RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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浮世絵 Floating World -珠玉の斎藤コレクション- (第1期)

2013-07-02 21:30:00 | 美術
見てきました

三菱一号館美術館

会期は2013年月日から2013年9月8日。
この展示、会期が3つに分かれています。
第1期は6月22日から7月15日。「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」
第2期は7月17日から8月11日。「北斎・広重の登場-ツーリズムの発展」
第3期は8月13日から9月8日。「うつりゆく江戸から東京-ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」

3会期合わせて約600点の展示です。

今回、第1期を見てきました。

三菱一号館美術館で開催された展示はいまのところ全て見に行っています。
今回は浮世絵。
浮世絵の展示は初めてです。

今回は"珠玉の斎藤コレクション"
川崎・砂子の里資料館長斎藤文夫氏の膨大な浮世絵コレクションから選りすぐりの名品を展示。
と、ともに、浮世絵の影響を受けたロートレックなどの三菱一号館美術館所蔵のヨーロッパ近代版画も展示されています。

チラシも今までにない感じ。
夏らしいうちわに「浮わりと生きませう」と。

タイトルの「Floating World」
「浮世絵」が外国に知られたころの英語直訳だそう。
へ~。
現在は「Ukiyoe」で通じます。


浮世絵が庶民の楽しみとして生まれたのは17世紀後半。
「はかない世の中であるならば、せめて浮かれて暮らしたい」という江戸の人々の気分を反映したもの。
関心はその関心の視線は当世の風俗、とくに遊里や芝居町といった享楽の場所に。
はじめ墨1色だった浮世絵は、明和期(1764-72)に多色摺の錦絵に発展。

菱川師宣は版本や肉筆で江戸風俗を描き、浮世絵の地位を確固たるものにします。
鈴木春信は古典的な物語を。当世風の男女に見立てて描き、勝川春章、鳥居派、喜多川歌麿らの絵師は美人画や役者絵の数々が生み出していきます。

浮世絵は木版の大量複製によって安価で手に取りやすいものに。
美人画、役者絵などはポラロイドや雑誌のグラビアのよう。
そこに描かれた着物と同じ模様のものを着たり、髪型を真似たり。
メディアとしての役割を果たすようになるのです。

鈴木春信「風流やつし七小町」
小野小町の7つの逸話を描いた揃い物。
7点すべてが揃っているのは斎藤コレクションだけだそう。
色もきれいでしたが紙も美しくってとても素晴らしい状態でした。

喜多川歌麿「松葉屋 粧ひ 代々春 初船」
3人の女性が描かれていますが華やか。豪華絢爛。
服装も髪型も。
その後ろには鳳凰も描かれていて、ますます華やか。

喜多川歌麿「青楼十二時」
遊女のたちの24時間を題材にした続き物。
12点揃っているのは珍しいそう。
1日を追ったものなので、客には見せない姿も描かれています。
が、朝湯に入ったところとか一々色っぽい。

初代歌川豊国「なにわ屋きた」
この時代、茶屋の娘さんも美しかったら話題になるんですね。
浅草の水茶屋、難波屋というお店のきたさん。看板娘です。
素人だけど今でいう読者モデル的な感じかな。
名前は、きた、とも、おきた、ともされ。
喜多川歌麿も描いています。

喜多川歌麿「柿もぎ」
たくさんの女性が柿の木に群がり柿をもいでいます。
枝を紐で縛りその紐を引っ張って獲りやすくする女性たち。
木に登り獲る女性。
動きがあるし、見ていてとても楽しい作品。

初代歌川豊国「両国花火之図」
道にも橋にも人がぎっしり。
今も昔も夏になったら花火を見る人でいっぱいなんですね。。
花火より人の多さが気になって仕方ない作品。

第2期は北斎の富嶽三十六景、第3期には私の大好きな小林清親も展示だとか。
いや~、楽しみ。
明治期に設計された洋館で浮世絵を見るっていうのもなかなか楽しいのです。



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