RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

応挙の藤花図と近世の屏風

2012-08-17 21:30:00 | 美術
見てきました

根津美術館

会期は2012年7月28日から2012年8月26日。

今回はコレクション展。
屏風です。
根津の屏風といえば尾形光琳が描いた「燕子花図」
国宝で、展示されるたびに見に行ってますが。
他にも素晴らしい屏風絵ばかり。
応挙も好きだし楽しみにして行ってきました

「草花図屏風」
今回、初公開の作品がお出迎えです。
俵屋宗達の工房で使用された"伊年"の印のある屏風です。
春夏の草花が墨で描かれいます。
所々、かすれて、、というか剥がれ落ちていましたが。
それでも華やかな感じがしました。
修復されての初披露、とのこと。

長沢芦雪「赤壁図屏風」
雄大な景色が描かれています。
三国志の赤壁の戦いでも有名な中国の景勝地、赤壁に遊ぶ蘇軾らの様子が描かれています。
かなり大きく、雄大です。
海や山など大胆に描かれていました。

谷文晁「赤壁図屏風」
芦雪の隣に置かれていました。
こちらも同じく赤壁が描かれています。
屏風って大きいから少し離れたところで「ふ~ん」と眺めているのですが。
こちら、部屋を出ようとしたときに振り返ったら。
"あ、なんかすごく大きい"
雄大な景色が広がっていました。
そしてキラキラ輝いている!!
すっごく離れた距離で見るが私のおすすめです(笑)

円山応挙「藤花図屏風」
重要文化財にもなっている本作。
今回の主役です。
金地に藤の花が描かれていました。
花がキラキラと空から落ちてきたようにも見えて、美しかった~。
緑の鮮やかさもよかったです。
今回、この作品の解説が丁寧でした。
藤の花はまず白い楕円を塗り、そこに青を重ね、さらに紫を重ね、、と丁寧に描かれているとのことです。
木の幹や枝は"仕立て"という技法が使われているとか。
輪郭線を用いず、一筆で対象の立体感を表すそうです。
一筆で、とのことですがこの作品は幹や枝が重ならないように、予め構図を周到にイメージして作画されているとのこと。
少ない筆数でささっと書いたように見える幹や枝ですが、美しく見えるように計算されているんですね~。
藤の花の複雑なボリュームといい、素晴らしいの一言。
優美さがあるのですが、静けさ漂う作品です。

狩野宗信「桜下麝香猫図屏風」
毛ふさふさ、しっぽもふさふさ、ジャコウネコ。
……なんで、ジャコウネコって毎回毎回こう悪そうな顔しているんでしょうか。。
まぁ、なんだかのんびり過ごしているようなので。
見ていてちょっとほのぼのする作品。
桜をよくよく見るとなんだかぷっくり盛り上がっていました。

いいよね、屏風絵。
雄大な世界も繊細な世界もどっちも素晴らしい。
大きい画面ならではの構図もおもしろい。
展示作品は少なめですが、楽しめました。

おまけに。
根津の2階で毎回開催されているコレクション展ですが。
いつも楽しみなのは展示室6。
お茶関連なんです。
今回、野々村仁清「芋頭水指」
がすごく私好みでした。



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