日暮しの種 

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イキガミ

2010-11-02 22:51:19 | DVD
  イキガミ     


  監督: 瀧本智行
  2008年日本映画


  1000人に1人の確率で若者を選び命を奪う「国家繁栄維持法」が存在する世界では、
  国民の生命価値を高めることで社会の生産性を向上できると信じられている。
  政府より発行される死亡予告証は通称「逝紙(イキガミ)」と呼ばれ、
  それを受け取った者は24時間以内に死ぬ。
  厚生保険省の国家公務員である藤本(松田)は
  イキガミの配達職務を名誉ある仕事として遂行しようとする。
  「逝紙(イキガミ)」を受け取った者が、
  残された24時間をさまざまな思いで生きる姿を描く。
  イキガミ配達人の国家公務員を松田翔太が演じる。
  
 

  キャスト
  松田翔太、塚本高史、成海璃子、山田孝之、柄本明、劇団ひとり、
  金井勇太、佐野和真、井川遥、笹野高史、塩見三省、風吹ジュン
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古書の楽しみ

2010-11-01 22:02:20 | 編集手帳


  10月30日、読売編集手帳


  「神田古本まつり」でにぎわう東京・神保町の古書店街を散策して、ひとつ買い物をした。
   研究社出版『英和笑辞典』で時価1000円也。
  奥付には「昭和36年9月30日発行」とある。

  ぱらぱらめくってみると
  〈【duty】義務=うんざりして受け、いやいや遂行し、はれやかに吹聴する〉、
  あるいは〈【Eve】イブ=貴方(あなた)よりいい男がいたのよ、と言えなかった女〉など、
  どれも気が利いている。
  以前の持ち主が気に入った個所なのだろう、幾つか傍線が引いてある。
  〈【mirage】空中楼閣=綴(つづり)がmarriage(結婚)に似ており、
  意味もほとんど同じ〉や
  〈【wedding】婚礼=自分で花を嗅(か)げる葬式〉などの傍線をみれば、
  その方面でご苦労されたお方か。
 
  傍線ひとつに、名前も知らぬ人が「ね、ここ、いいでしょう?」と顔を出す。
  読書は著者との対話だといわれるが、かつての所蔵者を交えての“鼎(てい)談(だん)”
  も古書をひらく楽しみに違いない。

  読書週間が始まった。
  虫の声、雨の音、そして〈【book】本=声なき言葉〉
  ――秋の夜更け、じっと耳を澄ますものに事欠かない季節である。
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