品を見たばかり。
こちらもロンドン塔に幽閉されたあとの王子たちを描いています。
不穏な空気におびえる身を寄せ合う兄弟とその愛犬。
あぁ、、切なくて胸が苦しいよ。。。
暗い背景の中、人物のところだけスポットライトを浴びたかのように明るく、ドラマチックな印象を受けます。

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「突風」
私が大好きなコローの作品。
空は灰色。
突風にあおられる木々と身をかがめて道をゆく女性が描かれています。
これから嵐かな。
木のしなり具合からかなりの強さの風と推測されます。
猛威をふるう自然と小さな人間。
コローらしいかな。
こちらトレチャコフ(その1で詳細)がパリで購入したもの。

クロード・モネ「陽だまりのライラック」
人だかりができていました。
青く爽やかな空。
華やかに咲き誇るピンクのライラック。
うっとり、な作品です。
ライラックの下では2人の女性がのんびりと過ごしています。
陽だまり、とだけあって、光の差し込む様子やそれに伴う色の変化などは美しい。
繊維貿易で巨万の富を築いた企業家の三男、セルゲイ・シチューキン旧蔵品で、最初期に購入されたもの。
この、セルゲイ・シチューキン。
企業家の三男ですが、ただのボンボンではなく自身も繊維業で才覚を発揮。
絵画収集では自分の直感を頼りに即断即決で傑作を買い集めたそう。
特に、ピカソやマティスなど、フランス国内でも評価の定まらない前衛画家の可能性をいち早く見抜き、最大の注文主兼パトロンになりました。
ここがすごいよね。
先見の明。
マティスには、自邸を飾る大作「ダンス」と「音楽」を注文。
のちにロシアに招いてもいます。
うらやましいぃぃぃ。

ピエール=オーギュスト・ルノワール
「ジャンヌ・サマリーの肖像」
こちらも人だかり。
だってこの展示の看板娘ですもの。
"この世はつらいことばかりだから。せめて絵の中では幸せで"
と明るく幸せになるような作品を描いたルノワール。
この作品も華やかで明るい作品です。
今回のポスターにも使われ都内などの駅で微笑まれた人も多いことでしょう。
モデルのジャンヌ・サマリーは、コメディ=フランセーズの花形女優。
1870年代後半のルノワールのお気に入りのモデルさんです。
この作品が描かれた頃20歳。
青いドレスを着、うっとりとしたような視線をこちらに向け、優しく微笑む様子はまさに女優。
肖像画にしては珍しい、ピンク色の背景もその表情やドレスを引き立たせていました。
ルノワールの印象派時代最高の肖像画とも評されている作品です。
1904年にイワン・モロゾフがパリの画商から購入しました。
イワン・モロゾフは繊維工業で財を成した大資産家に生まれ、革命前のロシアで最大の企業にまで発展させたそう。
こちらもただのボンボンではなさそうです(笑)


ブログランキングよかったらお願いします

プーシキン美術館展フランス絵画300年 その1

2013-07-15 21:30:00 | 美術
見てきました

横浜美術館

会期は2013年7月6日から2013年9月16日。

これまでも何度かブログでこの展示について触れましたが
やっと、やーっと、見れました
待ちわびた展示です。

当初の開催予定は2011年月日から横浜美術館で。
しかし2011年3月11日の東日本大震災、及び東京電力福島原子力発電所の事故により延期となっていました。
そのころは延期になる展示も多く、
「まぁ仕方ないかな」
という気持ちが。
しかし延期された他の展示が2012年に次々と開催。
「1年越しだ~」
と浮かれていたのですが、この展示だけは
「開催できるよう協議中です」
とだけ。。
来てくれたら嬉しいな。
でも作品の安全を考えたら難しいかな。。
チラシやポスターは他の展示と同じようにファイルに入れて保管。
いつか、いつか来てくれたらなぁ。。。
と、そんなところに、開催決定のアナウンス。
いやっほ~い!!!来てくれてありがとう!!!!!
大好き、プーシキン美術館!!!!!
ありがとう、横浜美術館!!!!!
関係者のご尽力と貸してくださったロシアにも感謝。

