RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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マリー・ローランサンとその時代展 巴里に魅せられた画家たち

2012-08-19 21:30:00 | 美術
見てきました

ニューオータニ美術館

会期は2012年7月14日から2012年9月30日。

マリー・ローランサンはパリ生まれの女性画家。
画家を志し絵を勉強していたところジョルジュ・ブラックと知り合います。
そのブラックを介してバトー・ラヴォワール(洗濯船)という安アトリエで、パブロ・ピカソと知り合い、ピカソの紹介で美術評論家のギヨーム・アポリネールと知り合います。
なんちゅう豪華なつながり……
アポリネールとの恋愛はローランサンを語る上で消せないエピソードですが。。
アポリネールはローランサンと別れた後、彼女を忘れられずその思いを詩にします。
それが彼の代表作「ミラボー橋」
この詩は後に、第二次世界大戦後復興期のパリ市民の愛唱歌となりました。
ちょっぴりアポリネールがかわいそうに思えてくるエピソード(笑)

ちなみに、バトー・ラヴォワールは後にエコール・ド・パリと呼ばれる画家が多く出入りしていたアトリエ。
彼女は、「ミューズ」と呼ばれていたマドンナ的な存在でした。

エコール・ド・パリといえば先日見たマルク・シャガール
猫大好き、藤田嗣治(レオナール・藤田)
各地からパリに集った個性溢れる集団です。
今回はマリー・ローランサンの活動を中心にこの時代のパリで活動した作家たちの展示です。

淡く華やかな色彩で憂いを佩びた表情をした女性像、
そんなイメージがローランサンの絵にはあったのですが、意外や意外。
展示の最初はキュビズム的な作風でした。

「三人の若い女」
ポスターにも使われている作品でザ・マリーって感じです。
華やかな色彩と伏し目がちな女性。
キュビズムな作品にも驚きましたがやっぱりこっちが好き。

「羽飾りの帽子の女あるいはディリアあるいはタニア」
これも好き。
なんだか吸い込まれるように見てしまいました。

ピカソの肖像画もあり、なかなかおもしろいです。
後半は(というか3分の2以上??)、パリに見せられた画家とのことでさまざまな同年代の作家の作品がありました。
ルオーあり、ヴラマンクあり、ドランにユトリロ、、、
あぁ、私、このあたり好きだわ(笑)

また日本人画家の作品も。
小磯良平「踊り子」
先日、泉屋博古館分館でも小磯によるバレリーナの作品を見ましたが。
こちらのほうが好み。
小磯の作品はこれを含めて8点の出展と他の作家に比べ多めでした。

マリー・ローランサンってタイトルなのに、マリー・ローランサン少ないって最初は思いましたが、なかなか見応えあっておもしろかったです。
いつものことですが、、人も少ないのでのんびり見るのに最適です。



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