RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

幽霊画

2012-08-22 21:30:00 | 美術
見てきました

全生庵

会期は2012年8月1日から8月31日。

ずっとずーっと。
毎年毎年行きたいと思っていて。
やーっと今年行ってきました
全生庵
谷中にあるお寺さんです。
落語家、三遊亭円朝の墓所があり、円朝のコレクションだった幽霊画五十幅、明治大正名筆の観音画百幅が所蔵されています。
円朝の命日(8/11)は毎年、落語家により盛大な供養の会も行われています。
そして8月の1ヶ月間、幽霊画が一般公開されるのです。
伝円山応挙から柴田是真、伊藤晴雨、河鍋暁斎などさらりと豪華なラインナップ。
行きたいと思いつつも8月って意外と休みがない。
土日もなかなか合わせられず行けなかったのです。
が、念願叶って今年、見に行くことができました


幽霊画を展示するにはぴったりの8月
命日が8月でよかったね、って思います。
なんかおかしな話ですが。

拝観料は500円。
良心的です。

さて。

鰭崎英朋「蚊帳の中の幽霊」
経帷子を着た幽霊。
俯きがちに伏せた目元。
今回見た作品の中で一番きれいな幽霊さんです。

渡辺省亭「幽霊図」
珍しく足が描かれた幽霊。
袖で顔を隠した女性が描かれていますが、これは絶対美人なはず。
色っぽさを感じます。

光村「月に柳図」
そのとおり、月と柳が描かれています。
が、うん、幽霊が描かれていました。
ぱっと見では分からない、一種の騙し絵のような感じです。
詳細は書きません。
ぜひ見て実感して欲しい作品です。

円山応挙「幽霊図」
"応挙の幽霊図"
かなり有名かと思います。
諸説ありますが、足のない幽霊の絵を描き始めたのは応挙、との説があります。
そんな応挙の幽霊図。
全生庵で展示されているのは、たぶん応挙の描いた幽霊図。
たぶん、、
"応挙の幽霊図"
は有名ですが、実は真筆とされている作品はないんです。
そう、存在しないかもしれないんです。
応挙の幽霊図がまさしく幽霊のような存在。
それでも応挙の真筆といわれる作品は何点か存在します。
これもそのうちの一つ。
落款も印章もないのですが、その画風から応挙ではないか、と。
描かれているのは女性の幽霊。
視線はうつむきがちですが、顔の輪郭はふっくら。
幽霊ってガリガリなイメージがあったけど。
恨めしいとかそういった感じも一切なく、上品な女性が描かれていました。

色々見ましたが。
まぁ、一番怖かったのはケースにも入れられず、そのまま展示されていたこと、でしょうか(笑)


東京メトロ千代田線の千駄木駅から徒歩5分程度。
夏の終わりに、様々な幽霊に会って、夏らしさを満喫してきました。
境内では蝉の鳴き声がこれでもかってかんじに響いていました。



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