さて。
プーシキン美術館。
ロシアのモスクワにある美術館です。
ロシアの美術館といえばサンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館が有名ですが、
こちらのプーシキン美術館もエルミタージュに並び世界的な西洋絵画コレクションを誇ります。
所蔵品は絵画、版画、彫刻など67万点。
古代エジプトから近代まで幅広いのです。
そんななかでも、印象派からマティス、ピカソなどのフランス近代絵画コレクションは名品ばかり。
ゴッホは生前、たった1枚しか作品が売れませんでした。
「赤い葡萄畑」
現在所蔵しているのもプーシキン美術館なのです。
いつか、いつか行かねば!!!!!
なお、対を成す「青い葡萄畑」はエルミタージュ美術館所蔵。
来日し、国立新美術館で鑑賞しました。
ぎゅっと胸が締め付けられるような作品でした。

参照記事
・大エルミタージュ美術館展1
・大エルミタージュ美術館展2

ちらりと触れましたが名品ばかりのフランス絵画。
17世紀古典主義のプッサン、18世紀はロココのブーシェ、19世紀にはアングル、ミレー、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホの流れから20世紀にはピカソにマティス。
聞いたことがない画家がいないくらいの豪華なメンバー。
なぜ、このようなコレクションを形成するに至ったか。
これらの優れた作品をロシアにもたらしたのは、エカテリーナ2世らロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族。
そして19世紀の産業発展で財をなしたモスクワの大富豪たち。
背景には、当時のヨーロッパ先進国、フランスへの強い憧れと、自国の文化を豊かにしようという思いがありました。
そんな思い出収集した作品ですもの、良品ばかりにもなりますわな。
この展示は選りすぐりの66点の展示です。

今回、長くなるので3回に分けて書いていきます。

どきどきしながら館内のエスカレーターを上がり会場へ。
出迎えてくれたのが17世紀フランスの古典主義を代表する画家。
ニコラ・プッサン「アモリびとを打ち破るヨシュア」
"旧約聖書"のなかで、モーセの後継者ヨシュアが「約束の地」カナンを征服する場面が描かれています。
筋骨隆々の兵士たちが闘うようすがダイナミックに表現されています。
暑苦しさを感じるくらい(笑)
こちらエルミタージュ美術館に対となる作品が所蔵されています。
エカテリーナ2世が1770年にオークションで買い付けましたそう。
エカテリーナ2世こそ、ロシアにこれらの芸術をもたらしたきっかけとなった人。
フランス人の啓蒙思想家と交流するなどのフランス通で、皇帝となって間もなく、莫大な資金を投じて美術品の収集を開始したそう。
バロック以降の作品を集めました。

ジャン=パティスト・サンテール「蝋燭の前の少女」
暗い暗い闇の中。
蝋燭のほのかな灯りで手紙を読む少女。
テーマ的にはオランダ絵画っぽいです。
明暗がはっきりしているせいか、幻想的です。
目を伏せて手紙を読む表情はこの上なく優美。

フランソワ・ブーシェ「ユピテルとカリスト」
ロココらしくパステルカラーの淡い色彩。
女神ディアナの従者カリストを我がものにしようと、ディアナに扮して近づくユピテルが描かれています。
ユピテルの後ろにはユピテルの象徴である鷲が。
誘惑の瞬間が描かれています。
もとはロシアの大貴族で外交官としても活躍したニコライ・ユスーポフがオークションで入手したものと考えられています。
なんと5カ国語を話せたとか。
いいなぁ~。
美術への造詣が深く、エカテリーナ2世ら歴代皇帝から絵画購入を任されるほどだったとか。

ウジェーヌ・ドラクロワ「難破して」
ドラクロワは困難な航海という主題を繰り返し描きました。
この作品も力尽きた乗船者と立ち上がる2人の男が描かれています。
死体を海に投げ捨てようとしているところです。
自然に翻弄される人間ってちっぽけな存在なんですなぁ。
こちらは19世紀末のモスクワで膨大なコレクションを形成した大商人トレチャコフ兄弟の旧蔵品。
あれ、、トレチャコフってどこかで聞いた……
「国立トレチャコフ美術館」
Bunkamuraで開催された「レーピン展」
こちら「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」でした。
素晴らしいコレクションを持っているんだなぁ。。

