見てきました
東京ステーションミュージアム
会期は2013年6月8日から2013年7月15日。
エミール・クラウス(1849-)
ベルギーの印象派の画家です。
フランスの印象派などから影響を受け、独自のルミニスム(光輝主義)というスタイルで活躍しました。
日本人画家の太田喜二郎、児島虎次郎がクラウスに教えを受けたことでも知られています。
Bunkamuraで見た「フランダースの光~ベルギーの美しき村を描いて」展ではポスターにエミール・クラウスの「刈草干し」が使われていました。
この展示ではクラウスの作品が11点も展示されていました。
「光の画家」といったらフェルメールですが、この人も光の表現が素晴らしい。
フェルメールが室内の光だったのに対し、クラウスは屋外の光。
眩しいばかりの光に本当に目を細めたくなるほど。
ベルギー近代美術展を開催すれば必ず名前が出てくるような画家なのに、これまでエミール・クラウスを取り上げた展示はありませんでした。
今回はエミール・クラウスを大々的に取り上げた日本初の展示です。
クラウスの代表作のほか、フランス、ベルギー、日本の印象派の作品など65点の展示です。
エミール・クラウス「昼休み」
光がいっぱいの田園。
昼休み、というのは農作業における昼休み。
手前には後姿の女性。
遠景に三人の女性がいてそこに行こうとしているのかな。
足元の細かい草や花の表現も丁寧。
長閑な日常、、といった感じです。
クロード・モネ「霧の中の太陽(ウォータールー橋)」
空に浮かぶ太陽と水面に映った光、周りはぼんやりした青。
よく見ると橋の形の影が霧の中に浮かんでいる様子が描かれた作品。
全体的に抽象的に見える、、光の移りゆく様子を描こうとしたモネらしい作品。
エミール・クラウス「ウォータールー橋 黄昏」
モネの描いたところと同じ場所。
ですがクラウスは光の中の橋を描きました。
夕方の黄色い光に包まれる景色です。
エミール・クラウス「そり遊びをする子どもたち」
凍った川?湖?でそり遊びをしている子どもたちを描いたもの。
時刻は夕暮れかな、、雪や氷にピンクや青で反射している光が表現されていました。
すごいなー、こうゆう色の感じで夕暮れの光を表現するんだーって見ていましたが。
子どもやそりにも丁寧にそして綿密な明暗がありました。
ルミニスム、さすがの一言。
クラウスの弟子、モンティニーはこの作品を観て画家を志したそうです。
ジェニー・モンティニー「庭で遊ぶ子どもたち」
そのモンティニーの作品。
クラウスと同じく農村風景を描いています。
木々の隙間から落ちてくる光の影の表現が好き。
太田喜二郎「麦秋」
太田喜二郎(1883~1951)は京都の出身の画家。
東京美術学校在学中にベルギーに渡り、エミール・クラウスに師事しています。
クラウスは作品に逆光をよく使うのも特徴で、絵を教えるときはいつも「いつでも
日に向かって画をすえて」と言っていたそう。
この作品もその教えの通り、逆光を取り入れて描かれています。
初夏の麦刈りの景色。
クラウスの作品の日本Ver.かと思うほどの光の表現です。
クラウスが一環して描き続けたのは農民の姿。
陽光あふれる田園の情景や、自然の中で暮らす人々の姿をいきいきと描き出したクラウス。
暖かい陽射しのような作品に囲まれて。
仕事後の疲れをじんわり癒してくれるようなほっこりとする展示です。
ブログランキングよかったらお願いします
東京ステーションミュージアム
会期は2013年6月8日から2013年7月15日。
エミール・クラウス(1849-)
ベルギーの印象派の画家です。
フランスの印象派などから影響を受け、独自のルミニスム(光輝主義)というスタイルで活躍しました。
日本人画家の太田喜二郎、児島虎次郎がクラウスに教えを受けたことでも知られています。
Bunkamuraで見た「フランダースの光~ベルギーの美しき村を描いて」展ではポスターにエミール・クラウスの「刈草干し」が使われていました。
この展示ではクラウスの作品が11点も展示されていました。
「光の画家」といったらフェルメールですが、この人も光の表現が素晴らしい。
フェルメールが室内の光だったのに対し、クラウスは屋外の光。
眩しいばかりの光に本当に目を細めたくなるほど。
ベルギー近代美術展を開催すれば必ず名前が出てくるような画家なのに、これまでエミール・クラウスを取り上げた展示はありませんでした。
今回はエミール・クラウスを大々的に取り上げた日本初の展示です。
クラウスの代表作のほか、フランス、ベルギー、日本の印象派の作品など65点の展示です。
エミール・クラウス「昼休み」
光がいっぱいの田園。
昼休み、というのは農作業における昼休み。
手前には後姿の女性。
遠景に三人の女性がいてそこに行こうとしているのかな。
足元の細かい草や花の表現も丁寧。
長閑な日常、、といった感じです。
クロード・モネ「霧の中の太陽(ウォータールー橋)」
空に浮かぶ太陽と水面に映った光、周りはぼんやりした青。
よく見ると橋の形の影が霧の中に浮かんでいる様子が描かれた作品。
全体的に抽象的に見える、、光の移りゆく様子を描こうとしたモネらしい作品。
エミール・クラウス「ウォータールー橋 黄昏」
モネの描いたところと同じ場所。
ですがクラウスは光の中の橋を描きました。
夕方の黄色い光に包まれる景色です。
エミール・クラウス「そり遊びをする子どもたち」
凍った川?湖?でそり遊びをしている子どもたちを描いたもの。
時刻は夕暮れかな、、雪や氷にピンクや青で反射している光が表現されていました。
すごいなー、こうゆう色の感じで夕暮れの光を表現するんだーって見ていましたが。
子どもやそりにも丁寧にそして綿密な明暗がありました。
ルミニスム、さすがの一言。
クラウスの弟子、モンティニーはこの作品を観て画家を志したそうです。
ジェニー・モンティニー「庭で遊ぶ子どもたち」
そのモンティニーの作品。
クラウスと同じく農村風景を描いています。
木々の隙間から落ちてくる光の影の表現が好き。
太田喜二郎「麦秋」
太田喜二郎(1883~1951)は京都の出身の画家。
東京美術学校在学中にベルギーに渡り、エミール・クラウスに師事しています。
クラウスは作品に逆光をよく使うのも特徴で、絵を教えるときはいつも「いつでも
日に向かって画をすえて」と言っていたそう。
この作品もその教えの通り、逆光を取り入れて描かれています。
初夏の麦刈りの景色。
クラウスの作品の日本Ver.かと思うほどの光の表現です。
クラウスが一環して描き続けたのは農民の姿。
陽光あふれる田園の情景や、自然の中で暮らす人々の姿をいきいきと描き出したクラウス。
暖かい陽射しのような作品に囲まれて。
仕事後の疲れをじんわり癒してくれるようなほっこりとする展示です。
ブログランキングよかったらお願いします