RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

日本美術デザイン大辞展

2012-08-12 21:30:00 | 美術
見てきました

三井記念美術館

会期は2012年6月30日から2012年8月26日。

今回は「大辞展」
三井記念美術館では「美術の遊びとこころ」ど題し、古美術の入門編といった展示を開催しています。
そのシリーズの5回目。
『葦手絵』『郭子儀』『蘭亭曲水』
……う~ん、日本美術の用語ってムズカシイネ~
調べてもなかなかわかりにくい。
う~ん、実際に見て学べたら、、
そんなあなたにこちらの展示。
「あ」から50音順に(たま~に、展示スペースの関係か、場所が違いました)実際の品を見ながら学べちゃう!!
って展示になっていました。

さっそく気に入ったものを。
『葦手絵(あしでえ)』から田中親美「平家納経 分別功徳品 第十七(模本)」
大正時代に模写された平家納経の写本です。
巻物です。
田中親美は日本美術研究家。
「源氏物語絵巻」や「平家納経」などの古画、古筆を復元模写し、「月影帖」などの複製本を刊行します。
平安朝美術の研究とその普及に尽くした人。
以前にも田中親美による模写を見ています。
紙も書体も美しい。
優美な雰囲気がしました。

『雲龍(うんりゅう)』から狩野探幽「雲龍図」
龍は空想上の生き物ですが、角は鹿、頭はらくだ、爪は鷹、、
実在の動物の各部を組み合わせたものだそうです。
知らなかった~。
この作品は水墨画。
太く力強く描かれた迫力ある龍が圧巻でした。

『牙彫(げちょう)』から竹内実雅「牙彫田舎家人物置物」
牙彫は象牙を彫って作った彫刻。
この作品は茅葺屋根の家と人々が彫られたもの。
1本の象牙からできているとは思えないです。
家の中を覗き込むと、格子の窓や人まで丁寧に作られていてとにかく繊細さに驚き。
こんな技術があることが誇らしく思えます。

安藤緑山「染象牙果菜置物」
こちらも牙彫。
牙彫に着色してみかんやナスを作っていました。
その本物そっくりさにびっくり。
スーパーに並べておいてあったら間違いなく本物だと思って手にとるよ。
それぞれ違う質感を見事に表現していてその技術に驚くばかり。
ただ、この技術。
安藤緑山が秘密にしていたため、彼一人で途絶えてしまったとのこと。
残念な反面、こういったことから余計惹かれてしまいます。

この展示はかなり勉強になりました。
初心者にはちょっと難しいんじゃないか、というような難解なものもあったのですが。。
出ていた作品もすばらしいものだらけで作品を鑑賞するっていうだけでも楽しめる展示です。



ブログランキングよかったらお願いします