マルグリット・ジェラール「猫の勝利」
ドレスを着た貴婦人が猫を抱き上げています。
そしてその足元には小さな犬。
犬は吠えているかのような体勢。
婦人は猫派だったようです(笑)
そんな題材も目を惹きますが、婦人の服の光沢や皺。
毛皮のもこもこしたようす。
とても丁寧に描きこまれています。
それ以外にもテーブルの上のポット、部屋のカーテン、肘掛け椅子。。
どれもその質感が伝わってくるよう。
こちらもユスーポフがオークションで入手したもの。
ユスーポフとは気が合いそうだ。。笑

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
「聖杯の前の聖母」
ポスターにも使われている作品。
来てくれてありがとう。
本当にありがとう。
聖母像の傑作のひとつと言われています。
アレクサンドル2世が、皇太子時代にアングルに依頼した作品。
気品溢れるマリアの美しいこと。
優しそうな顔にもうっとりです。
これが見れて本当に感激。
マリアの後ろには、2人の男性。
皇帝ニコライ1世とアレクサンドル皇太子をたたえるべく、2人と同名の聖人とのこと。

と、今日はこのあたりで。
いっぱい書くと達成感ある(笑)
時間もかなりかかるけど。。
まだまだ素敵な作品ばかりです。



ブログランキングよかったらお願いします

<遊ぶ>シュルレアリスム―不思議な出会いが人生を変える―

2013-07-14 21:30:00 | 美術
見てきました

損保ジャパン東郷青児美術館

会期は2013年7月9日から2013年8月25日。

みんな大好き(??)シュルレアリスム。
最近見たシュルレアリスム展は2011年、国立新美術館の「シュルレアリスム展」かな。
でもその後に府中市美術館で「ポール・デルヴォー」あったな。。
ポスターもマグリットの不思議な不思議な作品です。
夏休みだからかな。
楽しそうな企画です。

シュルレアリスムは第一次世界大戦後のフランスに始まり、やがて国際的に広まっていった20世紀最大の芸術運動。
「シュール」とはこのシュルレアリスムから。
夢や無意識、非合理の世界に目を向けることで、現実の新しい見方や生き方を探り、伝統の枠から自由な芸術表現を目指した活動。
偶然のもたらす脅威や無関心なイメージを結びつける意外性などに「不思議の美」を見出し、「遊び」にも似た手作業を通じて作品を作り上げました。
オブジェやコラージュ、フロッタージュなど、そこには伝統や慣習にしばられない「遊び」の精神が。
今回はその「遊び」に焦点をあて、絵画、写真、彫刻、オブジェに雑誌・書籍などの資料など約200点の展示です。

まずはシュルレアリストたちの交遊が紹介されていました。
撮影はマン・レイ。
かなり豪華な顔ぶれです。

「甘美な死骸」
アンドレ・ブルトン、イヴ・タンギー、ヴァランティーヌ・ユゴー、ジャネット・タンギーの4名で描いた作品。
この「甘美な死骸」、シュルレアリスムでは結構重要。
もともとは
甘美な 死骸が 新しい ワインを 飲むだろう
シュルレアリストによって考え出された言葉遊びの一種です。
小さいころやったよね!?
「いつ 誰が どこで 誰と 何をした」
1人ずつ主語や述語を紙に書き、最後に合成し文章をつくるという遊び。
あれを描いたものが「甘美な死骸」
頭を描くもの、胴体を描くもの、、と全員で分担し最後に合成した作品。
つながりないにもかかわらず、不気味な感じがすべての部位からしてきます。

サルバドール・ダリ「回顧された女性の胸像」
女性の胸像です、はい。
女性は頭の上にフランスパンをのせています。
!???
これ、一番最初に制作されたとき、頭の上のフランスパンは本物だったそう。
が、ピカソの愛犬が食べちゃったとか。
なんやそれ、、楽しそう。。。

このあたりはマン・レイの作品が多かった。
マン・レイは以前に写真展を見に行っていたため、写真家としてのイメージが強く、シュルレアリスムの作家としてのイメージがほとんどなかったのですが。
「運命」などの絵画作品は"ザ・シュルレアリスム"なものでした。
とてもいいもの見れました。

