RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝 (2)

2012-08-03 21:30:00 | 美術
見てきました

東京都美術館

会期は2012年6月30日から2012年9月17日。

さて、前半のことは(1)を読んでいただくとして。
さっそく後半へ。

第4章は肖像画と「トローニ」
「トローニ」とはオランダ語で"頭部の習作"を意味するそう。
特定できないモデルを描いたものだそうです。
トローニの有名作が
ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
この美術展への気合を感じました。
白い壁に青いターバンをイメージしたかのような帯。
そこに『Girl with a Pearl Earring』
いよいよ、いよいよご対面!!!!!
……って柵がありロープがあり。
近くで見るためには10分程度待ちました。
青キレイィィィ
唇の赤もキレイ
真珠、輝いてる
思っていたよりも明るい。
思っていたよりも表情がやわらかい。
こちらを振り返り目が合う。。
振り返ったその瞬間の表情に引き込まれます。
あぁ、好き

ふう。なんかメイン見たら一気に疲れたわ~。
母親、ソファに座ってるし(笑)
ささっと見ていこう、としたら。
そうはさせじと、
アンソニー・ヴァン・ダイク「アンナ・ウェイクの肖像」「ペーテル・ステーファンの肖像」
フランツ・ハルス「笑う少年」
ペーテル・パウル・ルーベンス「ミハエル・オフォヴィウスの肖像」
なんか、すごいの揃い。

レンブラント・ファン・レイン「自画像」
レンブラントは63歳で亡くなっていますが、その年に描かれたもの。
おじいさんだな~って感じはしますが、目の力強さとにじみ出る優しさが素敵でした。

ホーフェルト・フリンク「椅子の傍らの少女」
これ、他の作品とはちょっと違うことで気になってしまった作品。
タイトルどおり、少女が描かれているのですが。
老けてる??てか、少女??
って感じの顔なのです。。
首から上だけ違和感ありあり。
首だけどこからか持ってきて付けたんじゃないかって感じです。
少女っていうより女性、、っていうより中年!???
体のバランスも怖いし。。
母親が「これ、絶対老けすぎ。絶対おかしい。」とおかしいぐらいに言ってたことでも印象に残っています(笑)

第5章は静物画。
はっきり書くと。
「真珠の耳飾りの少女」でパワーはほとんど使い果たしています(笑)
それでも見てきたのは作品が素晴らしかったから。
ヘトヘトになりつつ。。。

アーブラハム・ファン・ベイエレン「豪華な食卓」
たくさんの果物に蟹にハムに、、、確かに豪華。
いや、この作品の注目すべきところは食べ物ではありません。
食卓に置かれた水差し。
鑑のようになめらかでピカピカに光る水差しをよく見ると。
イーゼルに向い、絵を描く画家の姿が!!!
映りこむ自分の姿まで描いているのです。

ピーテル・クラースゾーン「ヴァニタスの静物」
机の上には紙の束。頭蓋骨。人骨の一部。時計。オイルランプ。
"ヴァニタス"とはラテン語で空虚、虚栄、はかなさの意味。
この世は移ろい、形あるものはいつかなくなる、という人生の儚さを描いたもの。
暗くなりそうなテーマの作品ですが、頭蓋骨などにあたる光が思いのほか明るく暖かいです。
こうゆう作品は描かれているひとつひとつに意味が含まれていておもしろい。
紙と羽ペンは知識と知恵。
頭蓋骨と人骨はラテン語の警告「メメント・モリ」
"死を忘れるなかれ"
です。
そう言われてもね~。。

第6章は風俗画。
ヘラルト・テル・ボルフ「手紙を書く女」
暗い部屋の中で女性が手紙を描いている様子を描いた作品です。
ほのかな明かりと女性が一生懸命書いている様子が印象的。

ピーテル・デ・ホーホ「デルフトの中庭(パイプを吸う男とビールを飲む女のいる中庭)」
フェルメールの「小路」を思い出しました。
色使いなどで。
日常の光景のようですが、不思議な空気が流れていました。

展示作品は約50点。
普通の展示と比べてもかなり少ないです。
半分程度。
それでも圧倒される作品ばかりでした。
『量より質』
って言葉をまさに体言した展示です。

ついでですが。
私の人生の目標、
"フェルメール作品をすべて見る"
今回、「真珠の耳飾りの少女」を見たことにより、現在13点見たことになりました。
「ディアナとニンフたち」は2008年に東京都美術館で開催されたフェルメール展で見てるので、今回のカウントからは除外です。
なんか、なかなかいいペースで見れてるな~って思います。



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