次にはオブジェが。
マルセル・デュシャン「L.H.O.O.Q.」
有名なモナリザに髭を描いたもの。
マルセル・デュシャン「フレンチ・ウィドー」
このあたりは以前に森美術館で鑑賞したもの。
ここにもマン・レイの作品が多数あり。。
タイトルに言葉遊びを取り入れたシャレの効いた作品ばかりでした。

ジョセフ・コーネル「無題」
どこかで聞いたこの名前。
うん、草間彌生ファンなら知っているはず。
草間がアメリカにいるときに共に過ごした芸術家。
草間展で2ショットの写真、よく見かける。
草間の小説などからコラージュ作品を作っていたのは知っていましたが作品を見るのは初めて。
小さな木箱に古い白黒写真、ミニチュアのおもちゃや温度計、番傘のようなもの、鈴などが入っています。
ノスタルジックな雰囲気漂う作品です。
"彼は箱師とよばれるほど、箱の中にいろいろつめて芸術作品にしてきた。その箱は一つ一つちがった芸術品の創造力をもって人々を驚かせた。
宇宙のオリオン座から、アメーバや深海に棲む魚から、天の星までもあらゆるものが入っていた。道で拾ってきたもの全部が、ロイの手にかかると魔法にかかったように生命力をもつのだった。不可思議な芸術家だった。
その箱やコラージュは素晴らしい美的雰囲気をあたりにばらまいた。"

草間の小説の一説。
まさにその世界がありました。
「沼に迷いて」という作品を読むとこの2人の関係がなんとなく分かるかと思います。
(過去の記事→沼に迷いて)
無気味な沼のほとりに棲む、美術界の巨匠ロイと、ニューヨークに住む新進の美術家・日本娘マーコの奇妙で不思議なお話。
名前こそ違えど、2人の関係に基づいた小説となっています。

さて。話は作品に戻りまして。
マン・レイ、多い!!
レイヨグラフの作品をだーっと見て。
ブラッサイ「ノートル・ダムの北塔の樋嘴」
ノートル・ダム寺院にあるガーゴイルの彫刻を捉えた写真。
詩情、、というか。
その1枚で物語がつくれそうなぐらいドラマチックな作品です。
これから夜の帳が下りて、、、とな。

その後は絵画が多めに。
ピカソにマグリットにダリにキリコにミロにエルンスト。。

ダリ「アン・ウッドワード夫人の肖像」
白いドレスに金髪の女性。
海岸線が大きく描かれ、その手前には岩と松。
こういった背景をバックに夫人が立っています。
岩の形は夫人のシルエットになっています。
色も鮮やかで美しく、いかにもダリといった作品。
ウッドワード夫人は大富豪の奥様。
のちに旦那は射殺され、美しく若い奥様に嫌疑が、、
とべた過ぎる展開が。
この作品、買い取ってくれなかったそうですが……

ほかにもいつも通りの不思議なデルヴォーなど、私好みで楽しい展示でした。
遊ぶ、そんな心を常に持っている余裕が欲しいものです。。



ブログランキングよかったらお願いします

江戸の美男子 - 若衆・二枚目・伊達男

2013-07-13 21:30:00 | 美術
見てきました

太田記念美術館

会期は2013年7月2日から2013年8月25日。
前期と後期に分かれています。
前期は7月2日から7月28日。
後期は8月1日から8月25日。

前期を見てきました。

今回は「江戸の美男子」
時代が変わろうともイケメンはもてはやされるのですね。
私が思う江戸の美男子は尾上菊五郎と市川団十郎
出会いはたばこと塩の博物館での展示「役者に首ったけ!!」

今回はどんな美男子がいるのかとうきうきで行ってきました!!

というかさ、浮世絵には「美人画」と呼ばれるものがあるのに。
「美男子画」は聞かないな……
男性が描かれているものだと、相撲取りとか歌舞伎役者か。。
では気に入った作品をいくつか。

宮川一笑「清水堂娘飛び降りの図」
傘を開いて飛び降りている娘が描かれています。
その下には青年。
なんでも清水の舞台から傘を開いて飛び降りると願いが叶うとかなんとか。。
こわっ!!
そこまでして叶えたい恋なのか。。。

勝川春章「桜下詠歌の図」
花の下で和歌を詠む、若く美しい男性。
その後ろにはたくさんの女性が。
みな、熱い視線を送っております。
イケメンも大変なんだね。。。

葛飾北斎「源氏物語図」
イケメンというか美男子というか。
女にモテモテといったらこの人!!
光源氏。
物語の人だけど。。
花宴の帖が描かれています。
朧月夜との逢瀬の前が描かれています。
優美な感じで平安朝の華やかさが伝わってきます。

歌舞妓堂艶鏡「三代目市川八百蔵の梅王丸」
見得を切る端正な顔立ちの美男子。
描かれるのは寛政8年(1796)7月都座「菅原伝授手習鑑」に取材した、三代目市川八百蔵演じる梅王丸です。
三代目市川八百蔵は、容貌が優れていたことで知られた歌舞伎役者。
今回のチラシにも使われている今回の看板です。
うん、さすがの目線の強さ。
きりっとしていてかっこいい。
さて作者の歌舞妓堂艶鏡は、写楽の大首絵に触発されたとされる作品を発表した絵師。
しかし活躍した期間は大変短く、遺作も7点しか確認できないとか。
謎の絵師が描いた当代きっての美男子。。
これだけでも興味深い。

というわけで。
外が暑い中。涼しい館内で美男子に囲まれ楽しいひとときでした(笑)



ブログランキングよかったらお願いします


アンドレアス・グルスキー展

2013-07-12 21:30:00 | 美術
見てきました

国立新美術館

会期は2013年7月3日から2013年9月16日。

アンドレアス・グルスキー(1955-)
ドイツの現代写真を代表する写真家です。
日本初の個展となります。
2011年、写真によるアートとしては史上最高額で作品が落札されたことでも話題になりました。

さて。
写真って説明しづらいね~。
1980年代の初期の作品に始まり、「99セント」「F1ピットストップⅣ」「ピョンヤンⅠ」、日本を取材した「東京証券取引所」や「カミオカンデ」のような代表作に最新作までグルスキー自身が選んだ約65点の作品の展示です。
チラシの写真は「カミオカンデ」です。

今回の作品、写真だから小さいと思っていたのですが。
大きい。
飲み込まれるんじゃないかと思うほどの大きさの作品が展示されています。
1辺が5メートル以上とか。
ものすごく小さいものもありましたが、大きさで圧倒的に訴えてくる作品たちに圧倒されその世界の飲み込まれました。

「カミオカンデ」
カミオカンデとはニュートリノを観測するために、岐阜県 神岡鉱山地下1000mにある観測装置。
被写体のサイズに馴染みがないのでなかなかサイズ感が分かりにくいのですが、右下に写る人に気付くとね。
そのスケールに引き込まれます。
こんな景色のところが日本にあるなんて。。。
ここではニュートリノを偶発的に世界で初めて検出。
この功績により、2002年小柴昌俊東大特別栄誉教授は、ノーベル物理学賞を受賞しました。
恥ずかしながら私はこの展示で初めてカミオカンデの存在を知りました。
あ、小柴教授がノーベル賞受賞は覚えていたよ。
あの当時から何をしているのかよくわかっていなかったけど、今調べても理解しきれませんでした。。
そして、カミオカンデですが見学会があるそうです。
2013年は7月13日・14日とすでに終わってしまったのですが。
来年、ぜひ行って見たい!!

「F1ピットストップⅣ」
ピットクルーがマシンに群がっている様子。
F1中継を見ていれば何度も見るシーンですが、この作品、背景が暗くてピットクルーにだけスポットライトのように光が当たっているかのように見える。
F1という舞台で活躍する人々。。
その一部をキレイに切り取り作品とする。かっこいいな。

「99セント」
99セントショップ、、日本でいう100均ですね。
カラフルな商品がぎっしり陳列、お店の広さ、取り扱う種類など圧巻。
すごく迫ってきます。

日本初個展で初期から最新作まで展示、と聞いたら写真は年代順に並んでいる、と思いましたが。
初期作品と新作、大小さまざまな写真を並べるなど独自の展示となっていました。
年代順にすーっと見るより個々の写真が目立っていたかも。。
そういった展示方法のおかげか展示室全体が作品かのように独自の世界を持っていました。
写真に興味のない人でもその世界観で楽しめるかと思います。

最後に。
「カミオカンデ」のパネルがありました。

ここだけ撮影可能です。



ブログランキングよかったらお願いします